セブンイレブンおにぎり今昔物語
〜おかか〜
高下龍司(koge)
およそ1ヶ月ぶりのごぶさたですね。
こんにちは、高下(こうげ)です。
「かきくけこうげ」と覚えてください。そして忘れてください。
さて本題。
私はセブンイレブンのおにぎりに貼られているシールを収集しており、およその枚数は1,500を超えてきた。
それを見返してデザインの変化をくらべ、わいわい盛り上ろうという連載の第2回目である。
今回は「おかか」に密着したい。
いや、時期的に密着はまずい。ソーシャルなディスタンスを意識したうえで紹介していこう。
◼︎1枚目
シンプルに「おかか」。
おさげ髪がよく似合いそうなくらい純朴である。これがどのような変化をとげるのだろうか。
前回、ツナマヨの写真は3年間使い回しだったが今回ははたして…!?
前回、ツナマヨの写真は3年間使い回しだったが今回ははたして…!?
◼︎2枚目
ふんわり仕立てられた。削りたてのかつおぶしが入っているのだろうか。
しかし前のとくらべて、ちょっと写真が濃くなってやしないか。並べてみよう。
あっ、濃くなってる! あきらかに!
上のSEVEN&iのロゴはほぼ同じ色目である。
そしてやはり、おかかも同じ写真を使っている。
ということは、意図的な犯行の可能性が高まった。
実際濃い味付けになったから写真も濃くしたのか、前の色味が薄すぎたから調整したのか、今となっては真相はおにぎりの中である。
◼︎3枚目
“ふんわり”といったオノマトペ仕立てだったものが、「焙煎ごま仕立て」とはっきりした仕立てに変更された。そしてふっくらおかか。美味しそう。
英語表記も追加され、おかかはドライドボニートフレークスだということが判明した。
あれ、写真が変わってる!?
盛り付け方が違うぞと思ったが、よく見てみると目印になる特徴的な部分が逆になっている。
なんと写真を反転していたのだ! 金田一少年もびっくりなトリックである。
色を変えたり写真を反転させたり、ツナマヨにはこんな仕掛けなかったぞ。こりゃこちらもじっちゃんの名にかけて考察せねばなるまい。
◼︎4枚目
シンプルなドライドボニートフレークスになってしまった。どうしたのか。焙煎ごま仕立てなんかをやっていては採算があわなかったのだろうか。
あっ、写真をよく見ると…
また反転してる〜!!
しかも色が薄くなっているということは、1枚目と同じ写真を使っていることになる。
たしかに1枚目もシンプルに「おかか」だけの表記だったけれども。
◼︎5枚目
今度は炙って香りで嗅覚を攻めてきた。美味しそうだ。
そして英語表記に「炙り」や「焙煎ごま」が介入することは許されない。
今回もまたまた写真が反転されて色が濃くなっている。
もしかしたらなにかしらの味付けがされた「おかか」は濃い写真で、シンプルな「おかか」は色味が薄い写真と使い分けているのかもしれない。それなら合点がいくぞ。写真は同じだけど。
◼︎6枚目
品名が「香ばしおかか」になってしまった。
直火で炙ったと書いてあるが、前は直火ではなかったのか。IH?
ここで価格が3円値上がる。
◼︎7枚目
ついに仕立ても炙りもとっぱらって旨味だけで勝負にきた。
「かつお節の旨味」ってそのまんますぎじゃないですか。大丈夫ですか。
◼︎8枚目
キャッチコピーはそのままで、下部に栄養成分表示が入った。
おにぎり1個で熱量169kcalってツナマヨ(252kcal)より83kcalも少ない!
◼︎9枚目
英語表記の「Dried」が消えた。乾いていないのだろうか。
Bonito Flakesってかつおフレーク? 鮭フレークみたいにかつおのほぐし身が入ってるのかと目を輝かせたが、調べたら「Bonito Flakes」でも「Dried Bonito Flakes」でもかつお節という意味らしい。だよね。
現時点でのおかかシールは以上である。
しかしおかかの特性上、他の食材と和えることでさらに美味しさを引き立たせることができる。
そんなコラボレーション具材もいくつかあったので、簡単に紹介したい。
◼︎コラボレーション
「おにぎりは梅・鮭・おかか」と、かもめ食堂で小林聡美が言っていたので梅とおかかが合わないわけがない。日本の心である。鮭のことは考えるんじゃない。
チーズを加えてまずくなる食べ物なんてこの世にはない!
すべてのおにぎりにチーズを入れるべきである!
…いや、それはちょっとやりすぎかな(チーズがダメな人に配慮した発言ができてえらい)。
たくあんのボリっとした食感がたまらない。
中身をほかほかごはんに乗せて食べたい。今すぐにだ。
おかかがカッコ書きですべり込んできた。
玉子かけ風御飯という標記があくまで「玉子かけ御飯を模しているもの」であり、「これは厳密には玉子かけ御飯とは呼べないんじゃないですか」という玉子かけ御飯警察を意識してのものであるのは確実だろう。
というか、こんなこと言うのはアレだけど「玉子かけ御飯」じゃなくて「卵かけ御飯」じゃない?
◼︎まとめ
おかかの変遷は前回のツナマヨ以上にめまぐるしいものとなった。
まさか写真の色や向きを変えてくるとは思わなかった。
はじめは試行錯誤したキャッチフレーズは最終的に「かつお節の旨味」で落ち着き、価格も3円の値上がりでとどまったのは評価できるのではないか(ちなみにツナマヨは14円値上がった)。
次の振り返りはもっと過酷なものになるのだろうか。
そもそも次はあるのだろうか。
いずれにせよ、おれたちの振り返りはまだ始まったばかりだ!
※来月は枠がいっぱいになってしまったのでお休みです。私とは7月にお会いしましょう。
※ブログ自体は毎週更新されるので毎週見てね。
(エンディング曲)
「おにぎり食べたい」
作詞:わたし 作曲:あなた
ツナマヨエビマヨ梅鮭おかか〜次回の具材はなんだろな〜♪ おにぎりおにぎり食べたいな〜♪ セブンイレブンいい気分〜♪ たぶん余分なこの部分〜♪
【知らせ1】
なななんと、同じマニアブログフェスタに参加されている むらたぬきさん が前回の記事を見て、このエンディング曲にメロディをつけて歌ってくれました!すごい!天才!
「作曲: あなた」とか書いておくもんですね。ありがとうございます!
みんな、データが擦り切れるまで聴いて、ノドがちぎれるまで歌おうぜ!
【知らせ2】
なななんと、前回のブログ記事に関してマニアラジオのゲストに呼んでいただきました。
緊張のあまり終始しどろもどろになり、30分の間に「そうですね」を5万回ほど言ってしまいましたが、STAY HOMEのお供に聴いていただけると私がたいへん恥ずかしがります。
よろしくお願いします。
マニアラジオ - 松澤茂信
1500枚集めて見えた世界(セブンのおにぎりシールマニア)
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高下龍司(koge)
「まあいっか」の精神でやってます。
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