急激に強烈な冷たい空気が北の響灘から流れ込みます。風邪も大はやりですね。でも8日に明るいニュースが流れてきました。「小倉祇園太鼓」が国の重要文化財に指定されることになったのです。この祇園祭は小倉城の隣の八坂神社の例大祭で毎年7月に行われるお祭り。その中心は単調ながら独特のリズムが特徴のこの「祇園太鼓」なのです。昭和13年(1938年)、北九州の作家「岩下俊作」が人力車夫・富島松五郎の荒くれながら純粋な北九州の男の生きざまを描いた純情物語「富島松五郎伝」でこの太鼓を紹介しました。1943年以降、「無法松の一生」のタイトルで何度も映画化されました。主人公の無法松には、「阪東妻三郎」「三船敏郎」「三國連太郎」「勝新太郎」などなど当代の個性的な名優が演じ続けました。さらに歌手村田英雄が演歌「無法松の一生」で大ブレーク。今も坂本冬美が歌い繋いでいます。松五郎の打つ「あばれ太鼓」を今打つ人はいませんが、作者岩下俊作と共に小倉祇園太鼓を全国的に広めた富島松五郎は小倉歴史の大功労者です。彼の存在については実在かフィクションか未だに論争のタネになっていますが、彼が住んでいたといわれる古船場には、昭和34年(1959年)に記念碑が建てられました。我が家から歩いて15分。この祇園祭は今夏で400年目の節目となります。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます