祇園祭になると、いよいよ、夏真っ盛りという気分。
今年は、49年振り、“さき祭り”と“あと祭り”という形で、
開催されています。
さて、その祇園祭、
昔は、山鉾の中に女性は入れなかったとのこと。
いわゆる女人禁制というもので、
日本の宗教儀式には、よく見受けられるものかと思います。
昨年、妻と娘と月鉾に登りましたが、
昔なら、登れなかったんですね。
まあ、しかし、ともすれば、女性差別的な解釈ともなりますが、
元々、この国は、農耕民族からの系譜で、
母なる大地と言い顕わされるように、
むしろ、神様は女性と考えられてきましたから、
女性を軽んじていると捉えるのは、ちょっと違うように思います。
各地に残る“山”信仰や、あと、相撲の土俵、
祇園祭の鉾も“ヤマ”ボコですし、
「象徴となる女性の中に、男が入ることによって結合となる、
平和や子孫繫栄を祈願するものであると、
誰かが言ってました。
伝統や文化の観点から見ると、
昔と比べて、現在は、宗教的意味合いが薄れたということかもしれませんが、
難しいことは、さておいて、
月鉾に上がった妻と娘は、楽しそうにしておりましたから、
個人的には、それが大事かなと思っています。