ノグチサトキ

名もなきギタリストの物語

続 「余命」の話

2024-05-29 | 自分史

過日、治療前の診察にて、

医師曰く、

 

「化学療法、過度に期待して、

 結果が思わしくない場合、

 ショックは大きいのではないか」

 

「抗がん剤の副作用にて、苦しさ増すのなら、

 それよりも、少しでも穏やかに過ごせる方を

 選ぶのもいいのではないか」

 

「考えても仕方ないことは、考えないように、

 むしろ、考えることが弊害となりかねない」

 

「階段の登り降り、もしものことあれば、

 それこそ、取り返しがつかない

 専用施設への転居も、必要ではないか」

これらに続き、余命の話となった。

 

言葉を選び、慎重に話されてるのは、

よくわかったものの、

今の私にとって、

検査数値、医学的統計学、医師の経験値など、

マイナス要素でしかなく

 

穏やかどころか、勝手が効かぬ身体、

焦燥感が増すばかり

 

ことあるごと、

「全ては必然」などと述べていた自分が

軽々しく思えてならない



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1 コメント

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Unknown (Yasuo)
2024-05-29 13:19:57
抗うこともまた必然。
現時点より先のことは必然ではなくせいぜい蓋然止まり。
必然の本質は「水が下に流れる」「太陽は東から昇り西へ沈む」など自然法則。
必然ではなく、偶然を超えた想定外へ向かう心を消すな。
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