過日、治療前の診察にて、
医師曰く、
「化学療法、過度に期待して、
結果が思わしくない場合、
ショックは大きいのではないか」
「抗がん剤の副作用にて、苦しさ増すのなら、
それよりも、少しでも穏やかに過ごせる方を
選ぶのもいいのではないか」
「考えても仕方ないことは、考えないように、
むしろ、考えることが弊害となりかねない」
「階段の登り降り、もしものことあれば、
それこそ、取り返しがつかない
専用施設への転居も、必要ではないか」
これらに続き、余命の話となった。
言葉を選び、慎重に話されてるのは、
よくわかったものの、
今の私にとって、
検査数値、医学的統計学、医師の経験値など、
マイナス要素でしかなく
穏やかどころか、勝手が効かぬ身体、
焦燥感が増すばかり
ことあるごと、
「全ては必然」などと述べていた自分が
軽々しく思えてならない
現時点より先のことは必然ではなくせいぜい蓋然止まり。
必然の本質は「水が下に流れる」「太陽は東から昇り西へ沈む」など自然法則。
必然ではなく、偶然を超えた想定外へ向かう心を消すな。