先日、とある本でみたコラムでドキっとする文章が載っていました。
なんでも「あとでやる」人の行動学
私は本来『今日出来ることは今日やりきる!』が信条だったのですが、それが出来ないことにストレスを感じるようになり、身体にも影響を及ぼしてきました。
なので、もっと自分を甘やかすことをある時に決心したのですが、東京で勤めていた会社の若社長(以前、裏金づくりのエピソードで紹介した“悪党”)の信条は
「明日出来ることは今日やるな!」
でした。(こんな奴が社長になること自体間違ってないか?)
これに賛同していたのが私の部下にいて、当時はあきれ返っていたのですが、こういう人って、結構いると思うんですよ。
──で、仕事の成功・充実した生活を妨げる原因にもなりかねない、こういった人間の行動学について、ちょっと考えてみたいと思います。
具体的に、頻繁に見られるのが
「あとでやる」
「あとで読む(観る)」
「またあとで」
というように、どんどんものごとを先送りにしてしまい、結果的に大きく遅延させてしまうというものです。
この先送りする習慣がついてしまうと、なんでもかんでもとりあえず「スルー」して「パス」して、条件反射的に「またあとでやるから」というように、自分で自分をごまかし続けてしまいます。
それらは最終的には自分自身の生活の満足感、仕事の業績、そして信頼などに跳ね返ってくるわけです。
出来るならなんとかしたい──!
というわけで、この先送りして先延ばしにしてしまう精神構造について、シカゴのデ・ポール大学のJoseph Ferrari准教授、カナダの首都オタワにあるカールトン大学の心理学準教授Timorthy Pychylの両名による、
先延ばしにしてしまう人が知っておくべき「10の真実」について箇条書きに記してみようと思います。
詳細は以下の通り。
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★1★
20%の人々は、実は自分のことを先延ばしにする人間だと認識している。
ライフスタイル自体が先延ばしすることに慣れてしまっており、時間通りに出来ないのが当たり前になってしまっている。
★2★
先送りにすることを重大な問題ととらえていない人が多いが、決して取るに足らないようなことではない。
なんでもかんでも先送りにしてしまうのはセルフコントロール、自己調整の問題であり、特に米国ではその傾向が強いそうです。いわゆるお国柄というやつ。
また、先送りにする際の「理由」はただの「弁解」であり、言い訳にすぎないので、その弁解を誰も真剣に聞こうとはしなくなっていきます。
周囲からの評価は下がり、「あいつはああいういい加減なやつ」という評価になっていくというわけです。
★3★
先送りするクセはスケジュールや時間管理の問題ではない。
意外なのですが、すぐにスルーして「あとで見る」「あとで読む」「あとで返事する」「あとでやる」としてしまう人は時間の見積もりが出来ない人というわけではありません。
ちゃんと何をするのにどれぐらいの時間がかかるのかはわかっている。
しかし、ほかの人々に比べて余りにも「楽観的すぎる」のだそうです。
先ほどのアメリカに多く見られるというのも、この楽観主義によるところが多いのかもしれません。
★4★
先送りする人は直接的ではないが家庭環境から先送りすることを学んでしまっている。
先送りする原因は生まれ育った家庭環境にもあるそうです。
権威主義的な子育てのスタイルの家庭で育つと起こりやすいとのこと。
つまり、両親のうちのどちらかが権威主義的で、厳しく自分の子どもをコントロールしようとして、それがあまりにも強すぎるので、子ども自身が自分で自分を律して調整する能力、自分自身の意図した行動の結果によって何が起きる、ということを学ぶことが出来なくなってしまう、と。
そしてそういう親からの支配に対する「反抗」という形で「先送りにする」という行動が出てくるそうです。
先送りする人はこの家庭環境があるが故に、家族よりも友人の影響を受けやすくなり、そしてこの友人たちによってさらに先延ばしにする習慣が強化される…。
なぜなら、この先延ばしにすることを許容してくれる人、そして先延ばしにする言い訳を許容する人を友人に選んでしまうため──。
悪循環の始まりです。
★5★
アルコールの消費量が多い人ほど先送りする傾向も強い。
先送りにする人は要するに自己調整、セルフコントロールができない人なので、必然的に飲酒なども適量で済ますということはなく、結果的にアルコールを他の人よりも大量に摂取してしまう結果になるそうです。
アルコールに限らず、薬物乱用、ギャンブルなどにも同じように陥りやすい傾向にあります。
★6★
先送りにする人は自分で自分に嘘をつく。
自分の嘘をつく感覚を守るために「これは重要ではない」というように自分に言い聞かせるようになります。
そしてさらに別の嘘として、
締め切りが迫ってくるプレッシャーがある時ほどよりクリエイティブになれる!
などというようなことを考えてしまうらしい。
例えば「今は明日にコレをやりたい気分だ」「期日が迫ってるプレッシャーがないと仕事をする気になれない」などというようにして自分に嘘をつく。
しかし実際には次の日にやるという気分でもないし、プレッシャーがあればいい仕事が出来るわけでもない。
結果的には無駄に時間を浪費しているだけというわけです。
★7★
積極的に注意散漫になりがちなことを行う傾向が強い。
自分の注意を本来やるべき事からそらすことによって、本来やるべきことをやって失敗するという恐怖から自分の感情や自分自身を保護してしまいがちです。
例えば、Eメール等を必要もないのにこまめにチェックする、その辺にある雑誌を読む、など。
本来やるべき仕事よりも「電子メールが何か来ていないか?」ということの方が非常に気になるというわけです。
試験前に無性に掃除がしたくなるという人をちらほらと見聞きしますが、あれも同じ理屈かもしれません。いわゆる現実逃避です。
★8★
先延ばしにする人には典型的な3種類のタイプがある。
【覚醒タイプ】
危機的状況まで何もしないことにスリルを感じる人。
締め切りぎりぎりで大あわてで仕事をこなすことに幸福感を覚える。締め切りぎりぎりまで先延ばしにして超特急で仕事をこなし、終わってから
「ああ、いっぱい仕事した~♪」というような感覚を覚える人のことです。
つまり、ぎりぎりまで放置した反省がどこにもない。
【回避タイプ】
失敗する恐怖を回避するため、もしくは成功する恐怖を回避するために先延ばしにしてしまう人。
これは決して能力不足なのではなく、努力することを怠っているのが原因らしい。
いわゆる「やる気になってやれば出来るのに」という人。
【意思決定不能タイプ】
決断が出来ない人のこと。
決断することによって発生する出来事の結果を恐れるため、意思決定することを先延ばしにしてしまう。
★9★
先延ばしにすると結果的に多大なるコストがかかる。
先延ばしにする人は要するに自己管理能力も低いため、結果的に健康に対する害も大きいそうです。
風邪やインフルエンザにかかりやすく、胃腸障害も発生しやすい、それどころか不眠症にもかかりやすい、と。
それだけでなく、先送りにして遅延させた結果の責任を他者に転嫁するため、仕事のチームワークを乱し、私的な関係をも破壊してしまう。
確かになんでもかんでも先送りにし続けるような人がいれば仕事は進まないし、約束も期日通りに守ってくれないのであればプライベートでも頼りにはされなくなるので必然的につきあいが疎遠になっていくのは当然…。
つまり、あまりにも多くのコストを支払ってしまうというわけです。
★10★
先延ばしにする人であってもその行動を変えることは出来る。
ではどうすればこの先延ばしにしてしまう自分を変えることができるのか?
変えるには多くの精神的なエネルギーが必要ですが、「認知行動療法」によって改善することは可能だそうです。
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この10の真実を知れば、セルフコントロールできるようになるのかも…。
今あらためて考えてみるに、自分はやはり「先にやってしまう」ことに圧倒的達成感を感じてしまうので、「あとでやる」ことはストレスでしかないです。
でも最近は「あとで読む・観る」が激増しているんですよね…。
これも自分の見えないストレスの原因であったか!
ならば私の「山積する宿題たち(録画しっ放し、買いっ放し)」の取捨選択が、今の自分に最も必要な決断なのかもしれません…
だと思います。
私は出版関係で勤務していたので、実は──
この手の“ギリギリ”な人たちに本当に困っていました!
総務や経理などの事務方は、お役所、銀行などのような超・四角四面な組織なので、
そこに合わせなければ社長に怒鳴られ、本当に、別ににゃごさんがどうこう言うわけではなく
(なので誤解しないでください。あくまで私が携わったクリエイターもどきについてです)
彼らを私は未だに恨んでおります。
あの人たちに、私が受けたストレスを感染させてあげたい気分です
そんでもってミゴトに【覚醒タイプ】ですヨ~♪
いーっぱいごろごろして、やる時はやる♪
緩急つけて(つけすぎっ)絶対間に合わす~♪
首の皮一枚感がタマラナイのですよ(^m^)
(編集やライターはもれなくこのタイプかと)
もう、病気です、ビョーキ♪
いつもメロディさんの読書、映画の消化の早さを羨ましく思っております。
生理整頓なんて、必要なときにピンポイントでいいんですよ!(自分勝手に正当化)
正直言って、その傾向があります。
ただ、外での仕事に関しては絶対に早めにやるタイプなのですよね。
それが、家の中だと限りなくだらだらゴロゴロしてしまうの。
特に整理整頓、お掃除がダメで、誰か友人が訪ねてくる予定などがないと綺麗にはなりません。
これでもう一度ヨメに行こうなどとんでもないわね(^○^)
捨てるのも大事です。
そうなんですよね~。すごい納得。
洋服も着ないものは捨てなくっちゃ!
私も半年から3ヶ月前の結局見なかった映画を定期的に消しています。なんだかんだいって、大事な映画はちゃんと整理してるんですから、メスが入らないといのは「いらない」ということだし。
どーせまた見たくなったら再放送するんだわ~というくらいでいいんじゃないでしょうか?
捨てるのも大事ですよ~(最近読んだ本に強調されていた)
え~それは観たかったです。
結構それを意図しないものごとに、ズバリ!なことを突きつけられることがあります。
それはこっちがその部分に敏感になっているからなんでしょうね…。
今日はとあるHDDの録画していた映画を、全く観ずに削除しました。(レビューを改めていくつか読んで決断)
すっきりしました!
同じ物事を、どう見るか考えるかで、大きく違いますよね。
私は新年からついにToDoリストを作ることをやめました。ToDoという概念が私を追い詰めてるんだ!と思いまして。だからその時できる分、ある分しか原則手を出さないようにはしてますが、それはまた理想ですからね。
WOWOWで放送中のプーさんでも、こういうタイムマネージメントの話があって、ちょっと怖かったですよ。子供にはわかるまい、と毒づきそうになった自分も悲しかったです。
jironさんは働きすぎです!
あとも何も、あふれてしまっている印象があります
忙しいのに来てくれてありがと~!
「今日出来ることは今日やりきる」ことができない場合も
(いつの間にか日付が変わっているのですin職場)
「あとでやる」と言うのでしょうか?
今の私がまさにそんな状態です…(涙目)。
選挙も党員さえ移り気だ…と何かの講習会で聞いた覚えがあります。
もの事にもよると思うんですよ。
明日ってそもそもあるんだろうかって発想も私にはどうしてもあるので、優先順位はハッキリさせたいというか…。
明日は明日ですべきことがあるのに、そこに今日を持ち込んだらどうなる?とか。
要するに心配性なんだと思います。
余談ですが福田総理は、逃避と回避と、もうちょっとで忘却──?
って感じになんとなく見えます。
一つは、勤勉=正義とす考えはいいんですが、経営者的視点から見れば、奴隷が積極的に働いてくれるものと考えて、いまの日本のような○れ経営者を生み出している原因の一つではないかと思うのです。
もう一つは、いいじゃないかの気持ちでやれば、精神的ストレスの軽減にもなるでしょう。
ちなみに、ブラジルだかメキシコだかでは、また後でのことを「アスタマニヤーナ」とかいうそうで、非常に多用するそうです。日本人が現地法人に行った際、それが「明日間に合うや」に聞こえ、精神疾患になったそうです。
なんかわかる!似てる!仲間かも…!!!?
私は、近頃、無意識に逃避してしまうので、絶対目につくところにしなきゃならないことをメモして貼っておくんです。
すると──そこに近づかないという恐ろしい行動にでる、もう一人の私がいたのでした…
線を引けない件がたまっていくと、ストレスもたまっていきます
さっさと片付けたいくせに、先延ばしにしてしまうという悪癖ありの私なのでした…。
私も逃げることが多々あります(^_^;)
やらなきゃ…ってことが、目について出来れば消滅させたくなったりして。
掃除なんかはその典型ですね。ついつい後回しにしちゃって駄目です。
目に見えるとそれがまたプレッシャーなんですよ
>pinkさん。
よろしくお願いいたします!
お気に入りに登録させてもらいました。
これからよろしくお願いします☆
なまけものっていうもあるけど
そこからの逃避に近いかも
目をつぶってみないふりって感じですね
だめだなぁ~それじゃ~
だから、ほら!
嫌いなおかずは先に食べ、夏休みの宿題は初日で片づけるってタイプなんですよ。
ちなみに、弟は完全に逆の性格です。(まさか見てないだろうな…)
「明日はどうなるか分からないから今日やっちゃう」部分もあるし「明日はヒマだから明日やればいいや」という部分もあるしね。
嫌なこと、難しいことは「ギリギリになってからやる」主義でしたね。「回避タイプ」か「意思決定不能タイプ」なのかもしれないね。
いや!きっとそのほうが長生き出来ると思いますよ。
「明日できることは今日やるな」をモットーに日々生活しております!(←威張ってどうする)