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「砂時計」・・・『韓ドラ』好き・私のターニングポイント(再掲)

2009年05月15日 11時14分09秒 | 韓国ドラマの話

《この記事は2006年に投稿したものを再投稿したものです》

これまでいろんな韓国ドラマを観てきましたが、ある作品を境に

『甘ったるいラブストーリー』(別名“お子ちゃまドラマ”)をあまり受け付けられ

なくなってしまいました。ラブコメやホームドラマは大好きですよ~(o^^o)♪

「砂時計/モレシゲ」----。

視聴率64.5%を獲得し、韓国ドラマ歴代視聴率第3位を記録した名作
です。

主演はチェ・ミンスコ・ヒョンジョンパク・サンウォンイ・ジョンジェ

       ←ヒロイン、へリン役のコ・ヒョンジョン

BGMはひたすら陰鬱で、韓国における軍事独裁政権時代を背景に描いていて、

何も知らずに見るのははっきり言って無謀なドラマです。

1980年の光州事件(死者2000人以上とも言われる政府による民主化弾圧の

市民無差別殺戮事件)も、当時の映像を交えて生々しく表現し、生きることの

切実さを強烈に描いています。

愛も恋も、ドラマの中の民主化闘争、政治的圧力や道理の通らない数々の陰謀

の前には塵に等しく、自由に生きられない焦燥感があふれ、切ないを通り越して、

苦しいばかり──。

もちろん主人公達の
ほのかに輝く青春時代、胸に秘めた愛、友情

も、丁寧かつ繊細に描かれています。

ただ、ここにこのドラマについて書くこと、これらについて日本人の私があれこれ

語ることは大変おこがましい気がしてなりません。

「お前に何がわかる!」といわれてもしかたがないかも──。

私としてはただ、このドラマを見ることが出来たことに感謝するのみです。

主人公たちの演技はまさに非の打ち所がなく、演出も無駄な会話、音楽、

エピソードがそぎ落とされていて
、感動というより衝撃でした。

このドラマ、当時の韓国では放映される日にお店の客足が途絶え、閑古鳥が

鳴くとまで言われ、別名「帰宅時計」と呼ばれていた
そうです。

韓国の俳優さんたちも、憧れの俳優、ドラマを語るときに必ずこの「砂時計」

例にあげ、物まねやバラエティ番組などで熱く語る場面をよく目にしました。

「俺、震えてるか?」というチェ・ミンスの有名なセリフ──。

キム・ソンス(「愛してると言ってくれ」でキム・レウォンと共演)も「夜心萬萬」で

チェ・ミンスになりきり熱演。

「私の名前はキム・サムスン」でも同じ台詞がありました。

シットコムでも何度このドラマのパロディを見たことか・・・。

以来、私の中で
「甘い」ドラマは急に色あせ、味気ないもの
になってしまったのです…。

そういう意味ではちょっと罪作りなドラマ。

しつこいようですが「甘い」=“ラブコメ”という意味ではないです、念のため。

その後もやや辛口にはなりましたが、楽しい、ひたすらハッピーなドラマにも

たくさん出会いました。

要するに『書割に張りぼて&額縁に描かれた花』では見る気がしない

という意味で・・・。(すみません、生意気言ってm(__)m)

OSTも実は買おうかどうかすっごく迷ったんですよ。

でも頭にこびりつきそうでやめました…(^_^;)
 
このドラマを観て以来、私の中でのチェ・ミンスは未だにオーラを放ちまくり。

そういう意味でも(?)やっぱり『砂時計』は良くも悪くも罪つくりなドラマなのです。

     


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