青に恋

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羽生結弦選手に大きな拍手

2019-03-24 10:56:46 | 日々のこと
昨夜、フィギュアスケート世界選手権
男子フリーを思わず見入ってしまった。
女子の選手が初めて公式戦で4回転に
成功したことで騒然となったが、男子
も4回転半にチャレンジする時代と
なっている。その内5回転とか言い出す
んじゃないか?とかふと思いつつ。だが
4回転と一口にいっても形が色々ある
ようで、素人の私にはさっぱり分から
ないが、解説者が「羽生選手だけの技です」
というようなことをいっていると、まだまだ
ジャンプは回転数だけではない奥行き
を感じる。今年の世界選手権の覇者は
4回転ジャンプを全てノーミスで跳び
技術力の圧倒的高さを見せつけたアメリカ
代表のネイサン・チェン選手だった。
日本開催ということもあり日本人選手
にとっては追い風もあっただろうが
生真面目な選手ほどプレッシャーも
大きく精神的にしんどかっただろう。
羽生選手がSPで転倒したのも多少は
そういう面があったと思う。でもそれ
はそれで人間性としては素晴らしいのでは
ないか。あの新感覚の次世代エース
宇野昌磨選手さえ、今回日本開催で
順位にこだわった、というが、その
結果、ミスが続き残念な結果(世界4位なの
だから立派なもので、この表現は本人
の気持ちから察するにだが)に終わった。
そう思えば長い休養生活を余儀なくされ
復帰しいきなり最高得点を記録した(ネイサン
選手に直ぐに塗り替えられたが)羽生
結弦選手の勝負強さは驚異的だ。宇野
選手がインタビューでも羽生選手の
スゴさに改めて敬意を表していたのも
印象的だった。今回の宇野選手の演技
は素晴らしかった。それは違いない。
が、今回の苦い経験がまた彼の中で
新しい力の肥やしとなることは彼の
インタビューを見て、確信したし、また
次が楽しみだとも思わせてくれた。
ともあれ昨夜はフィギュアスケートの世界
レベルは一気に引き上げられた感を
強くした。新時代の幕開けとも。ただ
技術が今後凄まじいレベルで高まる
だろうと思う一方で強く感じたことも
ある。ネイサン選手の演技は完璧だっ
たと思う。素人でも1つ1つの技の
完成度が高いことは分かった。でも
演技を見ていて、余りときめきを感じ
なかった。フィギュアスケートの大きな
魅力の1つはもちろんジャンプなのだ
が、彼のジャンプは落ち度はないのに
模範解答を見ているようで、正解かも
知れないが何か物足りない気がした。
他のスピンなどもそうで、1つ1つ完成
されている技なのだろうが、美的なもの
いわゆる芸術性というか、そういうもの
が余り感じられなかった。その点では
SP2位のブラウン選手は見ていて気持
ちがよく、フィギュアスケートは氷上の
芸術であるということをよく表現されて
いたと思う。技術力では劣っていたかも
知れないが羽生選手の演技はいつも美しい
と思うし、見ていて何かが伝わってくる。
もちろん、どの選手にもバックボーンが 
あり、過酷な練習を経てあの舞台に立っ
ているのだから、滲み出てくるものが
あって当然なのだが、演技を見て心を
打たれたのは羽生選手だった。もちろん
日本人だから贔屓目は認めるけれど。
技術力だけを評価されていくと、故障の
続く羽生選手は今後もより自分の体を
酷使してしまい、場合によっては選手
生命も脅かされかねないと思う。確か
に極限を超えていくというのがスポーツ
の使命ともいえるが、羽生選手を始め
日本人選手は技術とは別の彼らの持ち
味に磨きをかけて、同じ4回転を跳んで
も日本の選手のはどこか違う❗魅了され
る、といわれるような技にしてほしい。
来年はオリンピックもある。運動音痴の
私はただ見てるだけだが、精一杯応援
はしようと思う。

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