京都南座三月花形歌舞伎✨
松プログラムと桜プログラムを観ました。
入場の際に役者さんのコースター?プレゼントあり、開演前に客席後ろから役者さんが登場して手引き口上のあと、南座公式キャラクターみなみーなちゃんも登場して2人を撮影できたり、休憩時間には壱太郎さん、米吉さん、福之助さん、虎之介さんのお写真と一緒に撮影できるスポットがあります❣
松プログラム
「妹背山婦女庭訓(いもせやまおんなていきん)」一幕 三笠山御殿
「於染久色讀販(おそめひさまつうきなのよみうり)」 お染の五役
桜プログラム
「伊瀬音頭恋寝刃(いせおんどこいのねたば)」一幕二場 油屋店先 同奥庭
「於染久色讀販(おそめひさまつうきなのよみうり)」 お染の五役
「妹背山婦女庭訓」
「伊瀬音頭恋寝刃」
どちらも理不尽で不条理で悲劇的なストーリー。
筋書きの詳しい解説を読んだり、イヤホンガイドを聴くと、登場人物の心情がより深く理解できるかなと思いますが
予備知識がたいしてなくても、歌舞伎の様式美にうっとりしながら物語の世界観、舞台の熱量を肌で感じることができるから自分のような初心者でもじゅうぶん楽しめます。
以下は初見の感想です。
「妹背山婦女庭訓」
中村米吉さんのお三輪は声も姿かたちもとても可憐。
困り顔がとくにいい!すごく綺麗!
お三輪が恋人に会いたい一心で官女たちになぶりものにされながら必死に耐える場面、あんまり可哀そうで(涙)逃げ帰ってしまえばいいのにって思ってたけど
か弱そうに見えて、実はとても一途で芯が強かった!
そんなお三輪が求女と橘姫の婚礼を知ったとたんに嫉妬で豹変!
人間の業をむき出しにする姿がとても切なくて愛しくて一気に感情移入😭
惹きこまれました(涙)
いきなり鱶七に刺され、その理由を告げらてからのお三輪の健気さ、いじらしさに涙腺崩壊😭
恋人のためなら命を失っても本望とか、そんな娘がなんでこんなひど目に?!😭
未来できっと幸せになってほしい(涙)
上村吉太朗さんの橘姫は求女でなくても、みんな好きになるであろう楚々とした雰囲気のお姫さま。
目が釘づけになるくらい、めちゃくちゃ可愛らしかった!!
中村福之助さんの鱶七は骨太な感じで迫力がありました。
いきなりお三輪を刺したときはなんて冷淡なひどい奴!って憎らしかったけれど、お三輪に理由を説明して、未来で求女と夫婦になれると言葉をかけたのは彼なりの思いやり、優しさを感じました。
鱶七の胸の内を想像…
もう一度じっくり観てみたいです!
「伊瀬音頭恋寝刃」
中村虎之介さんの福岡貢、虫も殺さぬ優男に見えるだけに、恋人お紺に嘘の愛想尽かしされ、万野にいじめられてこらえきれず
誤って万野を斬りつけてからの豹変ぶり!!
妖刀を手にして狂気が宿ったからなのか?本性なのか?次々に人を斬って殺めるさまがほんとうに恐ろしかった。
正気が戻って?
最後、探していた名刀青江下坂と折紙を手にして、血まみれで笑顔の貢が個人的には怖すぎました😱
正気が戻ったように見えて、実はまだ狂ったままなんじゃないかって…
大好きな映画「シャイニング」思い出したりして
後味が悪くて怖くて夢に見そう😱
(もう一度しっかり観たいです!😆)
市川猿弥さんのお鹿さん、心根の可愛らしい遊女で何も悪いことしてないのに、万野に騙されてお金をとられたあげく貢に殺められて可哀そうだった!
それにひきかえ、壱太郎さん万野の口八丁でどこまでも憎たらしいこと!
同情の余地はなかったけれど、まさか貢に殺められるとは夢にも思わなかったと思う💦
自業自得だけどやっぱり気の毒だった。
「お染の五役」
文句なしに楽しめる演目。
趣向を凝らして松プログラムと桜プログラムで演出が違うのが嬉しい。
昨年の京都南座三月花形歌舞伎、中村壱太郎さんの滝夜叉姫がほんとに大好きで❤今年も期待してたけれどすごくよかった!!
早変わりの熱演に感動❣
土手のお六の傘を使った立ち廻り最高!!
壱太郎さんの女形の立ち廻りが大好きでいつも魅せられて、なぜかグッときてしまう(涙)
松プログラムの鬼門の喜兵衛の見得もカッコよかったです✨
もう一度観たい❣
初心者のざっくりした感想になってしまいましたが😅
京都南座三月花形歌舞伎✨
楽しすぎて1回観ただけじゃ全然足りない💦
帰ってすぐに追いチケットしました🎫
楽しみです❣