すぐる日、妻沼聖天様のお稚児行列があると聞いて
出かける。四月にしては暑くて大変だった。お稚児さんの参加者が多く支度に手間取り
なかなか見えない。そのうち、ほら貝をふく行者を先頭に、僧侶が20人余りしずしずと
山門をくぐって入ってきた。そのあとにお母さんに手を引かれきれいにお化粧をして
冠、帷子かな?そろいの衣装を着けてしずしずと入ってきた。目を凝らしてみると我が彦は
三番目に入場してきた。思わず涙があふれてきたそれぞれお母さんに手を引かれ
凛として歩いてくる。普段のやんちゃ坊主には見えない姿である。
待っていた時間に比べるとあっけなく終わってしまった。あちらのお母さんと一緒に見ながら
yちゃんのお稚児さんは見られるかしらと、また涙がにじんできた。涙もろい昨今である。
日増しに可愛くなってきた。なかなか聞かないようである。
わが子を育てたころに思いをはせて、なかなか大変だなーと思いつつ帰途に就く。