Singing and telling a message to my son: Au clair de la lune - Katsutoshi Ishikawa
眠っている赤子である私の息子へ私が子守唄を歌って聞かせ、思わず語りに独り言ちするシーンです。私はまだ赤子の息子に説諭するのです、息子はそれと知らずに。もう少し大きくなってきたら、本人に直接言えばいいと思っています。
私はこう語っています。
「世界をより良くすることなんざ考えるな。自分自身をより良い人間にせしめることを考えろ」
よその子のことはそこの家庭があるし口出しするつもりはないけれど、せめて自分の子にはこう意識付けさせます。立派な人間が集まってこその社会です。まずは自分の子からその一役を担って欲しいと思う、初等教育としてはこれが必須且つ十分な要素だと思います。
自分の子、私のかわいい息子・・・これは私の遺伝子保存本能のもたらすフィクションです。もちろん遺伝子保存本能ですから女の子も排除しませんが、私としては男の子が欲しいのです。
この子守唄は最後まで繰り返される文言と同じくAu clair de la luneというタイトルです。フランスの子守唄です。元を正せば、18世紀に遡るフランスの民謡です。メロディーラインが2つしかなく、それを繰り返し繰り返し言葉を変え歌うものですから、筋はあるのですが、それでやがては子守唄として使われるようになったのではと推察します。