奥へ進む手掛かりから

効かせる、或いは、最も効果的なアプローチを会得するには、なるべく長く時間をいただいて、触る、揉む、擦る、入れる、出すしかなかった。その時に頼りになるのは、彼女の身体が返してくる反応だ。演技が及ばない、生理的な反射、或いは防衛規制、適応規制。特に、膝がガクガクしてきた、とか、腹筋がうねる、或いは菊の御門がキュッと締まって梅干しになる、などは分かりやすくチェックポイント。まずは、その辺りを手掛かりにしてぼくは、彼女の身体の扉をノックし、或いは丁寧に鍵を解錠して、奥へ、と進んだ。

つづきます。