みなさんこんにちは
毎日暑い日が続きますが、いかがお過ごしですか。
オリンピックや高校野球も終わり、学生さんたちは夏休みも終わりに近づいてきましたね。
さて、今日はいよいよ電気関係の話をご紹介させて頂きます。とはいっても前回紹介した配筋工事やコンクリートを流す前の作業です。
電線を布設する方法は工事内容や施工方法により多種多様ですが、地中に埋設する方法の主要な施工方法の一つに地中電線管路を用いた工事が有ります。今回は地中電線管(FEPと呼びます)についてご説明致します。
黒い波打っているものが地中電線管です。樹脂製でサイズは直径30mmから100mmくらいのものまであり、中に通す電線のサイズや本数により適切なサイズを選定します。
主要なメーカーとしては
古河電工様 や タイガースポリマー様などが有りますが、規格に併せて製造してますので、基本的にはどこのメーカーの物でも一緒です。但し付属品等は作業内容や方法によって使い勝手が変わってきます。
今回の工事では、まずケーブルを立上げたい場所にFEPが来るように丸い穴を開け、FEPを通せるようにします。
穴を貫通させて上の写真のようにFEPを通します。最終的にはこれらの電線管の中にケーブルを通します。ちょうどこの上にこの後設置する変電所(キュービクル)のケーブル引込部が来るようになります。引込場所は盤の図面を元にどこに立ちあがるかをあらかじめ確認しておきます。(今回はキュービクルの前側にケーブル引込部がありました)
ここまでの写真は変電所の基礎工事部分の写真ですが、この地中電線管を介してケーブルが各工場や事務所等の電源として室内に布設されていきます。
今回は工場内の電源布設がメインの変電所でした。これらの電線管は先程の基礎部分から布設された電線管の反対側の先端です。
約30m程変電所からFEPを布設し、工場内の端に立上げました。ここからさらに工場の上部までケーブルを持っていき、そこから各分電盤等にケーブルを布設します。
前回まで土木工事の内容を説明致しましたが、全てはケーブルを布設する為のこの地中電線管を布設するために必要な工程です。
変電所を設置する場所や内容によって掘削する長さや方法は変わってきますが、屋外に設置する場合はFEPの布設はほぼ必須になってきます。前回も記載しましたが、一旦コンクリートを流してしまうと後戻りは出来ませんので、必要なサイズや本数等は事前に図面などで確認しておく必要があります。また今後の工事の為に(たとえば機会を増設するのでケーブルを新たに追加布設したい等)予備管と言って、予備の電線管を布設しておく必要もあります。絶対に増設することがあり得ないという状況であれば良いのですが、工場等では機械の増設や設備の増強等が発生することが多々あります。ですから予備管を設けておかないと後でケーブルを布設する際に管路が無いという状況になってしまいます。今回の工事でも予備管を何本か布設しました。
今回は地中電線管についてご紹介いたしました。
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