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晴走雨読

マイナンバーについて

マイナンバーカードの受付業務のアルバイトが終わり一息ついております。

9月にも他の自治体でやりまして、合計2ヶ月近くこの仕事をした事になります。

するとアルバイトのおじさんにも多少なりとも仕組みとか問題点が分かってきました。

そもそもマイナンバーカードの取得推進は政府のデジタル化推進の1丁目一番地で、総務省は取得率アップの大号令を出し自治体ごとの取得率ランキングなどを発表して、市町村にハッパをかけています。

しかしマイナンバーカードの取得はあくまでも任意でして、個人情報が盗まれるとか言って反対してる人も多く、お前にそんなたいそうな情報があるんかい、と言いたくなりますが実際なかなか進んでいません。

市町村別ではトップの方は80%を超えてる所もありますし、未だ50%に達していない所もあるようです。

 

受付の現場で感じるのは政府が健康保険証とマイナンバーカードを近いうちに一体化すると発表してから、高齢者の申請が増えたという事です。

これまで高齢者の方は特に必要も感じなかったし、役所に行くのも面倒なので作らなかったと思うのですが、これからは保険証が使えなくなると思って役所に殺到してると思われます。

ですから足腰の弱った老人が子供や孫に手を引かれたり車いすで来場されてます。

会場に来られる方はいいのですが、田舎で足がなかったり寝たきりや認知症、施設に入っている高齢者のカード取得はで非常に難しいのが現実。

全国民にマイナンバーカードを取得してもらうという政府の方針はほぼ不可能です。

 

次は子供の問題。

最近はマイナポイント取得目的で子供のマイナンバーカードを作りに来る人も増えてます。2人いれば4万円分、4人いれば8万円分のポイントがもらえますから大きいですよね。

ただ生後数か月から2歳くらいまでの子供は写真撮るのが大変です。赤ん坊は寝ていてもダメだし泣いててもダメだし。特に1~2歳の子供がギャン泣きしたらもうどうしようもありません。

一番の矛盾は子供はどんどん生まれてくるので、マイナンバーカードの100%取得は理論的に無理だという事。

政府もその矛盾に気づいたのか、子供のマイナカードは写真なしでも発行するできるように検討しているそうです。

更に将来的には出生届けと同時にマイナカードを発行する方向になると思う、というかそれしか方法がない。

 

次に外国人の問題

日本に働きに来ている外国人もみんなマイナンバーカード作るんです。多分マイナポイント目当てだと思いますが。

ほとんど日本語しゃべれませんから大変なんです。

ポルトガル語の通訳さんはいたのですが、最近はベトナム人も多いしほとんどのアジア人がいます。先日はネパール人もきました。

言葉の分からない人の対応はとても時間もかかり大変です。

外国人の方は在留カードというものを持っているので、それがあればマイナンバーカードなんていらないと思うのですが・・・。そもそも在留期限とマイナンバーカードの期限はリンクしてる訳ですし。

せめて在留カードを発行時にマイナカードも同時に発行すれば手間が省けると思います。

 

問題だらけのマイナポイントキャンペーン

マイナンバーカードの制度自体は私は賛成ですが、マイナポイントははっきり言って「クソ」です。

マイナカードの取得率を上げるためにお金を目の前にちらつかせて国民をだまそうなんて、某なんとか教会の霊感商法と変わらないと思います。

マイナポイントは基本的には個人でスマホやパソコンから申請するようになっています。

しかし最近マイナカードの申請が急増している高齢者の方はほとんどそんな事はできません。スマホは持っていてもアプリをダウンロードしてそこからマイナンバーカードを読み込んで申請するなんて事は無理です。

しかしテレビでは「2万円もらえる!」なんてCMをバンバンやってるからみんなマイナカードを手に握りしめて役所に殺到します。

中には自分が何をしにきたのか分からない老人も多いです。誰かにここに行け、と言われたから来たという老人のなんと多いことか。

役所も最初は相談窓口を設ける程度でしたが、押し寄せる高齢者を捌ききれず、結局ポイント申請の代行みたいな事をやらざるを得なくなってしまいました。

時間も場所も人も必要なので当然外部に委託しますから大変な経費がかかります。もちろん税金で賄われます。

我々バイトはそのおこぼれを頂いているのですが・・・

自分でポイント申請できない人には地域振興券を配るとかのアナログな方法も選べるようにしたらいいのに。

そもそも金品を目の前にぶら下げて取得率を上げようなんて政策としては下の下。

本来ならマイナカードを持つ事で圧倒的に便利にしてみんなが作りたくなるカードにする事が一番だと思います。

 

色々書いてきましたが、申請会場で一番の問題は・・・

すぐキレるジジィです。

奥さんとかに無理やり連れてこられたのでしょう、個人情報がどうの銀行口座を紐付けると勝手に引き出されるとか、そんなこと出来る訳ないっつーの。

更にはこの政策はどーたら、今の政権はあーたら・・・そんな事をここで言っても国は1ミクロンも動かない。

みんな行列を作って待ってるのにアホな持論を延々とタレて。

挙句、自分のクレジットカードにポイントが入らないと知るとブチ切れるのです。

いやいや、あらかじめカード会社にネットでIDを申請して登録をしてもらえばポイント入りますよ。でもそれはご自分でしてもらわないと。

で、そんな対応を延々としてるので、待たされた別のジジィがまたブチ切れるという悪循環。

 

退職してからは確定申告や選挙、そしてマイナンバーと行政関連のバイトを色々してきましたが、どの現場でも「キレるジジィ」には閉口させられてます。

まあ、自分もその世代なので気持ちは分からないでもないですが。

40年以上仕事をしてきてそれなりに頑張って社会的地位とか得て世の中の事を分かったつもりでいる。

定年で引退してもプライドだけは持ち続けているので、いざ自分が否定されたり理解できない事にぶつかるともうキレるしかないのでしょう。

大きな声で若い人を恫喝しても全く尊敬もされませんし敬われもしません。傍から見ていてもほんとに見苦しいというか痛々しい。

他山の石として私も自戒を込めて自重し今後精進していきたいと思います。南無阿弥陀仏・・・

 

 

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コメント一覧

amma
浜松市でも変なキャンペーンをやってるんですね。
以前バイトしてた御●崎市では市独自のポイントを5000円分付与してました。
合計25,000ポイントです。
家族4人だと100,000円です。実際家族でマイナカード作りにきてました。
どんだけ無駄使いしてるやら。
トラじろう
全くの同意です。

そもそもマイナンバーカードの便利性や優位性が不明確なところでポイント付与という餌釣り拡散手法は霊感商法と変わらないほど胡散臭いですよね。

町医者に行ってマイナンバーカードが使えると知っても次回も習慣的に普通の保険証を持参してしまいます。
ポイント制度は継続的利用を目論む手段であり、当初のポイントを売りにするのは飽和産業の小競り合いかと思います。

浜松市では企業従業員に普及を促し8割加入で入札等のインセンティブを与えるキャンペーン実施中です。
交付金欲しさのあざとい方法です。

ポイント講座はたくさんあるが使えてないのが現状です。
欲しいモノもありませんし。
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