『ゆく人 くる人』ゆく人とは旅人なり・・・SEKICYCLE・M店長のブログ

vol.927 八十里越えトレッキング~前編~

~クラブイベント『歩くツーリングin八十里越え』無事終了!!~
今シーズンのメンバー各々の活動を労い、たまにはみんなで歩みを揃えて…との企画から結成されました“みちのく踏破隊”、今回は総勢11名でのトレッキングツアーでした。

越後と会津とを結ぶ現在工事中である国道289号線の旧道…それが奥只見地方、地図上から消えつつある『八十里越え』と呼ばれる、野趣あふれ情緒豊かな趣がありながら優しさと厳しさを併せ持つ、昔々の山岳街道です。
実際は8里(およそ32㎞)の距離が、その十倍にも思えるほど険しい峠道であった事が、その名の由来と言われています。この峠道には鞍掛峠と木の根峠の、2つの大きい峠があります。今回は、この峠の最高標高地点でもある『鞍掛峠(標高965m)』を目指す旅です。

スタート場所は新潟県は三条市吉ヶ平山荘(現在は廃墟)前。時は7:20am。
移動の車中では土砂降りだった雨が俄かにやんでくれました。初めての本格的な山歩きのメンバーもおり、みんな元気いっぱい・やる気もいっぱい・胸いっぱい…とそれぞれの思いを胸に出発です!!

登り始めて数十分。100%雨の天気予報からは信じがたい晴れ間が…。
遠くに雲海も望めました。あまりの急な気温上昇ぶりにワタクシも半袖一枚にッ!

この『八十里越え』、大きく『新潟県側ルート』と『福島県側ルート』に分けられます。今回歩いた新潟県側は全体的に登り基調で、地震や台風・大雨等々により年々浸食が激しく、この様に危険なへつり道がいくつも存在します。
地元有志の方々による縄がけがあるため安心して歩く事ができます。
このあと間も無く“椿尾根”に到着(8:20)。

更に激坂を登りつめて行くと“山ノ神”へ着きます(9:05)。
小旅行の無事を願い、思い思いにお祈りしました…。
先日のS北街道もそうでしたが、峠道や登山道には必ずと言っていいほど、この神様は祭られていますね。

スタートから2時間とちょっと…ほぼ中間地点の“番屋乗越”に到着しました。
ほぼ中間でありながら、残る半分に要する時間はおよそ倍近く…鞍掛峠への登りの過酷さを物語っています。その核心部のお話はまた明日にでも…。
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