
異音がするとの事でお預かりです。
原因はオイルだけでのメンテナンスのやりすぎでした。
分解してる途中で手がベタベタになりました。
内部にはグリスが一切ありません。

ちょっと見辛いですが、爪楊枝で差した周辺だけ色が変わり、ツヤツヤしているのがお分かりでしょうか?
これはクロスギアと擦れ、すり減った跡なんです。
では、擦れた鉄粉は何処に行った?
それが原因でした。
オイルはサラサラして流動性が高いので様々な部分に鉄粉が流されて行きます。
ベアリングの中だったり、メインシャフトとピニオンギアの隙間だったり。
'07ステラ以降、パーツのクリアランスが更に細かくなっているのでシビアです。
今回はクロスギア周辺にイタズラをして動きが悪くなっていました。
グリスならある程度包み込んでオイルの様な分散はそこまではないです。
グリスの様な粘度でグリスの変わりに使えるオイル…
なんてのを販売してる所もありますが。
いけなくはないんですよ。
ただ、ある程度の知識があり、ある程度の分解が正しく出来る人が使うなら。
グリスレス仕様なんてのを好んで使う人いるけど、そのリスクまでなぜ伝えずグリスオイルなんての売るんだろう。
メンテナンスだけで永遠になんてあり得ないし、OH直後の良さもどんなにメンテナンスをしていても永遠なんてありえません。
やはりグリスとオイル、バランスが大切です。
定期的なOHをお勧めします。