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エンジンオイルの巻3
自動車エンジンオイルの原料として原油があります。
エジプトやイラン、イラクなどの中東からタンカーで運ばれるのは見た事あると思います、あれです。
この原油を精製していきガソリンやエンジンオイルが作られますが最終的に原油はガスになり終わりです。
LPGガス(プロパンガス)を聞いた事あると思いますが、あれが原油の最後の姿です。
精製の初めの頃に出来るのが軽油や灯油。
この精製段階の原油をベースにしたエンジンオイルが鉱物油です。
最近は鉱物油をベースに水素化精製と言う鉱物油を特別な方法で精製した物したオイルが市場での主流になっておりHIVI等と表記してあります。
エンジンオイルのグレードを示すグループに1~5とあるのですが1が鉱物油。
2が水素化精製、3は2をさらに水素化精製の精度を上げた物で、2、3が半合成。
4~5が化学合成油です。
が、グループ1ベースの水素化精製油であるグループ2、3は化学合成油として販売する事が日本国内では認められており、数値的な性能は化学合成油に匹敵します。
ただ、ベースレベルが低い為に各添加成分が分離しやすく、1年に1度しかオイル交換しない人などには不向きな弱点もあります。
HIVIオイルの代表的なのが、匠オイルやカストロールエッジなど、4リットルで¥3000前後で化学合成油と書かれている物のほとんどがHIVIオイルだと思います。
つづく。