台風が去り、やっと夏の青空が広がりかけた夕暮れであった。昨日(11日)のことである。
天気が回復したので日野川の土手に行き大山を狙った。
時折、その勇姿を雲の合間から覗かせるが、何度見ても心落ち着く風景だ。山はどっしりと待っている。どんな風雨にさらされようが、大きな変化を見せることはない。
今日は大山も撮りたかったが、その上に広がる夏空を撮りたかった。
台風一過ではダイナミックな空と雲が期待出来る。レンズは24mmで縦位置で限り無ない空を出来るだけ引き寄せる。
空をよく見ると台風が置いて行った低い雨雲と、鱗雲のような秋の空が混在した空であった。
宇宙の星空も果てのない世界を幻覚のように見せてくれるが、夏から秋の空模様も自然の力が作り出す一期一会の作品だ。
山陰に帰省して早くも6日が経過した。時間はあっという間だ。なかなかカメラを持って出掛ける機会が少ない。昨日、墓に花を供えたりと盆を迎える準備を行なった。
毎年行なっていることなのだが、過ぎ去れば自然の営みとして平凡な一日の中に記憶は埋もれて行く。 しかし、今年は少し違う。母の介護施設の入居を決めたので、実家で家族で迎える盆は最後かもしれない。仕方がないことと思うが、いろいろな環境が毎年変わって行き、生活の変化は老いと言うものを必ず巻き込んで行く。それでも、健やかな安寧に満ちた日々を過ごすにはどうするか、施設の暮らしが母にとって本当に安らぎをもたらしてくれるかどうか心配である。
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