* 魯迅の彫像・・・「魯迅紀念館」にて
魯迅の生家は、中国のお酒で有名な紹興市の南部にあり、現在は生家の一帯が「魯迅故里」と呼ばれ一つの博物館になって保存されている。
「魯迅故居」は魯迅の書籍を展示した「魯迅紀念館」、魯迅が子供の頃に通った塾である「三味書屋」などがあり、街並みも昔の雰囲気を残している。
魯迅(本名:周樹人)の生い立ちは、1881年9月25日に紹興で生まれ、幼少の頃は裕福だったものの、子供の頃に没落し、社会の冷たさを味わったと言う。1902年には来日し、1904年に医学を志すために仙台医学専門学校に留学した。
「魯迅故里」には、魯迅紀念館があり、魯迅の小説や写真等が陳列されている。(上海の魯迅紀念館よりも規模が少し大きい)、館内では、「故郷」の一場面が再現されていた。閏土の作り話を聞く魯迅である。小説の中で、「ああ、閏土の心は神秘の宝庫で、私の遊び仲間とは大違いだ。」と魯迅は語っている。
また「三味書屋」は魯迅は12歳から17歳まで、ここで学んでいる。魯迅が使用していた机と椅子が保管され、自由に使うことができるようになっていた。
魯迅紀念館の近くの魯迅中路には、魯迅の小説に出てくる「咸享酒店」があり、今までも繁盛し、昼間から紹興酒を楽しんでいる観光客で混雑していた。
魯迅は中国はもとより、アジアの近代にとってもっとも重要な作家の一人で、『狂人日記』や『阿Q正伝』等の作品によって中国文学に新しい息吹を吹き込み、近代中国を代表する思想家として活躍した作家でもある。
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