何時も当地の県立美術館を被写体として楽しませてもらっているが、今日は友人と二人きりだったので、企画展・常設展と観賞、心の洗濯でした。
帰り来はには、私の"さが"でついつい美術館での撮影会となってしまいました。
「今日の一枚」は"岡本太郎「樹人」"としました。
美術館を入って直ぐの処を右に曲がると「白い雲が躍動するような」彫刻が目に入ります。もちろん作品には銘板があり、作者は岡本太郎、作品名は「樹人」とあり、岡本太郎の名は大阪万博の「太陽の塔」の作者として、あまりにも有名で日本人で知らない人はいないでしょう。
作品名の「樹人」はなかなか難解で、岡本先生の生まれてからの遍歴を知らないと、答えは出てこないでしょう。
岡本先生の作品の中には「樹」に対してダイナミズムを思わせる意識があり、空に向かってあるいは自然界に対抗するためか、その伸び行く姿に、生命力を甘受していたのではないかと思え、人間のあるべき姿を重ね、人が自然と交信するある不思議な物体を自分の中に作っていたのではないかと思っています。
「太陽の塔」の胎内に内蔵されている作品「生命の樹」がまさにそれを意味しているのではないでしょうか。
岡本太郎の「樹人」という作品は何体かあり、それぞれが題名は同じでも、オリジナルの「樹人」で、私の知っている範囲では、「箱根の彫刻の杜美術館」にも一体あります。