紫の落書き帳

唯、思った事を書き殴ってる丈の馬鹿馬鹿しいブログです。読者受けやアクセス数は全く意識してません。

今日の『解体キングダム』20240605

2024-06-05 23:18:01 | 乗り物
群馬県安中市の上信越自動車道の北野牧トンネルの上に乗っかってる巨岩。此れを解体するのが今回のミッション。
500万年前から有る此の岩を何故取り除く必要が有るのかと言うと、切っ掛けは1996年に起きた、北海道のトンネル崩落事故。巨岩がトンネルの天井を突き破り、バスが潰れて多くの死者が出ました。彼の時のバスは日野車だった事は覚えて居ます。車種は忘れましたが。

其れから全国のトンネルで調査が始まり、危険と判断された現場の一つが此処です。

今回のミッションの為に、3年も懸けて作った余部鉄橋の様な足場の上の道路や、1年懸けて作った下掲の様な斜行エレベーター(現場監督は『インクライン』と呼んで居ました。インクラインと言うと私が見た事が有るのは、京都の蹴上インクライン跡の、路面電車の様なレール丈ですが、此の様な斜行エレベーターもインクラインと呼ぶのですね)が有ります。

インクラインは大型ダンプ2台分を載せる能力が有り、此の時はスーパーグレートFV7系ダンプが載って居ました。上開き式のリヤゲートの奴です。



早速インクラインに乗り込む魔裟斗と田中道子と現場監督。

出発。

動き出した事にビビる田中道子。





頂上では砕石のエキスパート3人が其々の建機に乗って、連携して作業をします。
先ずはドリル担当の高橋さん。
瑞典のエピロック(Epiroc)パワーロックT45と思われるクローラドリルで岩に3箇所の穴を開けます。








次に岩に亀裂を入れる二又さん。
キャタピラー320(新)に『油圧割岩機』と言うアタッチメントを装着した物。
此のアタッチメントは私は知りませんでした。
移動してる時はアームの先端に只ダラリとぶら下がった脱力系のアタッチメントですが、真ん中の楔が伸びると、1700tもの力で岩に亀裂を入れると言う物だそうです。



先程、高橋さんが開けた穴にアタッチメントを突っ込んで、亀裂を入れます



最後にブレーカー担当の赤澤さん。
キャタピラー320Eに装着したブレーカーで亀裂の入った岩を砕きます。




後日、『際』と呼ばれる、崖っ縁に敢えて柵の様に残した部分を砕く作業。
ブレーカー担当の赤澤さんが合図者の助けを借りながらやります。
崖っ縁でこんなアタッチメント付けた建機使うのは恐いと思います。
私は(崖っ縁では有りませんが)神戸製鋼のSK200にでっかいブレーカー(下掲の物よりもう一回りでかいかも知れません)を付けた奴に乗りましたが、ブレーカーに本体が持ってかれる様な感じで恐かったです。




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