弘兼憲史のマンガは島耕作にしろ、この加治にしろ、立身出世と女にモテるが共通点だ。大昔、喫茶店か何かで立ち読みした時は、加治の息子が◯サール中学に行っているというのが、印象に残っていただけだったが、第1巻を読んで、加治自身が◯サール出身という事を知り、意外だった。
最近はすっかり医学部進学専門校と化しているが、90年代位までは東大進学校として全国的に名を馳せていたのが◯サール高校である。
自分が在学していた当時も毎年100名以上の東大合格者を輩出していて、加治の進学した文Iにも20名程度の合格者を出していた。日本の国政や中央官庁でバリバリ働いて、日本の国の舵取りをしたいという意気込みに燃えた逸材が沢山いた。
最近は官僚批判、政治家批判が当たり前になり、自分のことは棚に上げて、心身を削って働く官僚を見下す風潮が有るが、優秀な人材が官僚や、政治家を目指す様な国づくりをしないと、日本の未来は暗い。
まだ1巻を読んだだけだが、政治家には理想は必要だ。理想の無い政治や行政は早晩行き詰まる。マンガの世界から20年位経っているが、今も変わらない政治家の利益誘導型選挙運動を見る限り、政治の劣化は甚だしい。
加治隆介の議、古くて新しい問題を扱ったマンガだ。
最新の画像もっと見る
最近の「日記」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
人気記事