OSの変遷(Windows3.1~Windows7間のその他のOSについて)その1の続きである。前回で主にMSのOSの変遷について掲載したが、今回はその本論つまり、MSのOSとは異なるOSについてである。前回で
- Windows3.1 GUIへの移行(最もアップルではマッキントッシュで既に先行していたが)
- Windows95 ネットワークへの対応(これが一番大きかった)
- Windows98SE レガシーデバイスからUSBへの以降
- Windows2000 32ビットへ対応(Windows NTもWindows Meも飛ばして紹介)
- Windows Xp CD-ROMへの対応やZIP対応と32ビット版OSの安定版&マルチメディア対応
を掲載したが、上記1の中でMSとIBMの共同開発で始まったOS、OS/2(ワープ)の存在である。
実は当家でも奥様の事務所でも、ご他聞に漏れず、当初は仕事上はNECの定番PC9801シリーズを使っていたが、Windows3.1の始まりの時期で、IBMの家庭用PCのAptivaシリーズが発売され、NECからIBMにリプレースした。最もこの時期はアップルのマッキントッシュもDTPの為に使用していたが、確かOSがSystem7の時だったと思う。
上記で購入したAptiva(おそらく最初のシリーズ)に実は、このWindows3.1とOS/2の両方がプレインストールできる様になっていた。結果どっちのOSからも切り替えが可能で、面白いとは思いながら、結果的に会社の環境がWindows3.1になってゆく中で、二つのOSを熟知するのが面倒になりOS/2ワープは結局、それ程使うことは無かったが、明らかにWindows3.1より安定しており、GUIも優れていた。もちろんマルチタスクの処理もだが・・・。IBMは2006年までこのOS/2のサポートを継続していたらしいが、最終的に開発の終了を宣言した。しかしさすがIBMだと思う。良く2006年までサポートを継続したと思う。
さて2番目は、BeOSである。1990年代の終わりにマルチメディアOSとしてBe社から発売された。当初は専用ハードだったが、ハード込みのビジネスでは成り立たなくなり、そのOSをソフト販売するようになった。早速購入して自作PCでトライアルしたが、うたい文句のマルチメディア機能が全く生かされず、その後バージョンアップ版も無料で送付されて来たが、仕事も忙しくなった事もあり、結局無駄な失費となってしまった。その後Be社は倒産と言うか、アップルが買収し、その後熱狂的なファンの支持で、BeOSの継続サポートが別の会社へと引きつがれ、一方でオープンソース化が進められ、現在は、HAIKUプロジェクトで、ボランティアによる開発が薦められている。
最後の紹介は、もちろんTRONである。このOSの経緯に付いては、ネット上で既に多くの情報が在る為、敢えて私が詳細を語る必要はないと思う。
東京大学の坂村健氏が、提案した余りにも先進的なOSであり、且つMSの牙城を崩す事ができたくらいの斬新なOSではあったが、国を巻き込んだ為、逆に米国の圧力で、最初の市場とした教育分野への普及も含め一般にはTRONは普及しなかった。
しかし組み込み用のOSとしては、電話交換機や携帯電話をはじめとして多くの分野で使用されており、一番身近なOSでもあるが、逆に縁の遠いOSと言う不思議なOSとなってしまった。一般的にはTRONのパーソナル版BTRONは『超漢字』と言うパッケージとして販売されているが、おそらくこの形態で普及する事は無いだろう。真に残念ではあるが・・・。
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