楽しい2作品でした。
●「人類は衰退しました」
(・ワ・)
楽しいアニメでした。
人類がゆるやかに衰退している中、現在の地球人類である身長10センチ程度の妖精(100億人から200億人いるらしい)が栄える中、人間の「わたし」(cv中原麻衣)と妖精さん達を中心とした、軽いブラックユーモアとメルヘンなあれこれ。
妖精さんは敵ではなく仲良くしたいと思っているので、人類が衰退した理由は、結局不明でした。
(・ワ・)
「わたし」がなかなか腹黒で、中原さんの澄んだクールな、でも少しトボけた声が、その腹黒さをソフトにして嫌味を感じさせず、いいです。
(・ワ・)
明坂聡美さんとかが演じる沢山の妖精さんは、外見も、舌足らずな話し方も可愛いです。
お菓子は大好きだけど、何も食べなくても生きていけるというのは、とても便利ですし。
普段は隠れている妖精さんが多く、沢山いる割にはほとんど見かけないとか、そもそも見えない人間もいるとか、どうやって生まれるか不明だとか(生まれるというより、わいてくる感じが近そう)、死ぬという概念がないとか(知らないうちに消える感じ)、記憶力がないのに集るとすごい科学技術力を発揮することがあるとか、そもそも「生き物」なのかも不明だとか、謎の「生き物」の妖精さん、可愛いです。
(・ワ・)
明坂さんのブログを見ていたら、妖精さんは上のように表すらしいです。
(・ワ・)
で、実は、肝心の感想が、思ったよりまともに書けないのです。
何を書いたら良いのか、分からないのです。
自分の力不足を感じたところです。
でも、妖精さんの不思議な力のせいにしておきます(笑)。
(・ワ・)
軽いブラックユーモアの楽しい話だったし、キャラもいいし、声優もいい声を出していたし。
引っかかった点と言えば、最後の2話(11、12話)が「わたし」の過去話で、妖精さんがあまり出てこなかったこと。
最後は、もう少し妖精さんを見たかったなと思うので、であれば9話か10話の、妖精さん達が慌てて散り散りにいなくなるところを最終話にしてくれた方が良かった気も。
12話が最終話でも、ちょっとした感動もあり、話自体としては最終話として問題ないので、好みの問題ですが。
(・ワ・)
(・ワ・)
(・ワ・)
(・ワ・)
(・ワ・)
(・ワ・)
余談ですが、12話前半で「わたし」が、ボーイズラブが好きな腐女子の「Y」(cv沢城みゆき。学生時代の途中までは敵対していたが、途中から親友)を脅すときに持っていた本である「天空のトウマの心臓」は、萩尾望都の「トーマの心臓」という漫画をもじったものでしょう。
漫画は読んでいませんが、実写映画の「1999年の夏休み」(1988年)の原案です。
映画の概要は、全寮制の中学だかの夏休みに寮に残った3人。そこに死んだはずの1人と瓜二つの転校生が来て起きる、少年同士の気持ちの揺れと幼い恋の青春ファンタジー。女優が少年役(声はアフレコ。一部は、役者と声が違う者)を演じているので、いやらしさがない佳作です。
何故か、今夏はスカパー!で何回か放送していたので、思い出しました。
●「じょしらく」
これもブラックユーモア、皮肉ばかりの、楽しいアニメでした。
落語家の女子の楽屋での、日常や政治や社会の風刺を交えた「会話」が中心で、さすが久米田康治さんの原作、という楽しさがあります。
(皮肉の内容の全てに賛成するわけではありませんが、いずれも皮肉としての楽しさはあります。)
でも、各回の3話中、オリジナルらしい楽屋の外での(Bパートの)話は、半分くらいはいらなかったかな。
最終話でも、アニメの中で、Bパートはいらなかったんじゃない、とか言っていましたが。
でも、最終話の最後の3話目で、「さすがに飽きた!もうこれ以上食べられない!」といろんな餅を食べながら言っていたのは、このアニメに視聴者が飽きたのでは、ということだろうとか。
その直ぐ後、楽屋での会話中心のほとんど動かない会話劇の漫画なのに、1話の最初でどうしてアニメにする必要があるのかと言っていましたが、最終話の最後のパートでも同じことを言っていたり。
皮肉、楽しかったですけれど。
それより、
このアニメは
女の子のかわいさを
お楽しみいただくため
邪魔にならない程度の
差し障りのない会話を
お楽しみいただく
番組です
と言っている割には、それ程、女の子は可愛いくはないです。
一番手前の正面から時計回りに、蕪羅亭 魔梨威(ぶらてい まりい。cv佐倉綾音)、波浪浮亭 木胡桃(はろうきてい きぐるみ。cv小岩井ことり)、空琉美遊亭 丸京(くうるびゆうてい がんきょう。cv南條愛乃)、暗楽亭 苦来(あんらくてい くくる。cv後藤沙緒里) 、マスク(cv悠木碧)、防波亭 手寅(ぼうはてい てとら。cv山本希望)。
つまり、「差し障りのない会話」ではなく楽屋でのおしゃべりばかりの会話劇のアニメであるように、「かわいさ」ではなく「・・・・・」のアニメであるという皮肉だということですね。
「・・・・・」は、売れない若手落語家の愚痴とでも、残念女子の残念な会話とでも、変わり者の女子達の変わった会話とでも、久米田康治・ヤス・講談社の金儲けのためとでも、御自由に御想像ください。
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shin
ざっく
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