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アルスラーン戦記 感想。「少年は、そして王となる」。戦い、王子の成長、国の奪還?

【ネタバレ】
2015年春夏の夕方アニメの感想の続きです。

◎「アルスラーン戦記」(全25話)

総合評価2.5点(5点満点)

大河ドラマのようなものはあまり好きではないので点が低くなっています。一般的に言えば、3.5から4点くらいかもしれません。
大河ドラマのようなものは、物語が薄くて駆け足になることが多いこと、多くは王様みたいな人がいて王様だから&何故か魅力的な人だからという理由で回りがついていくというのが嘘くさいこと(それがコメディ系ならあまり気になりませんが、多くはシリアス系なので。)、シリアス系なのにどうせ主人公が勝利することから、あまり好きではありません。

これは、「少年は、そして王となる」とナレーションがあることから結論が見えているものの、絵はしっかりしていましたし、描くべきエピソードは比較的描いていましたし、駆け足という感じは比較的少なかったですけれど。
裏切りがあったり、一時的にとはいえ互いに分かったうえで利用しあったり、権謀術数もふんだんですし、絵もしっかりしているので、一般的にはかなり楽しめるのでは。

物語に終わりは見えていませんが、2016年に2期です。

アルスラーン(cv小林裕介)、ダリューン(cv細谷佳正)、ナルサス(cv浪川大輔)、エラム(cv花江夏樹)、ギーヴ(cv KENN)、ファランギース(cv坂本真綾)、アルフリード(cv沼倉愛美)、ヒルメス(銀仮面卿)(cv梶裕貴)、アンドラゴラス三世(cv菅生隆之)、タハミーネ(cv田中敦子)、ヴァフリーズ(cv津田英三)、カーラーン(cv大川透)、イノケンティス七世(cv桜井敏治)、ギスカール(cv子安武人)、サーム(cv家中宏)、ザンデ(cv森田成一)、エトワール(cv内山夕実)、ラジェンドラ(cv鳥海浩輔)、ナレーション(cv鈴木英一郎)など。

アニメジャパン2015のときの国際展示場駅にて。



秋葉原アトレにて。





○ 1話。冒頭からの大人数での戦いからして、戦いは期待できそうだと思いましたが、そこは概ねそんな感じ。
王子のアルスラーンが剣もうまく扱えず、頼りにされていないと。でも14歳で初陣へ。

いずれにせよ、「少年は、そして王となる」という次回予告でのナレーションからして、頼りないアルスラーンが何故か優れた采配をして活躍して、最後は勝って王になるのでしょう。

○ 2話。突然に攻めてきたルシタニア軍に対し、部下のダリューンの忠告も聞かずに物量と地の利で勝っているからと慢心し、味方のカーラーンの裏切りもあってパルス軍の王様のアンドラゴラス三世は倒され、アルスラーンもピンチ。大軍だと、裏切りや慢心がない限りは負けないのですが、まさにそれにより倒された王様。

なお、後で話がありましたが、カーラーンはアンドラゴラス三世の悪政に嫌気がさして謀反を起こしたとのことなので、それが本当のようなのでカーラーンにも理があるわけです。

○ 3話。カーラーンの裏切りにアルスラーンは、信じられないという悲しみの表情でした。

王様が退却と言ったのに、カーラーンの影響下にある兵が王様が逃げたとの流言で戦意喪失のパルス軍。ルシタニアは謀略も上手いですね。

アルスラーンとダリューンは城に戻ると途中に敵が多数いると考えられるから危険として、ダリューンの旧知のナルサスを訪ねることに。

○ 4話。ナルサスを軍師に迎えることに。

アルスラーンが、奴隷制は廃止した方が良いのだろうかと、今はナルサスに仕えている元奴隷のエラムに聞くと、自分で考えろと。
元奴隷のエラムに聞くこと自体もそうですが、そう聞く感覚のズレというのは為政者と国民のズレであり、そのズレというのは父である国王のズレでもあり、それが国政全体のズレになって部下の反乱を招いたということでもあるのでしょう。


以降、アルスラーンは後に「解放王」と呼ばれることになると後にナレーションがありましたが、奴隷解放とパルス奪還を目指して戦いばかり。

○ 13話と14話の間に総集編。

○ 20話。予想より多くがアルスラーンの味方になってくれたとのことでしたが、勝ち馬に乗るということのようで。

さて、先代パルス国王の子のヒルメスに対し、アルスラーンは先代国王を殺して王になったと噂される父を持つなど、王家の血筋ではないので自分が王になってよいのかにお悩み。
王家の血筋だからかどうかは、王としての能力とは本来は全く関係のないことなのですが、現実世界でも昔は特に血筋が大事でしたし今でもそういう部分は残っていますが、国などをたばねる象徴として安易かつ使いやすく有効なのはそのとおりですね。


○ 最終25話。何とか勝って、以前からアルスラーンとは知らずに友達のような付き合いのあった捕虜のエトワール(エステル)(cv内山夕実)に親切に対応するアルスラーンはいつものことですが、まあ、それで暗殺されないアルスラーンはフィクションだからかな。

3話でも異教徒は殺せと叫ぶ兵達がいましたし、エトワールは異教徒の施しを受けるものかとか異教徒だから殺してもかまわないとかも叫んでいますが、負けが決まって身投げする多数の女性のシーンもありましたし、異教徒からは何をされるか分からないと教え込まれているからでしょうし、実際、そうされてきたのですし、自分達が異教徒に対してそうしてきた、ということです。

アジア・太平洋戦争中に日本政府は、鬼畜米英とか、捕虜になると何をされるか分からないから自決しろと暗に教えてきて、実際に沖縄の地上戦で自決した一般国民も多かったわけですが、日本国内でも古くから同じような捕虜への酷い扱いだったのでしょうね。


【shin】
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