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『「響け!ユーフォニアム3」スペシャルイベント (夜の部)』感想。+アニメ3期12話の問題シーンの感想

◎『「響け!ユーフォニアム3」スペシャルイベント (夜の部)』

 2024年9月15日(日)、18時から112分、TACHIKAWA STAGE GARDEN(立川ステージガーデン)にて、7700円+300円。

 出演は、黒沢ともよさん(黄前久美子役)、朝井彩加さん(加藤葉月役)、豊田萌絵さん(川島緑輝役)、安済知佳さん(高坂麗奈役)、石谷春貴さん(塚本秀一役)、戸松遥さん(黒江真由役)。

 席は後ろ。女性客は1-2割かなあ、1階(アリーナ?)がどの程度かにもよりますが。昼の部は不参加。
 JR立川駅から歩ける距離で、特別快速に乗れば新宿からそれなりに近いので、まあ使えるかなという感じ。




◎イベントの概要は以下。順番はもしかしたら違うかもしれません。
 アニメ1期が2015年春ですから、声優同士の仲が良いというか、息が合っているというか、でした。

「名シーンで振り返る『響け!ユーフォニアム3』」、6人が選んだ名シーン。
 どれも名シーンで選びにくいと何人かが言っていましたが、そのとおりですね。

「一年の詩(ひととせのうた)〜吹奏楽のための」をアニメ映像付きで。
 昼の部でははしゃぎすぎて時間がなくなったのでカットした、申し訳ない、と安斉さんとか黒沢さんとかだったと思いますが、何人かが言っていました。
 これは、1期からの、この演奏にたどり着くまでのシーンがいろいろと映されながらなので感動ものではありますが、それらの経緯を知らない人にとっては単なる演奏でしかなく、(映像なしでは)それらの経緯は演奏から分かるはずもありません。
 つまり、物語の積み重ねです。

朗読劇と物販情報。

「吹奏楽!格付けチェック3」、アニメ3期12話のように客にも見えないようにした3つの楽器の演奏から一番高い楽器当て。奏者は、楽器ごとに同じ人。
 昼では、安斉さんが2問とも正解、黒沢さんと石谷さんは2問ともハズレだったのだとか(クラリネットと麗奈のトランペット)。

 で、夜は秀一のトロンボーンと久美子のユーフォニアム。
 秀一のトロンボーンを外した石谷さん。黒沢さんもハズレ。2人とも1問も当たっていないと。
 で、最後のユーフォニアムを外せない黒沢さんが無口に。迷いに迷って選んだのが正解。ホッとする黒沢さん(通算で、4問中1問正解)。石谷さんはハズレ(全問不正解)。安斉さんは全問正解。

 なお、私は2問ともハズレでした。

○各人の挨拶が終って黒沢さんが、ここでスペシャルゲストが、と言ってチューバくんを呼び込み。戸松さんなどが質問すると、朝井さんが聞き取ったということで朝井さんから答えるという。

◎アニメ3期(2024年春)の12話の感想
 12話で久美子が負けて真由が勝ったことは原作と逆らしいのですが、原作を読んでいたら違和感しか覚えなかったでしょう。原作から変えること自体はかまいませんが、大きな変更は内容次第です。
 とは言え、本件については、原作を読んでいなくても違和感しかありません。

・どういう演奏にするかは、指揮者である滝昇(cv櫻井孝宏)先生(か誰か)が決める必要があるはずですが、12話での久美子と真由の演奏は異なる方向性の演奏だったようです(12話の演奏で私が1回聞いて聞き分けたとまでは言いませんが、これまでのアニメの中で演奏が異なるとの発言がキャラからあったこと、SNS等で演奏の方向性が異なるという意見がある程度あったことからそう判断しました)。
 曲全体の方向性とは無関係にソロを演奏するということがあり得るのだろうかというのが1つ、ソロに合わせて曲全体の方向性を変えるとなると個々の演奏を変えないといけなくなる場合がある事から大変ではというのが1つ(演奏の方向性によっては、コンクールメンバーから落ちた別の生徒の方が上手いこともあり得る。)、よって、全体メンバーを先に選んだのですから、全体の方向性を決めてからソロの方向性も決めるべきなのでは。

 久美子の、麗奈のトランペットと併走する感じの演奏ではなく、真由の、麗奈のトランペットに寄り添う感じの演奏が勝ったわけです。

・そもそも2人のどちらが上手いのかは、久石奏(cv雨宮天)が久美子だったかに、ほとんど差は無いが真由は指揮者などの意を汲んで合わせるのが上手い、みたいなことを言っていました。久美子贔屓の奏がほとんど差が無いと言うということは、真由の方が少し上手いと言っているようなものだと思います。
 更に、真由の演奏を初めて聞いたときの久美子の表情等からしても、自分より上手いと思っていたと考える方が妥当です。その後の練習で並んだとか追い越したと久美子が思えたのかは不明ですが、部長の仕事などで練習時間は真由より少ないと想像できるので、練習量と上達がイコールではないにせよ、練習量が少ないと推測されるということは差は縮まらないと考えるのが妥当です。

 とは言え、自分の得意な演奏スタイルであれば勝機はあったとも考えられ、2人とも併走する感じの演奏だったら久美子が勝っていたかも知れませんし、少しの実力差なら、久美子が勝つことに説得力はあります。

滝先生がソロの演奏の方向性を決めないでオーディションをし、別の方向性の演奏で競わせて優劣を決めたことが大きな不満です。
 ソロの方向性がどう変わってもメンバーを変えずに全体は同様に最高の演奏で合わせられるのだとしても、そもそも、上下関係に近いものである「寄り添う演奏」より、仲間であり競い合う関係に近いものである「並走する演奏」の方が北宇治高校らしいのであり、「寄り添う演奏」が勝ったことが最大の不満です。


【shin】


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