思い付きブログ

ダンガンロンパ感想。今一つ。せめて殺人と推理の1つを簡単に済ませて、個々の推理をもう少しじっくり描いても良かったのでは

 2013年夏アニメの感想の続きです。

◎「ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生」(全13話)

 この絵は殺し合いをする前、記憶を消される前の生徒達、ということでしょうか。


 超高校級の能力がある生徒達と抽選で選ばれた1人の普通人の苗木誠(cv緒方恵美)の16人が高校入学したことはしたものの高校に監禁され、自分以外の誰かを殺して自分が犯人とバレなければ、その1人だけが解放されて社会での成功が約束されるという、残酷な設定なのにコミカルな話、かと思いきや。

 10話、殺人や学級裁判の模様がTVで中継されていたことが明らかとなり。
 (伝染する「絶望」により多くの人が死んでいると思うのですが、誰がTVを見ているのだろう?また、「絶望」している人でもこういうのを見せられれば、「絶望」に疑問を持ちそうなものですけれど。それが黒幕とかの真の狙いという、実はいい話しなのかも知れませんが。)

 更に最終13話、外部は伝染する「絶望」に支配されていて滅びつつあるため、学園は1年前にシェルターとして生徒が自ら隔離したものであり、それ以前はクラスメイトとして仲良くしていたのだとか。入学してから2年経っているのだとか。

 そこに記憶喪失にさせられて、殺し合いをさせられることになったのだとか。


○ キャラの絵や言動が萌というかコミカルなのと、死体の血がピンクなのと、主催者らしきモノクマ(cv大山のぶ代)のコミカルな外見(シルエットがドラえもんに似た熊・・・(略))と声(ドラえもんのような・・・(略))とか、残酷なのに同情できないという感じ。

 誰かが死ぬと皆で犯人を推理し、最後は集まって学級裁判で誰が犯人かを推理し、犯人とバレればその人はお仕置きタイムと称する残酷な拷問(千本ノックを打たれて殺されるとか、バイクで高速回転して殺されてバターになるとか。)で殺されるとか、それを恐怖の表情とは言え正視している他の人とか、制作者も含めて一体何を考えているのだろう、という感じ。

 お仕置きタイムのときの絵柄を変えているのは残酷さを和らげるための工夫でしょうけれど、それも含めてあまりにふざけているので、彼等は実は生きていて、最後にまとめて再登場するのかと思ったくらい(「舞-HIME」(2004年秋から2005年冬)のように。主演の中原麻衣さんが良かった、シリアスな萌系アニメ。)。そうならなかったのは当然であり、良かったですが。


○ 学級裁判での推理を円形に立って行うというのは絵になりますし、誰かの推理を否定するときとかに文字の帯(元の推理)のようなものを文字の弾丸(別の推理)のようなもので弾き飛ばすとか、そんなのはどこかで見た気はしますが、それなりに楽しみましたが。

 しかし、あっさりと犯人が合議で特定されるところは、それだけ殺し方に穴があったということか、時間の都合で省略したということでしょう。そこはやはり高校生ということなのでしょうし、アニメなので時間制限があるため議論に時間をかけることが出来なかったということでしょう。そこが残念。

 まあ、犯人を間違えると真犯人以外の全員が殺されるという設定ですから、皆必死なのでしょうけれど、その割には、きちんと議論しないで犯人を決めたこともありましたけれど。それは、生きるか死ぬかのストレスや焦っていたからとも説明できますし。


○ ただ、普通の高校生として「超高校級の幸運」で入学した苗木が一番的確に推理しているところは、何だかなー、実は苗木が一番の超高校級の優秀さだろ、という感じ。

 苗木以外の者は、超高校級と言っても一芸に秀でているだけでしかなく、世の中で生き抜いていくためにはあまり役に立たないとでも言いたいのでしょうか?
 そうだとしても、一芸であっても秀でた人がいなければ世の中に改善やイノベーションは起き難いですし、一芸に秀でた人は少ないですし、普通の人の代わりはいくらでもいますから、一芸に秀でた人はやっぱり世の中には必要なのですけれど。


○ 黒幕が死んだと思っていた仲間だったり(最終話の最後を見ると、本当の黒幕はモノクマか、モノクマの後ろに別の誰かがいるのかも、という気もしますが。)。

 最終話で苗木は「超高校級の希望」の称号を与えられましたけれど、他の生き残ったけれど絶望しかけている5人を説得して希望を持たせるときの言葉が下らなくて、こんなんで説得される5人というのも「絶望」とはほど遠い状況だったことが明白だったり。

 それでも希望を求めて「絶望」に支配されているはずの外部に出るために重い扉を開けた6人。まぶしい光が差し込み、さあどうなるのか、で終わり。

 6人が「絶望」に感染して死ぬとも、実はほんの少しだけあった希望を見つけて6人が大きく育てるとも、苗木自身が「超高校級の希望」ですから何ら希望がない「絶望」の地であっても6人が希望を広めることができるので世界は希望に満ちて救われるとも、どうとでも話は進められますけれど。



○ いろいろありますが、せめて、殺人と推理の1つくらいを簡単な説明と回想の絵だけにして短時間で終わらせ、個々の推理をもう少しじっくり描いても良かったのでは。

 変わったアニメという意味ではそれなりに楽しみましたが、ふざけた話だという意味では単に馬鹿らしいだけの話に思えました。



【shin】
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