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selector spread WIXOSS感想。2期で長く記憶に残るアニメになったのでは

2014年秋アニメの感想の続きです。

◎「selector spread WIXOSS」(せれくたー すぷれっど うぃくろす)(2期、全12話。)

→1期の感想「メカクシティアクターズ、selector infected WIXOSS感想。閉じた孤独な思春期vs不幸に酔っている」

○ 小湊るう子(cv加隈亜衣)の萌え声にも慣れ、ダークな雰囲気ばかりなのが1期以上な感じなのも良く、それでも可愛いキャラで萌も忘れず、更に、バトル中毒を認めたくない るう子の葛藤のいい加減にしろ!っぷりも良く。

なお、1期も2期も、チェリストでもある分島花音さん作詞・作曲・歌のOP曲も、Cyuaさんが歌うED曲も、曲としてもアニメに合っているという意味でも、2014年秋アニメでは一歩抜きん出ていました。


○ タマ(cv久野美咲)に会いたいからselectorをやめない るう子。
何だかんだで結局は戦う るう子、段々と本気になる るう子、結局は戦闘狂な るう子。ギャンブル中毒みたいなものです。

それでも最後は、まるで「神まどか」でしたね。
でも、物語の流れとしては良かったですし、雰囲気も良かったですし、楽しかったです。


○ 4話でも少し話に出ていましたが、8話「この世界は私物」。selectorによるウィクロス世界は繭(cv種田梨沙)が空想した友達の世界、恨みの世界だと。
生まれたときから孤独で病に伏し、親に見捨てられ、肥大化した自意識と希望が持てない生活から、普通に過ごしている人に恨みを持つのも有りがちではありますが。


他のアニメを含めて、本当は種田さんの演技が良いということをイロイロ書きたいのですが、当たり前にそこにいて、当たり前に存在感があって、でも全体の中で調和していて、ということを適切に表す言葉が見つかりません。


○ 最終12話、「扉がないから、出られない」と出口が見つからないと思っていたところ、「違う。扉はあるんだ。それは、タマが選ぶこと。」と思い直して出口を切り開くタマ。
意志あるところに道は開ける、ということであり、selector=選択者として選択が必要であることを描いたアニメであり。合わせて、自分の中の闇と光を分離した繭に対して、両方あってこその人間であることも描いたアニメであり。


○ 全体として暗い雰囲気ですが、光のある絵なので暗くなり過ぎず。
アキラッキーでありアキラブリーである蒼井晶(cv赤﨑千夏)、浦添イオナ(ウリス)(cv釘宮理恵)、繭といったトチ狂ったキャラが多いですが、どれも狂気には至らずに演技をほんの少し抑えている感じというか効果音もほどほどなのは、現実感を出すためかも知れませんし、エンターテイメントであるためにはあまり悲愴になるのも良くないと判断したからかも知れませんし、萌な感じのキャラが多いのでやり過ぎると合わないと判断したからかも知れませんし。

いずれにせよ、多くのキャラが思春期らしく、自分の内にこもった理屈や感じで動いていていい加減にしろって感じがあるので、それをある程度は中和しないと勝手にしろな物語になりかねないので、上手い具合に良い感じでした。

2期はほんの少し抑えめの演出と声優の演技だったと見受けましたが、それにより物語に入りやすかったです(OP曲とED曲も2期の方が落ち着いた感じなのは、合わせたのかも知れませんが、どうなのかは分かりません。)。
1期は、各キャラが不幸に酔っている感じがして、それは思春期にありがちとは言え、当時の私はちょっとどうかと思ったものですが、2期は良い感じのバランスになっています(勿論、好みは人それぞれです。)。

これにより、長く記憶に残るアニメになったのでは。


【shin】
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