そして父(親権者)になる

第30話 パパっ!助けてっ!パパっ! その4 素晴らしい大人たち

続き…

なんと、このブログを見た方から初めて応援のコメント頂けたので、頑張って続きを書くエネルギーが出ました(´ー`)

物語の続きを書きたいと思います。

とりあえず、家庭裁判所に行って三点セットの申し立てを済まし、子供の小学校の教頭先生とのアポイントの為、学校に向かいました。

学校という立場だから家庭の問題に関与できないのは重々、承知の上、少しでもご協力頂ければという想いです。

学校、到着…

教頭先生と子供の担任の先生の、お二方が出迎えてくれました。さすがに有名私立小学校様という印象です(´ー`)

たかが、イチ保護者の相談で、この丁寧なお出迎え。ありがとうございます。

面談室にご案内…

そういえば、受験の面接でも、この部屋で親子面接したなぁ~。懐かしい。

まずは、ご挨拶。

私・この度はお時間作って頂きありがとうございます。
教頭・こちらこそお越し頂きありがとうございます。
私・早速、相談したい件なんですが…
※私が今回の状況を説明しようとすると

教頭・お父さん。大変申し訳ありません。
私・んっ?
教頭・本当に申し訳ありません。
私・いえいえ。申し訳ないのは私のほうで。
教頭・お父様にウソをついておりました。
私・んっ?どうされました?
教頭・実は…

そっと、一枚の用紙が私の前に出されました。
何やら複写された用紙…

よく見ると。

退学届け。

もう一度、よく見ると。

退学(転校)届け。

ちょっと理解不能。。。

頭の中で整理が始まりました。

今から説明するのが私の中のストーリーでした。

1 子供を誘拐する
2 弁護士を通して話し合いをする
3 結論が出たら、子供の方針を決める
※方針とは、学校、幼稚園どうするか

とりあえず、子供を人質にとった上で、優位に離婚交渉して、交渉成立後に、子供の方針を決めるもんだと思ってました。

私は最悪の最悪を考え、妻が勝手に退学届け出さないように、もし妻が退学を申し出たときは、父である私に連絡をください。という話をしたくて、今回、学校に来たので。

しかも、妻の実家から学校までは充分、通える距離なので、少し遠くなるけど頑張って通わせるもんだと思ってました。

しかし、今、目の前にあるのは退学届…
しかも、妻のサインとハンコ済み…
もちろん、私のサインはありません。。。

絶対、ウソだっ!

私は、頭が真っ白になりました。

しばらく無言の状況が続き、担任の先生から…

先・実は急な話だったので、我々も驚いてました。
先・退学届出される一週間前に親子面談があり、そのときは全く、退学や引越の話がなく、学校にも満足されてる様子だったので…

先・子供さんも毎日、楽しそうに学校生活を送っており、お友達もたくさんいてましたので…

先・お母様も、これからもよろしくお願いします。と仰っておられたので。

教頭・本当に急なお話で、我々も驚いていました。

私・妻は退学のときに何と説明しましたか?

教頭・引越の為、通学が難しくなったと。主人も同意しており、退学させてください。と…

私・全くのウソです(半泣き状態)

教頭・翌月になると、学費も発生するので、我々も致し方なく受け入れました。

私・子供の反応?

先・状況がわかってない様子でした。

先・なんで転校するの?のような表情でした。

私・クラスの子に最後の挨拶は?

先・退学届け出された日が2学期最終日でしたので、授業の最後にお別れ会をしました。

私・子供の表情は?

先・最後まで、戸惑った表情をしていました。

私・泣き崩れる

多分、10分間くらい泣き崩れたと思います。

教頭・お父様。お気を落とさずに。

私・ありがとうございます(泣きながら)

私・子供が一番仲良しだった、○○くんとは挨拶できましたか?(泣きながら)

先・別のクラスだった、○○くんもお別れ会に来てくれて、2人で何か話をしていました。

私・ありがとうございます(泣き崩れる)

私・とりあえず状況だけ説明させてください。

連れ去り、子供の人権を無視、弁護士が指示している…
などなど、一通り説明し、本来は転校を止めてくれるように来たことも説明し…

私・次の学校は決まってる言ってましたか?

教頭・義務教育期間中なので、退学と転校の手続きはセットです。なので、次の学校は決まっております。

私・教えてもらえませんか?

教頭・我々から教えることが出来ませんが、ご実家の校区内であれば、お察しつくかと。

私・ありがとうございます

先生・私たちも本当に残念です。

私・今日は、時間作ってもらい、本当にありがとうございました。まだ、どうなるかわかりませんが、方向性が決まったら、相談してもよいですか?

教頭・我々に出来ることがあれば、喜んで、ご協力します。

私・ありがとうございます(また泣き崩れる)

面談室、退出。

わざわざ正門まで、送って頂き、最後に深々とお辞儀しました。

私・ありがとうございます(深々とお辞儀)

教頭・どうか気を落とさずに頑張ってください

そして、学校を後にしました。
ふと、振り帰ると、教頭と担任の先生が頭を下げて見送ってくれてます。

私の姿が見えなくなるまで、微動だにせず、ずっと…ずっと…頭を下げて見送ってくれました(・_・、)

心が痛すぎる。

本当に素晴らしい人たちだ。

こんな素晴らしい大人たちに囲まれて、学校生活を送ってほしかった。

私は、ビジネスシーンで、よくこのような光景を見ます。

商談とか打ち合わせとか、謝罪とか。

今回は、言わば家族問題。学校には全く非はありません。

逆に家族問題から派生して、学校に迷惑かけちゃった状況です。
※だって、ウチの子供が合格してなければ、他の子がこの学校に行けたからね(T_T)

でも、すごく真摯に話を聞いてくれて、学校側は全く問題ないのに真剣に謝罪までしてくれて…

一緒に心を痛めてくれて…

協力できることあれば、なんでも言ってくださいって言ってくれて…

ビジネスシーンで、数ある商談や謝罪を経験してきましたが、こんなに素晴らしい人たちと出会えたのは、初めてです。

私の子供は、こんなに素晴らしい大人に囲まれて、学校生活を過ごしていたんだ。

本当にありがとうございました。

何とか、またこの学校に戻ってこれるように頑張ります(・_・、)

続く…





コメント一覧

Unknown
自分の周りでも離婚をされた方がいます。
当初は親権は母親にありましたが、生活費、教育上の問題があり、子供たちが父親とと会っている際に父親と一緒に暮らしたいと話したため、弁護士や当人同士で話し合い親権が父親に動いたこともあります。

今は辛いでしょうが子供は適応能力が非常に高いです。
次に子供に会った時に笑顔にさせてあげれる事を考えて、今は粛々と進めるしかないのかなと思います。

経営もプライベートもブレないことで会社を守ることが出来、k族を守ることが出来るかと思っています。
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