【自分の小さな「箱」から脱出する方法】を読んでみました!
本書の主要テーマは、
「人間関係の問題はすべて自分にある」ということ。
同様なテーマを主張する多くの自己啓発本では、
「過去と他人は変えられない。自分(未来)の行動を変えろ」と主張します。
一方、本書の特筆すべき点は、「行動を変えようとはしない!」と主張することです。
「人が他の人々にどのような影響を及ぼすかどうかは、
『行動より深いところにあるもの』によって決まる」といいます。
では、「行動より深いところにあるもの」って何でしょう?
この点について、詳しくみていきましょう。
【自己欺瞞に陥る課題と問題】
まず本書では、「すべての責任は周りにあり、自分は悪くない!」と考えている状態を
「箱」の中に入っている状態、または「自己欺瞞」と定義しています。
では、なぜ人は「箱」に入ってしまうのか?
なぜ「箱」に入っていると問題なのか?
その理由を大きく3つに分けてみました。
① 自分の感じたことに背く行動が、問題のはじまりである。(自分への裏切り)
・自分が「○○をやらなければ」「○○すべきだ」と感じたのに、「やらなかった」ことからはじまります。
・そうすると、「やらなかった」という自分への裏切り行為を正当化する視点から周囲を見るようになります。
⇒「箱」に入った状態
② 箱の中にいると、自分自身にしか関心がなくなる。
・箱の中にいると、自分への裏切り行為を正当化するため、現実を見る目が歪められて しまいます。
・また、自己を正当化するために周囲の人たちを責め、他の人たちをも箱の中にいれてしまいます。
③ 人への抵抗にエネルギーを費やす。
・箱の中にいると、「一番望んでいると考えているもの」より、「自己正当化のため必要なもの」が生まれます。
・自分ではなく相手が間違っていなくてはならないため、相手を責める原因を作り出すのです。
(これは、相手に「一番望んでいると考えているもの」とは反対の行動を誘発します)
・そして、この自己の正当化は負担が大きく、本当にクリアしなければならない課題へエネルギーを集中できなくなるのです。
結果として、所属する組織全体が「自分自身のために主張・行動する」ようになり、
組織運営(業績等)に悪影響を及ぼすことになるのです。
さらに、問題がある人物自身には、自分に問題があることが見えなくなっていることが問題なのです。
(問題があると自己認識した時点で、「箱」の外に出れたことになります)
では、「箱」の外に出る(問題があると自己認識する)には、どうすればよいのでしょうか。
【具体的な対策】
対策につながる重要なキーワードを3つにまとめてみました。
① 人は自分のことをどう思っているかを感じることができる
・自分が心の中で相手をどう思っているかによって、相手の反応が変わります。
・相手が自分をどう感じているか察知して、それに対応することが重要です。
② 相手のために何かをしたいと思うことができる
・相手に関心を持ち、相手にとって本当によいこととは何かを前提に考えます。
・そもそも、相手のために何かをしたいと思わなければ、相手を知ることはできません。
③ 相手の望みやニーズを尊重することができる
・自分の望みは特別なものだ、自分は「特権」を持っていると思っていませんか。
・自分の望みを主張するだけでなく、相手の想いを尊重し、相手のためになる行動につなげましょう。
つまり、
自分を他の人々に囲まれた一個人だと感じ、周囲の状況を素直に受け止め、
相手を尊重した想いを持つことが重要なのです。
【私的な感想】
「情けは人の為ならず」という諺があります。本書の言う「相手を尊重」することの大切さは、
この諺に通じるものがあるのではないかと思います。
一方で、「反抗期」は「親が創りだしている」ものではないかとも感じられます。
肝に銘じて、生活に活かしていきたいものです。
【本書から学んだこと】
上司の仕事は部下を管理することではない。
部下の想いを理解し、成長を促すことで組織としての成功を得ることにある。
そして、「イライラ」も「スマイル」も伝播するものである。
2020.02.10
情報管理部門 染谷和久
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