私の主観なので、こんな感想もあるのだな程度に思って頂ければいいなと思う。惹き込み力の強い作品で、集中が最後の3時間半まで途切れなかった。ここから先は所謂ネタバレをするのでご注意頂きたい。
純粋にニヤニヤし、みぞおちがソワソワしたのは、アーネスト(ディカプリオ)がモリー(グラッドストーン)を車に乗せて送る間の会話から始まり、だんだんと仲良くなっていくところである。他の運転手を選んでもいいのに、毎回アーネストの車に乗っているあたりで既に彼を気にっているのだろうと思われるが、それでもクールに振舞っているところと、それをわかっていて、俺っていい男だろ風アピールをするアーネスト。観ているほうが気恥ずかしくなる、楽しいシーンであった。
こんなほのぼの感が懐かしくなるほど、エンディングへ向かうごとに雰囲気がどんよりしていく。キング(デ・ニーロ)のサイコパス感満載の無茶ぶりを断らないアーネスト。それでも妻と家族を大事だというアーネスト。こんな矛盾を持ててしまう人間の業のようなものを観た。そして、最後、モリーに何を打っていたのか答えるときのアーネストの表情が忘れられない。3時間半のうちに最も息が詰まったシーンだった。あの表情に帰結するまでに起きたすべての流れとアーネストの選択を思うと、オセージの赤ちゃんに授けられる、誰にも奪われない名前のようなものが、アーネストにも与えられていたら違ったのかなと思う。
モリー(グラッドストン)の強さは素晴らしいと思う。でも、一番近くにいた旦那(ディカプリオ)を見抜けなかったのは、惚れた弱みだったのだろうか。
実話が元だというので、原作も読んでみるつもりでいる。
純粋にニヤニヤし、みぞおちがソワソワしたのは、アーネスト(ディカプリオ)がモリー(グラッドストーン)を車に乗せて送る間の会話から始まり、だんだんと仲良くなっていくところである。他の運転手を選んでもいいのに、毎回アーネストの車に乗っているあたりで既に彼を気にっているのだろうと思われるが、それでもクールに振舞っているところと、それをわかっていて、俺っていい男だろ風アピールをするアーネスト。観ているほうが気恥ずかしくなる、楽しいシーンであった。
こんなほのぼの感が懐かしくなるほど、エンディングへ向かうごとに雰囲気がどんよりしていく。キング(デ・ニーロ)のサイコパス感満載の無茶ぶりを断らないアーネスト。それでも妻と家族を大事だというアーネスト。こんな矛盾を持ててしまう人間の業のようなものを観た。そして、最後、モリーに何を打っていたのか答えるときのアーネストの表情が忘れられない。3時間半のうちに最も息が詰まったシーンだった。あの表情に帰結するまでに起きたすべての流れとアーネストの選択を思うと、オセージの赤ちゃんに授けられる、誰にも奪われない名前のようなものが、アーネストにも与えられていたら違ったのかなと思う。
モリー(グラッドストン)の強さは素晴らしいと思う。でも、一番近くにいた旦那(ディカプリオ)を見抜けなかったのは、惚れた弱みだったのだろうか。
実話が元だというので、原作も読んでみるつもりでいる。