彼は元々は学者だったらしいが、ある時彼の前に神が現れた。それから自由に霊界に出入りできるようになり、現世の人たちのために霊界を紹介していったという。
ぼくは、わりとこういう話が好きなのだが、ひとつだけ首をかしげる部分があった。それは、最初に神が現れた時の、神の第一声である。
「我は神なり」だ。
文語体の訳だからこうなるのかもしれないが、何かうさんくさい。口語で言えば「私は神です」、軽いノリで言えば「はーい、神様でーす」、また九州の人の口調で言えば「わたしゃ神様ですバイ」となるのだから。
だいたい神が「神」だと名乗って出てくるのがおかしいじゃないか。そういう神にはまったく威厳というものが感じられない。
スウェデン・ボルグは一神教の世界の人だから、その神は創造者ということになる。スウェデン・ボルグが選ばれた人だったとしても、いち人間の前に、創造主がノコノコと現れるだろうか。しかも「神様ですバイ」などと言うだろうか。
仮にぼくが一神教を国教としている国に生まれたとしても、そんな軽い神なら信仰しないだろう。
結局その本の一巻は一通り目を通したのだが、そのことに引っかかって、続編は読まなかった。
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しんた
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