沖縄からの通信~転載「8・23県民集会の報告」
●止めよう新基地建設! 8・23県民大集会の報告(お礼)
みなさまへ
沖縄平和市民連絡会事務局
集会は主催者の予定2,00人を大幅に超えて3,600人が辺野古キャンプ・シュワーブ・ゲート前に結集し大成功しました。新聞によると、那覇市で200人、沖縄市150人が実行委員会が準備したバスに乗れなかったとのことです。しかし、実行委員会の追加配備に期待して最後まで残った人たちから、実行委員会が「これ以上の追加配備はできない」との報告をされたときに、ねぎらいの拍手が起こったとのことです。このことに、辺野古新基地建設へ突き進む安倍政権への県民の怒り(連帯感)が集約的に表現されていると思います。埼玉県の毛利孝雄さんからのメールで「上原成信さんの『続々結集する人たちの表情の明るさが印象的…』と集会直前の現地の様子を報告。崎原盛秀さんの穏やかな語り口ながら『安倍政権打倒に向けた闘いが今日沖縄から始まった…』と集会を受けての感想。」との印象深い報告もありました。
▲辺野古新基地建設に抗議し怒りのシュプレヒコール。予想を超える3600人が集まった。
8月23日、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前
昨日は、私たちが、10時前に県民ひろばに着いてみると、既に実行委員会のバスに乗るために100名ほどの人々が集まってきていました(11:30からのバスに乗るために!)。ところで、私たちが平和市民連絡会が「バス貸し切りバス」のメールを発信したのが、8/21(木)0:37でした。ところが、その日の午後、ハガキ発送後に担当の長嶺さんに申し込みの状況を確認したところ、既に定員に達しているとのことでした。また、事務局のメール(連絡)ミスで出発時点で会員の方2人をバスから降りてもらうとのハプニングもありました。今回の集会決定が一週間前だったことを含め、全てが異例ずくめでした。しかし、大会は大成功しました。
私たちのバスは定員が当初の50名から60名(バスを変えた)に増えたこともあって、余剰金が13,480円あり、参加者の総意で、平和市民連絡会へのカンパとして処理されました。集会は1時間ほどの集会でしたが、参加者で国道が込んだこともあって、私たちのバスが那覇の終点に着いたのは午後6:30を過ぎていました。集会では平和市民連絡会を代表して代表世話人の高里鈴代さんが挨拶をしました。的確でステキな挨拶の内容が新聞に載っておりますのでお読み下さい。
この間の沖縄のマスコミ特に「タイムス、新報」が的確な報道をし続けていることが、辺野古の現状(権力の暴力:弾圧)を県民がリアルに理解する一番の手だてとなっています。活字離れ・新聞離れが言われている今日この頃ですが、特に若い人たちに沖縄の新聞を読む(取る)ように勧めたいものです。最近はデジタル二ユースを見る限り、ヤマトゥ紙も辺野古のことを報道してきているように思えます。今日(8/24)10:07の朝日が「辺野古掘削―説明できぬなら凍結を」との社説を掲載しています(参考に添付します)。また、アメリカでは在米県系人が辺野古移設中止へと動き始めており(沖縄タイムス2014.8/24)、米大手紙ウォールストリート・ジャーナル(電子版)が20日付で「沖縄の闘いは勢いづく」との記事を掲載して「知事選の結果が移設に大きな影響を与える」との見方を示したとのこと(琉球新報2014.8/24)。また国連人種差別撤廃委員会の審査の中で辺野古新基地建設問題が議論され、委員から「地元に関わる問題は事前に地元の人たちと協議して同意を得ることがとても大切だ」との指摘もされています。
県内の動きとしては、那覇市議会が8/22の臨時議会で、「米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設に向けた海底ボーリング調査を開始した政府に抗議し、埋立事業の即時中止と移設断念を求める意見書を賛成多数(賛成32,反対6)で可決し、県議会でも採択の具体化に動き出しています。
そして、このような状況を踏まえて、8.23県民大集会実行委員会は8/25に第2回委員会を開催して今後の活動方針を話し合うとのことが報道されています。同時に「島ぐるみ会議」が「辺野古新基地建設阻止のため」に「辺野古バス」を毎週月曜日に運行を開始し、県庁前を10時に出発し、辺野古から午後3時に戻る。当面、バスは3台として、バス代(往復で1,000円)、昼食持参とのことも報道されています。
今回の集会の大成功は、集会参加者を含めて全県民に辺野古新基地建設阻止勝利への確信を与えたと思います。沖縄県民の2004年からの辺野古浜での座り込み、高江の座り込み、普天間基地(野嵩ゲート、大山ゲート)での抗議行動、そして、何よりも辺野古・キャンプ・シュワーブ・ゲート前での激暑の中での座り込み抗議行動の積み重ねが大きく状況を切り拓いてきたと言えます。まさに、中国の故事の「愚公山を移す」状況が迫りつつあります。これから11月知事選挙までの1日、1日が大切です。焦らず、油断せず、体調を整えながら頑張っていきましょう。
以上、今回の超・超緊急な取り組みへのご協力に感謝し、報告とします。
▲基地建設・埋め立てを阻止するためにカヌーで沖合に漕ぎ出しゴムボートの海上保安庁と対峙。
8月18日、名護市辺野古沖
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《琉球新報記事》
辺野古新基地、3600人が抗議 工事後初の県民集会
【辺野古問題取材班】
名護市辺野古沖の新基地建設に反対しようと、県内市民団体などは23日午後2時、米軍キャンプ・シュワブ第1ゲート周辺で県民集会「止めよう新基地建設!みんなで行こう、辺野古へ。」を開催した。約3600人(主催者発表)が参加した。移設に向けた作業としてシュワブ内で建物解体工事が始まった7月1日以降、最大規模の県民集会となった。参加者は「民意を無視した強行だ」「政府の暴力を許さない」と声を上げ、米軍普天間飛行場(宜野湾市)の県内移設に反対する意思を示した。
実行委員会は参加団体を広げ、数万人規模の県民大会を検討している。23日と同規模の集会も今後辺野古で定期的に開催する予定。
集会では、稲嶺進名護市長や市民をはじめ、実行委員会メンバーの政財界の有志や有識者らでつくる「沖縄『建白書』を実現し未来を拓く島ぐるみ会議」、平和市民連絡会、統一連の各代表、県選出・出身の野党国会議員、県議があいさつした。
集会ではアピール文「止めよう新基地建設!命育む美ら海を守り抜く」も採択。「県民の目の前で、国家権力を総動員した横暴が繰り広げられている。私たちは海、陸での抗議行動と連携支援し、辺野古の海を絶対に埋め立てさせない。新基地建設を阻止する」と呼び掛けている。
ゲート前では午前9時すぎに100人余が集まり、辺野古漁港までデモ行進した。海上でも抗議船が航行した。正午すぎには県内各地から貸し切りバスが続々と到着した。一方、実行委員会が用意した那覇市発、沖縄市発のバスに定員超えで乗車できず、集会現場に到着できない人もいた。
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《沖縄タイムス記事》
辺野古新基地:怒り 一つになる
その瞬間、かすかに鳥肌が立った。予定より4分ほど早く始まったシュプレヒコール。「新基地建設をやめろ!」「埋め立ては許さないぞ!」。7月からの約1か月半、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前の抗議集会で何度も耳にしたフレーズだ。しかしこの日のそれは数十人、100人前後で訴え続けてきたこれまでとは全く違った。
ゲートに沿って延びる狭い歩道を長々と埋めた3600もの人々の声は、遠く、近く、幾層にもなって響き渡り、空気を揺らした。埋め立てに向けた作業が進む青い海に向かって、力強く突き上げられた数えられないほどの拳。一人一人の胸にじわじわと湧き出した怒りが、ついに一つの形になった。沖縄は、ウチナーンチュは、新基地建設を黙って見過ごすわけにはいかないのだ、と。
今年1月の市長選で「移設反対」を掲げた稲嶺進市長を選んだ名護市民、約7割が移設に反対する県民の願いは聞き入れられることなく、今月18日、辺野古の海に杭(くい)が打たれた。数万年もの年月をかけて多くの命を育んできた海を壊し、わずか9年半で巨大な軍事基地を建設するという。
民意は無視され、建設に抗議する市民が高圧的に押さえ付けられる姿を見聞きしながら、多くの人はじっと“遠い”辺野古への思いを胸に押さえ込んでいたのだろう。「もう、居ても立ってもいられなくて」「自分の目でしっかり見ておかねば」。那覇、糸満、宜野湾、今帰仁…、あふれ出した気持ちに突き動かされ、老若男女が辺野古に足を運んだ。県民は怒っている、と伝えるために。
なぜ沖縄なのか。本当に海を埋め立てる必要があるのか。その問いに正面から向き合うことなく、政府の強行は続くに違いない。それでも私たちは、声を上げ続ける。沖縄の未来に向かって。
(北部報道部長・儀間多美子)
●止めよう新基地建設! 8・23県民大集会の報告(お礼)
みなさまへ
沖縄平和市民連絡会事務局
集会は主催者の予定2,00人を大幅に超えて3,600人が辺野古キャンプ・シュワーブ・ゲート前に結集し大成功しました。新聞によると、那覇市で200人、沖縄市150人が実行委員会が準備したバスに乗れなかったとのことです。しかし、実行委員会の追加配備に期待して最後まで残った人たちから、実行委員会が「これ以上の追加配備はできない」との報告をされたときに、ねぎらいの拍手が起こったとのことです。このことに、辺野古新基地建設へ突き進む安倍政権への県民の怒り(連帯感)が集約的に表現されていると思います。埼玉県の毛利孝雄さんからのメールで「上原成信さんの『続々結集する人たちの表情の明るさが印象的…』と集会直前の現地の様子を報告。崎原盛秀さんの穏やかな語り口ながら『安倍政権打倒に向けた闘いが今日沖縄から始まった…』と集会を受けての感想。」との印象深い報告もありました。
▲辺野古新基地建設に抗議し怒りのシュプレヒコール。予想を超える3600人が集まった。
8月23日、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前
昨日は、私たちが、10時前に県民ひろばに着いてみると、既に実行委員会のバスに乗るために100名ほどの人々が集まってきていました(11:30からのバスに乗るために!)。ところで、私たちが平和市民連絡会が「バス貸し切りバス」のメールを発信したのが、8/21(木)0:37でした。ところが、その日の午後、ハガキ発送後に担当の長嶺さんに申し込みの状況を確認したところ、既に定員に達しているとのことでした。また、事務局のメール(連絡)ミスで出発時点で会員の方2人をバスから降りてもらうとのハプニングもありました。今回の集会決定が一週間前だったことを含め、全てが異例ずくめでした。しかし、大会は大成功しました。
私たちのバスは定員が当初の50名から60名(バスを変えた)に増えたこともあって、余剰金が13,480円あり、参加者の総意で、平和市民連絡会へのカンパとして処理されました。集会は1時間ほどの集会でしたが、参加者で国道が込んだこともあって、私たちのバスが那覇の終点に着いたのは午後6:30を過ぎていました。集会では平和市民連絡会を代表して代表世話人の高里鈴代さんが挨拶をしました。的確でステキな挨拶の内容が新聞に載っておりますのでお読み下さい。
この間の沖縄のマスコミ特に「タイムス、新報」が的確な報道をし続けていることが、辺野古の現状(権力の暴力:弾圧)を県民がリアルに理解する一番の手だてとなっています。活字離れ・新聞離れが言われている今日この頃ですが、特に若い人たちに沖縄の新聞を読む(取る)ように勧めたいものです。最近はデジタル二ユースを見る限り、ヤマトゥ紙も辺野古のことを報道してきているように思えます。今日(8/24)10:07の朝日が「辺野古掘削―説明できぬなら凍結を」との社説を掲載しています(参考に添付します)。また、アメリカでは在米県系人が辺野古移設中止へと動き始めており(沖縄タイムス2014.8/24)、米大手紙ウォールストリート・ジャーナル(電子版)が20日付で「沖縄の闘いは勢いづく」との記事を掲載して「知事選の結果が移設に大きな影響を与える」との見方を示したとのこと(琉球新報2014.8/24)。また国連人種差別撤廃委員会の審査の中で辺野古新基地建設問題が議論され、委員から「地元に関わる問題は事前に地元の人たちと協議して同意を得ることがとても大切だ」との指摘もされています。
県内の動きとしては、那覇市議会が8/22の臨時議会で、「米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設に向けた海底ボーリング調査を開始した政府に抗議し、埋立事業の即時中止と移設断念を求める意見書を賛成多数(賛成32,反対6)で可決し、県議会でも採択の具体化に動き出しています。
そして、このような状況を踏まえて、8.23県民大集会実行委員会は8/25に第2回委員会を開催して今後の活動方針を話し合うとのことが報道されています。同時に「島ぐるみ会議」が「辺野古新基地建設阻止のため」に「辺野古バス」を毎週月曜日に運行を開始し、県庁前を10時に出発し、辺野古から午後3時に戻る。当面、バスは3台として、バス代(往復で1,000円)、昼食持参とのことも報道されています。
今回の集会の大成功は、集会参加者を含めて全県民に辺野古新基地建設阻止勝利への確信を与えたと思います。沖縄県民の2004年からの辺野古浜での座り込み、高江の座り込み、普天間基地(野嵩ゲート、大山ゲート)での抗議行動、そして、何よりも辺野古・キャンプ・シュワーブ・ゲート前での激暑の中での座り込み抗議行動の積み重ねが大きく状況を切り拓いてきたと言えます。まさに、中国の故事の「愚公山を移す」状況が迫りつつあります。これから11月知事選挙までの1日、1日が大切です。焦らず、油断せず、体調を整えながら頑張っていきましょう。
以上、今回の超・超緊急な取り組みへのご協力に感謝し、報告とします。
▲基地建設・埋め立てを阻止するためにカヌーで沖合に漕ぎ出しゴムボートの海上保安庁と対峙。
8月18日、名護市辺野古沖
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《琉球新報記事》
辺野古新基地、3600人が抗議 工事後初の県民集会
【辺野古問題取材班】
名護市辺野古沖の新基地建設に反対しようと、県内市民団体などは23日午後2時、米軍キャンプ・シュワブ第1ゲート周辺で県民集会「止めよう新基地建設!みんなで行こう、辺野古へ。」を開催した。約3600人(主催者発表)が参加した。移設に向けた作業としてシュワブ内で建物解体工事が始まった7月1日以降、最大規模の県民集会となった。参加者は「民意を無視した強行だ」「政府の暴力を許さない」と声を上げ、米軍普天間飛行場(宜野湾市)の県内移設に反対する意思を示した。
実行委員会は参加団体を広げ、数万人規模の県民大会を検討している。23日と同規模の集会も今後辺野古で定期的に開催する予定。
集会では、稲嶺進名護市長や市民をはじめ、実行委員会メンバーの政財界の有志や有識者らでつくる「沖縄『建白書』を実現し未来を拓く島ぐるみ会議」、平和市民連絡会、統一連の各代表、県選出・出身の野党国会議員、県議があいさつした。
集会ではアピール文「止めよう新基地建設!命育む美ら海を守り抜く」も採択。「県民の目の前で、国家権力を総動員した横暴が繰り広げられている。私たちは海、陸での抗議行動と連携支援し、辺野古の海を絶対に埋め立てさせない。新基地建設を阻止する」と呼び掛けている。
ゲート前では午前9時すぎに100人余が集まり、辺野古漁港までデモ行進した。海上でも抗議船が航行した。正午すぎには県内各地から貸し切りバスが続々と到着した。一方、実行委員会が用意した那覇市発、沖縄市発のバスに定員超えで乗車できず、集会現場に到着できない人もいた。
………………………………………………………………………………………………………
《沖縄タイムス記事》
辺野古新基地:怒り 一つになる
その瞬間、かすかに鳥肌が立った。予定より4分ほど早く始まったシュプレヒコール。「新基地建設をやめろ!」「埋め立ては許さないぞ!」。7月からの約1か月半、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前の抗議集会で何度も耳にしたフレーズだ。しかしこの日のそれは数十人、100人前後で訴え続けてきたこれまでとは全く違った。
ゲートに沿って延びる狭い歩道を長々と埋めた3600もの人々の声は、遠く、近く、幾層にもなって響き渡り、空気を揺らした。埋め立てに向けた作業が進む青い海に向かって、力強く突き上げられた数えられないほどの拳。一人一人の胸にじわじわと湧き出した怒りが、ついに一つの形になった。沖縄は、ウチナーンチュは、新基地建設を黙って見過ごすわけにはいかないのだ、と。
今年1月の市長選で「移設反対」を掲げた稲嶺進市長を選んだ名護市民、約7割が移設に反対する県民の願いは聞き入れられることなく、今月18日、辺野古の海に杭(くい)が打たれた。数万年もの年月をかけて多くの命を育んできた海を壊し、わずか9年半で巨大な軍事基地を建設するという。
民意は無視され、建設に抗議する市民が高圧的に押さえ付けられる姿を見聞きしながら、多くの人はじっと“遠い”辺野古への思いを胸に押さえ込んでいたのだろう。「もう、居ても立ってもいられなくて」「自分の目でしっかり見ておかねば」。那覇、糸満、宜野湾、今帰仁…、あふれ出した気持ちに突き動かされ、老若男女が辺野古に足を運んだ。県民は怒っている、と伝えるために。
なぜ沖縄なのか。本当に海を埋め立てる必要があるのか。その問いに正面から向き合うことなく、政府の強行は続くに違いない。それでも私たちは、声を上げ続ける。沖縄の未来に向かって。
(北部報道部長・儀間多美子)
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