「学園都市線ディーゼル、最後の日々 ~Focusing the last operations」連続更新となります。
第3回目の今回は、ダイヤ改正1週間前の10月19日編の続きです。
札幌駅7:20発の539Dから始まります。(それより前の一幕は前回の記事をご覧ください)
前回・10月19日編その1はこちら
前々回・10月12日編はこちら
初回・あらすじはこちら
[札幌7:20発→石狩当別8:06着]

札幌での乗車率は目測で平均8割弱と、あまり混んでいませんでした。一番空いている先頭で6割強、混んでいる車両でも満席(=乗車率10割)といったところです。1週間前に乗った時は八軒で乗った時点でデッキにまで人が立っていたのでもっと混んでいるのかと思っていたので意外でした。
とはいえ、桑園、八軒と停車するうちに乗客は次第に増えていきました。後続の541Dに比べると高校生の比率が高いように思います。オールロングシートのキハ40系に比べると、どの車両も中央部に2+1のボックスシートを備えたキハ141系は座席が埋まると一気に混雑度が増します。そのため、新琴似で乗車率100パーセントを超過した車内はそこから急に窮屈になり始め、拓北発車時点で先頭もデッキまで人が立つようになりました。
7:50、あいの里教育大に到着。ここから単線区間に入ります。それにあわせて乗客も減――減らないだと!?
さらに、ここで先頭車両に小学生と思われる子供たちがぞろぞろと乗車。空いてるスペースなどないのでデッキにあふれる子供たち。先生、もうちょっと乗る列車を考えた方がいいと思います。
このまま石狩当別まで続くのかと思っていた矢先、次のあいの里公園で大量下車。一気に乗客は3割ほどに。子供たちもここで下車します。なぜ一駅だけ乗ったし。

なんだかんだで8:06、石狩当別着。この後すぐに折り返し札幌行となります。

キハ141・キハ142「キハ40に挟まれて肩身が狭い」
ちなみに編成は札幌方から "キハ40‐303"+"キハ40‐336"+"キハ141‐13+キハ142‐13"+キハ48‐1332" (「"」側に運転台あり)でした。
さて、このままただ引き返すわけがありません。後続の8:29発・北海道医療大学行き541Dを待ちます。
ホームには20人ほどが列を作っていました。あの混雑している列車にさらに乗り込むかと思うと、人酔いになってしまいそうです。驚いたことに、ちょうど駅舎の真下にあたる先頭車にあたる位置に列ができていました。階段の支えや駅舎の柱で日が遮られ狭くなっているこのエリアにわざわざ群れをなしているのは、エレベーターが近いせいでしょうか。大学生なんだから階段を使ってあげろよ、と同じ大学生として言ってあげたいです。

やってきました。先頭はキハ48‐1331です。ここに来る途中もすれ違う列車をチェックしていましたが、先頭にキハ141系が来ている列車はごくわずかでした。
時間もないので近くの車両に乗り込みます。ちなみに、この写真を撮った後、前から3両目に乗車しましたが、4両目・5両目に乗った人は見たところ皆無でした。
[石狩当別8:29発→北海道医療大学8:34着]

定刻通り到着です。デッキに載っていたので人の流れに逆らうことはできず、なんとか先頭車で踏みとどまりました。これ以上行くと戻れなくなりそうな気がして……

5分ぐらい待つと駅からは人がいなくなり、元の姿を取り戻します。辺りが人気のない田園地帯なので、急に現実に引き戻されたような感覚に襲われます。

札幌側の先頭は異端車中の異端、キハ143‐155です。キハ143は、JR北海道の新型(当時)ディーゼル・キハ150形と同じエンジンを付けた車両で、なぜか100番台で製造されました(0番台は存在すらしていないのに)。キハ141・142同様キハ143‐100とキハ143‐150でペアを組みます。キハ141に相当するのがキハ143‐150、キハ142にあたるのがキハ143‐100です。しかし100番台が4両に対して150番台は7両いるので、ペアを組まない155~157は単独で挿入されます。向きは他の150番台と同じですが、157のみ100番台と同じ石狩当別向きです。

「札ナホ」=苗穂運転所のマークの輝くキハ142‐2の妻面。この列車には途中にキハ141‐2とキハ142‐2が組み込まれていました。苗穂運転所は魔改造のメッカ・苗穂工場に隣接した運転基地で、かつては多くの車両が配置されていましたが、手稲に「札サウ」=札幌運転所が開設されると多くがそちらに移動し、現在は気動車のみの配置になっています。基本的に札幌に乗り入れる普通用気動車がここに配置されていますが、学園都市線の全電車化で「札ナホ」の表示が少なくなるのは目に見えています。普通用以外では、「旭山動物園号」をはじめとしたキハ183系改造のジョイフルトレインと、「スーパー宗谷」用キハ261系が置かれています。
キハ141系は魔改造の代表格ですが、実は客車から気動車への改造はキハ08形(後の初代キハ45形)で行っています。苗穂……おそろしい工場!

扉横のこのシールは、改造されてから20年以上も活躍を続けるキハ141系の風格と風化を物言わず語っています。

キハ141-2の運転台。近代的な前面を持つキハ141系ですが、運転台が緑色に塗られるなど、どこか国鉄らしさを感じさせます(改造はJR化後)。

中間にあるせいか方向幕が適当になっていました。キハ141‐2は北海道医療大学まで来て「石狩当別‐札幌」。キハ142‐2は「学園都市線」となっていました。

キハ141の車内。そして、誰も、いなくなった。
……嘘です。車内には人はいました。ただ、列車全体で10人も満たないというだけで。
車両中央部は札幌方向にみて1+2のボックスシートです。写真は一人掛けの方。本当に1人分しかないのでかなり窮屈です。

対向列車を待って、8:53、北海道医療大学を離れました。
編成は札幌方から "キハ143‐155+"キハ40‐333"+"キハ141‐2+キハ142‐2"+キハ48‐1331" ("側に運転台あり)でした。

札幌に戻って乗車は終わりです。この列車は札幌方2両を切り離して9:55発の石狩当別行となって札幌を出ていきました。
次回はいよいよダイヤ改正の週に入ります。ダイヤ改正5日前・10月22日の乗車記になる予定です。
残念なことに今週の土日はサークルの合宿で更新ができなくなってしまいます。gooは携帯からも書けるので更新があるかもしれませんが、このシリーズは少なくとも来週になってからの更新になりそうです。
おまけに、その次の3連休も家を空けてしまうので2週連続で週末の更新ができなくなります。週末が時間に余裕があって一番書きやすいのに……
第3回目の今回は、ダイヤ改正1週間前の10月19日編の続きです。
札幌駅7:20発の539Dから始まります。(それより前の一幕は前回の記事をご覧ください)
前回・10月19日編その1はこちら
前々回・10月12日編はこちら
初回・あらすじはこちら
[札幌7:20発→石狩当別8:06着]

札幌での乗車率は目測で平均8割弱と、あまり混んでいませんでした。一番空いている先頭で6割強、混んでいる車両でも満席(=乗車率10割)といったところです。1週間前に乗った時は八軒で乗った時点でデッキにまで人が立っていたのでもっと混んでいるのかと思っていたので意外でした。
とはいえ、桑園、八軒と停車するうちに乗客は次第に増えていきました。後続の541Dに比べると高校生の比率が高いように思います。オールロングシートのキハ40系に比べると、どの車両も中央部に2+1のボックスシートを備えたキハ141系は座席が埋まると一気に混雑度が増します。そのため、新琴似で乗車率100パーセントを超過した車内はそこから急に窮屈になり始め、拓北発車時点で先頭もデッキまで人が立つようになりました。
7:50、あいの里教育大に到着。ここから単線区間に入ります。それにあわせて乗客も減――減らないだと!?
さらに、ここで先頭車両に小学生と思われる子供たちがぞろぞろと乗車。空いてるスペースなどないのでデッキにあふれる子供たち。先生、もうちょっと乗る列車を考えた方がいいと思います。
このまま石狩当別まで続くのかと思っていた矢先、次のあいの里公園で大量下車。一気に乗客は3割ほどに。子供たちもここで下車します。なぜ一駅だけ乗ったし。

なんだかんだで8:06、石狩当別着。この後すぐに折り返し札幌行となります。

キハ141・キハ142「キハ40に挟まれて肩身が狭い」
ちなみに編成は札幌方から "キハ40‐303"+"キハ40‐336"+"キハ141‐13+キハ142‐13"+キハ48‐1332" (「"」側に運転台あり)でした。
さて、このままただ引き返すわけがありません。後続の8:29発・北海道医療大学行き541Dを待ちます。
ホームには20人ほどが列を作っていました。あの混雑している列車にさらに乗り込むかと思うと、人酔いになってしまいそうです。驚いたことに、ちょうど駅舎の真下にあたる先頭車にあたる位置に列ができていました。階段の支えや駅舎の柱で日が遮られ狭くなっているこのエリアにわざわざ群れをなしているのは、エレベーターが近いせいでしょうか。大学生なんだから階段を使ってあげろよ、と同じ大学生として言ってあげたいです。

やってきました。先頭はキハ48‐1331です。ここに来る途中もすれ違う列車をチェックしていましたが、先頭にキハ141系が来ている列車はごくわずかでした。
時間もないので近くの車両に乗り込みます。ちなみに、この写真を撮った後、前から3両目に乗車しましたが、4両目・5両目に乗った人は見たところ皆無でした。
[石狩当別8:29発→北海道医療大学8:34着]

定刻通り到着です。デッキに載っていたので人の流れに逆らうことはできず、なんとか先頭車で踏みとどまりました。これ以上行くと戻れなくなりそうな気がして……

5分ぐらい待つと駅からは人がいなくなり、元の姿を取り戻します。辺りが人気のない田園地帯なので、急に現実に引き戻されたような感覚に襲われます。


札幌側の先頭は異端車中の異端、キハ143‐155です。キハ143は、JR北海道の新型(当時)ディーゼル・キハ150形と同じエンジンを付けた車両で、なぜか100番台で製造されました(0番台は存在すらしていないのに)。キハ141・142同様キハ143‐100とキハ143‐150でペアを組みます。キハ141に相当するのがキハ143‐150、キハ142にあたるのがキハ143‐100です。しかし100番台が4両に対して150番台は7両いるので、ペアを組まない155~157は単独で挿入されます。向きは他の150番台と同じですが、157のみ100番台と同じ石狩当別向きです。



「札ナホ」=苗穂運転所のマークの輝くキハ142‐2の妻面。この列車には途中にキハ141‐2とキハ142‐2が組み込まれていました。苗穂運転所は魔改造のメッカ・苗穂工場に隣接した運転基地で、かつては多くの車両が配置されていましたが、手稲に「札サウ」=札幌運転所が開設されると多くがそちらに移動し、現在は気動車のみの配置になっています。基本的に札幌に乗り入れる普通用気動車がここに配置されていますが、学園都市線の全電車化で「札ナホ」の表示が少なくなるのは目に見えています。普通用以外では、「旭山動物園号」をはじめとしたキハ183系改造のジョイフルトレインと、「スーパー宗谷」用キハ261系が置かれています。
キハ141系は魔改造の代表格ですが、実は客車から気動車への改造はキハ08形(後の初代キハ45形)で行っています。苗穂……おそろしい工場!

扉横のこのシールは、改造されてから20年以上も活躍を続けるキハ141系の風格と風化を物言わず語っています。

キハ141-2の運転台。近代的な前面を持つキハ141系ですが、運転台が緑色に塗られるなど、どこか国鉄らしさを感じさせます(改造はJR化後)。

中間にあるせいか方向幕が適当になっていました。キハ141‐2は北海道医療大学まで来て「石狩当別‐札幌」。キハ142‐2は「学園都市線」となっていました。


キハ141の車内。そして、誰も、いなくなった。
……嘘です。車内には人はいました。ただ、列車全体で10人も満たないというだけで。
車両中央部は札幌方向にみて1+2のボックスシートです。写真は一人掛けの方。本当に1人分しかないのでかなり窮屈です。

対向列車を待って、8:53、北海道医療大学を離れました。
編成は札幌方から "キハ143‐155+"キハ40‐333"+"キハ141‐2+キハ142‐2"+キハ48‐1331" ("側に運転台あり)でした。

札幌に戻って乗車は終わりです。この列車は札幌方2両を切り離して9:55発の石狩当別行となって札幌を出ていきました。
次回はいよいよダイヤ改正の週に入ります。ダイヤ改正5日前・10月22日の乗車記になる予定です。
残念なことに今週の土日はサークルの合宿で更新ができなくなってしまいます。gooは携帯からも書けるので更新があるかもしれませんが、このシリーズは少なくとも来週になってからの更新になりそうです。
おまけに、その次の3連休も家を空けてしまうので2週連続で週末の更新ができなくなります。週末が時間に余裕があって一番書きやすいのに……
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