毎年なにかしら楽譜をつくってきた静サツですが、2015年も2つほど作成しました。
本当はもっと前に紹介したかったのですが、投稿以来時間が取れなかったので、今になっての紹介になってしまいました。
本日紹介するのは、AKINO from bless4の「海色」です。
今年冬に放送されいろいろと話題になったアニメ「艦隊これくしょん-艦これ-」のオープニングテーマでした。
ブラウザゲームの原作については、もはやかたるまでもなく皆さんご存知だと思いますが、歌詞はその要素を多分に盛り込んだものとなっています。海の上で艤装をつけた艦娘たちが、華麗に戦い、果敢に、散っていく――キャラ絵など”表”の要素が注目されがちなゲームですが、史実の実装や轟沈判定など、暗い部分を持っているゲームでもあります。
歌詞にはこの要素が多分に盛り込まれています。AKINOさんのもつ力強い歌声で、戦いに臨む艦娘たちの悲痛感伴う叫びが見事に表現されています。
私は提督(艦これプレイヤー)ではないのですが、この曲を聴いた瞬間一瞬で引き込まれました。で、楽譜製作とあいなったわけです。
ニコニコ動画とYoutube両方に投稿しています。動画では「AKINO with bless4」となっていますが、ご容赦ください。
ニコニコ動画
Youtube
※同一動画です。どちらも本人による投稿です。
パートは
・Flute
・Clarinet
◎AltoSaxophone 1st./2nd.
◎Trumpet 1st./2nd./3rd.
・Horn
◎Trombone 1st./2nd.
・BassTrombone or Trombone3rd.
◎Euphonium
◎Tuba
◎Drumset
・Tambourine
となっています。特殊な編成ですが、これについては後ほど説明します。
◎をつけたパートは必須となるパートで、一応これだけでも演奏として成立するように編曲してあります。TrumpetとTromboneは1stだけでもいけますが、途中の絡み合いも含めると他のパートも欲しいところ。
それでは恒例の裏話をしていきます。
○編成について
動画の前置きにもありますが、この編曲は特殊な編成になっています。
金管は吹奏楽の基本どおりなのですが、木管はほとんどサックスのみ。鍵盤類もありません。実は音量もいじっており、木管はほとんど聞こえないようにわざとしてあります。
かといってブラスバンド編成かというと、これまた微妙です。ブラスバンドなら欠かせないコルネットはありませんし、木管にメインが移る場所もあります。
なので、正確に言うなら「木管を減らした吹奏楽ポップス編成」ということになります。
なんでこんな編成になったかというと、この曲を演奏する予定だったステージにあります。
北海道大学を含めた旧帝国大学では、七大戦という大会があります。アイスホッケーに始まり、バレー、野球、水泳、ラクロス、柔道etc……様々なスポーツで競い合う大会です。
その中に応援団の部と言うのがあります。各大学の応援団が一同に会し、それぞれのパフォーマンスをするわけです。そしてその締めとして行われるのが、各大学応援団の吹奏部員だけを集めたステージなのです。海色は、そこに出す予定の曲でした。
問題はこのステージの編成です。応援団では音量の小さい木管楽器はほとんど使わず、金管ばかりです。それも、トランペットが20人近くいるのに、木管があわせても15人ぐらい、しかも内10人ほどがアルトサックス、というようなひどいバランスなのです。パーカッションも同様で、普段はスネアドラムとタンバリン程度しか使いません。
金管偏重の編成は、これに起因しています。
が、結果的にこの曲は落選。吹かずじまいになってしまいました。せっかく頑張ったのに……
それではあまりにも惜しいので、供養も兼ねてこうして投稿したわけです。
○Windscoreに悶々
編曲は2015年4月から2週間ほどで行いました。もちろん春休みは消えてなくなりましたが、なんとか完成品にすることができました。
編成がおかしいのは承知の上で編曲したので、当初はフル版を作るつもりでいました。
ところが、私が編曲を終えた直後、Windscoreがこんなものを出してきてしまいました。
Windscoreがフル編成で作ってきてしまったのです。
Windscoreといえばかつて「GO!GO!MANIAC」(けいおん!!OP)を作ってきた会社です。あのときの本気ぶりはすさまじく、グレードは最高ランクの「E」という代物でした。どのくらい本気かと言うと、グレードがNHK大河ドラマ「天地人」のテーマと同じといえば伝わるでしょうか。
天地人のテーマ。もはや原曲。
そんなところに勝ち目なんてあるか!
……とはいうものの、Windscore版のグレードは下から2番目の「B」になっています。
思ったよりも低い理由ですが、
・編曲が木管寄り(テンポ192では致し方ない)
・2番は全部カット。そこからサビに戻るまでの間も複数カットされている
・ドラムがわりと手抜き(静サツ版は原曲通り)
あたりが理由と思われます。早い話が金管の負担を減らしたわけですね。
みんなが吹けるレベルというのはJ-POPの宿命のようなものです。原曲ブレイカーでおなじみミュージックエイトも、楽器にはやさしい編曲になっています。名(原曲再現)を捨てて実(演奏しやすさ)をとるような編曲になっているのです。
しかし、原曲派の静サツとしては、ある程度の原曲再現には取り組んで欲しいところ。特に、フル版じゃないというのは痛いです。2番カットはともかく、その後のカットはなんでカットしたのかよくわかりません。サビの追想になっていて、せっかくおいしいメロディーなのに。
Windscoreの編曲はそれはそれで良い物ですが、ここはやはりフルでしょう。ということで、
Windscoreさん、私の編曲を、是非見てってください!
なお、ドラムは実際に叩けることを自分自身で確認しております。
○サックス無双
今回サックスが暴れまわっております。
始めのギターの部分に始まり、メロディー、そして高音域のタンギングからの、弦の美しいメロディー。せわしなく動き回っています。
編成の問題から、木管のメインはアルトサックスとなっています。そのため、どうしてもサブメロディーには欠かせない存在になってしまうのです。サビの弦とメロディーの響きあいは欠かせませんし、ギターの部分は金管では処理できません。他の木管にもメロディーになってもらいたい以上、サビ手前も欠かすわけには行きませんでした。
その代わりといっては何ですが、Windscoreで削られた「J」(リハーサルマークは楽譜準拠)ではしっかりメインを張っています。
もしも演奏するという方がいましたら、ぜひともその音色を響かせてあげてください。
○トランペットはかっこよさ重視
この編曲の肝はトランペットです。
編成の問題でメロディーはほぼトランペットに頼りきりになってしまいます。というより、トランペットが多すぎて他のメロディーを渡してもトランペットに消されるという心配がありました。そのため、相対的にトランペットのレベルは高めにしています。
もちろん褒美はちゃんと用意してあります。メロディーがほぼ全部ある他、1番最初(「B」)とサビ手前(「K」)でソロを用意しました。やはりソロが一番映える楽器はトランペットです。ここで伸びやかに響かせられたら、どんなに幸せなことでしょう。
ついでに、最後(「M」)にダメ押しが入っています。
今更ではあるのですが、サビ(「D」など)でトロンボーンも参加させてよかった気がします。
○ユーフォ美味しいです
なにも食べるわけではありません。
ユーフォはその性格上メロディーから伴奏、果てはベースまでなんでもござれの楽器なので、金管の穴を埋める役目をしてくれます。
仮に採用となった場合、自分が吹くことになるわけですから、編曲には気合が入ります。結果的に、前半部は伴奏とサブメロ。2番終了からはメロディー、トランペットのソロの裏で吹いたりと、美味しいところをかっさらっていきました。いや、決して自分が吹くからって美味しくしたわけでは(汗)。
○チューバカッコガチ
トランペット並んで、この曲の核になっているのがチューバです。他にベース楽器がいないのが理由です。
そんなチューバは、全体を通してあまり動きがないように見えますが、「J」のサックス&ユーフォの裏で小刻みに動いています。これはもちろんベースの再現です。拍の取り方がやや難しめです。
同じ場所ではトランペットとトロンボーンが音の切り替わりが全て異なるという複雑な絡まりあいをしているので、この曲で一二を争う難所だと思います。
○繰り返しなんてなかった
テンポ192ということもあるのですが、海色はフルにすると203小節もの長さになります。
といっても、実質2分取り(2拍取り)なので、木管の「A」などを除けばさほど早くは感じないと思います。むしろテンポ96で書くといろいろ大変になるので(特にドラム)。
本来、これだけ長い場合は繰り返しで書くのが普通でしょう。海色にもサビ前とサビで繰り返しにあたる部分が2回あります。
しかし、そうもできない事情がありました。
まず、「B」と「F」の後半部がほぼ同じですが、Bに比べメロディーにパートを多めに割いているため、サブメロディーに変化があります。
次に「C」と「G」。バックの音が違うほか、ドラムは別物となっています。むしろここはドラムの違いを協調してあげたいところ。
そして「D」「H」「L」のサビ区間。実は、歌詞によって「8部音符+4分音符+8分音符(タターンタ)」と「4分3連符(タタタ)」の2種類のリズムがある場所があるのです。「D」は前者、「H」は後者、「L」に至っては1回ずつ出てきます。このため、まとめると逆に読みにくくなるという現象が置き、繰り返しでまとめるわけにはいかなくなったのです。
「A」と最後の「M」もほぼ同じですが、ここでまとめる意味はないでしょう。
そんなわけで、203小節もありながら楽譜の繰り返し0という楽譜が完成したのでした。
もちろん長さはA4になおして40枚。紙は犠牲になったのだ……
○タイトルについて
ニコニコ動画版とYoutube版でタイトルが違いますが、当初はYoutube版のタイトルのはずでした。
しかし、そこにある問題が立ちはだかります。
――文字数制限。
ニコニコ動画ではそのままのタイトルでは文字数制限で登録できなかったのです。決して「なのです!」をしたかったわけでは(汗)。
さらに、動画紹介文もニコニコ動画では制限が厳しく、見にくいものになってしまいました。Youtube版ぐらい書ければいいのに。
画質もYoutubeの方が圧倒的に良いので、見る場合はYoutube版をお勧めします。正直、ニコニコ動画はコメントが流れることぐらいしかいいとこないです(それもこの動画では……)。
~~~~~~~~~~
というわけで、「海色」の紹介でした。
次回はもう1つの紹介――の予定ですが、明日から帰省でいなくなるので更新はしばらく後になりそうです。
それでは、Windscoreとは違う、もう一つの吹奏楽の海色をお楽しみください。
追記:フル版は製作予定にはありますが、当分作れそうにありません。ご了承ください。
本当はもっと前に紹介したかったのですが、投稿以来時間が取れなかったので、今になっての紹介になってしまいました。
本日紹介するのは、AKINO from bless4の「海色」です。
今年冬に放送されいろいろと話題になったアニメ「艦隊これくしょん-艦これ-」のオープニングテーマでした。
ブラウザゲームの原作については、もはやかたるまでもなく皆さんご存知だと思いますが、歌詞はその要素を多分に盛り込んだものとなっています。海の上で艤装をつけた艦娘たちが、華麗に戦い、果敢に、散っていく――キャラ絵など”表”の要素が注目されがちなゲームですが、史実の実装や轟沈判定など、暗い部分を持っているゲームでもあります。
歌詞にはこの要素が多分に盛り込まれています。AKINOさんのもつ力強い歌声で、戦いに臨む艦娘たちの悲痛感伴う叫びが見事に表現されています。
私は提督(艦これプレイヤー)ではないのですが、この曲を聴いた瞬間一瞬で引き込まれました。で、楽譜製作とあいなったわけです。
ニコニコ動画とYoutube両方に投稿しています。動画では「AKINO with bless4」となっていますが、ご容赦ください。
ニコニコ動画
Youtube
※同一動画です。どちらも本人による投稿です。
パートは
・Flute
・Clarinet
◎AltoSaxophone 1st./2nd.
◎Trumpet 1st./2nd./3rd.
・Horn
◎Trombone 1st./2nd.
・BassTrombone or Trombone3rd.
◎Euphonium
◎Tuba
◎Drumset
・Tambourine
となっています。特殊な編成ですが、これについては後ほど説明します。
◎をつけたパートは必須となるパートで、一応これだけでも演奏として成立するように編曲してあります。TrumpetとTromboneは1stだけでもいけますが、途中の絡み合いも含めると他のパートも欲しいところ。
それでは恒例の裏話をしていきます。
○編成について
動画の前置きにもありますが、この編曲は特殊な編成になっています。
金管は吹奏楽の基本どおりなのですが、木管はほとんどサックスのみ。鍵盤類もありません。実は音量もいじっており、木管はほとんど聞こえないようにわざとしてあります。
かといってブラスバンド編成かというと、これまた微妙です。ブラスバンドなら欠かせないコルネットはありませんし、木管にメインが移る場所もあります。
なので、正確に言うなら「木管を減らした吹奏楽ポップス編成」ということになります。
なんでこんな編成になったかというと、この曲を演奏する予定だったステージにあります。
北海道大学を含めた旧帝国大学では、七大戦という大会があります。アイスホッケーに始まり、バレー、野球、水泳、ラクロス、柔道etc……様々なスポーツで競い合う大会です。
その中に応援団の部と言うのがあります。各大学の応援団が一同に会し、それぞれのパフォーマンスをするわけです。そしてその締めとして行われるのが、各大学応援団の吹奏部員だけを集めたステージなのです。海色は、そこに出す予定の曲でした。
問題はこのステージの編成です。応援団では音量の小さい木管楽器はほとんど使わず、金管ばかりです。それも、トランペットが20人近くいるのに、木管があわせても15人ぐらい、しかも内10人ほどがアルトサックス、というようなひどいバランスなのです。パーカッションも同様で、普段はスネアドラムとタンバリン程度しか使いません。
金管偏重の編成は、これに起因しています。
が、結果的にこの曲は落選。吹かずじまいになってしまいました。せっかく頑張ったのに……
それではあまりにも惜しいので、供養も兼ねてこうして投稿したわけです。
○Windscoreに悶々
編曲は2015年4月から2週間ほどで行いました。もちろん春休みは消えてなくなりましたが、なんとか完成品にすることができました。
編成がおかしいのは承知の上で編曲したので、当初はフル版を作るつもりでいました。
ところが、私が編曲を終えた直後、Windscoreがこんなものを出してきてしまいました。
Windscoreがフル編成で作ってきてしまったのです。
Windscoreといえばかつて「GO!GO!MANIAC」(けいおん!!OP)を作ってきた会社です。あのときの本気ぶりはすさまじく、グレードは最高ランクの「E」という代物でした。どのくらい本気かと言うと、グレードがNHK大河ドラマ「天地人」のテーマと同じといえば伝わるでしょうか。
天地人のテーマ。もはや原曲。
そんなところに勝ち目なんてあるか!
……とはいうものの、Windscore版のグレードは下から2番目の「B」になっています。
思ったよりも低い理由ですが、
・編曲が木管寄り(テンポ192では致し方ない)
・2番は全部カット。そこからサビに戻るまでの間も複数カットされている
・ドラムがわりと手抜き(静サツ版は原曲通り)
あたりが理由と思われます。早い話が金管の負担を減らしたわけですね。
みんなが吹けるレベルというのはJ-POPの宿命のようなものです。原曲ブレイカーでおなじみミュージックエイトも、楽器にはやさしい編曲になっています。名(原曲再現)を捨てて実(演奏しやすさ)をとるような編曲になっているのです。
しかし、原曲派の静サツとしては、ある程度の原曲再現には取り組んで欲しいところ。特に、フル版じゃないというのは痛いです。2番カットはともかく、その後のカットはなんでカットしたのかよくわかりません。サビの追想になっていて、せっかくおいしいメロディーなのに。
私はWindscoreの編曲に物申す!
Windscoreの編曲はそれはそれで良い物ですが、ここはやはりフルでしょう。ということで、
Windscoreさん、私の編曲を、是非見てってください!
なお、ドラムは実際に叩けることを自分自身で確認しております。
○サックス無双
今回サックスが暴れまわっております。
始めのギターの部分に始まり、メロディー、そして高音域のタンギングからの、弦の美しいメロディー。せわしなく動き回っています。
編成の問題から、木管のメインはアルトサックスとなっています。そのため、どうしてもサブメロディーには欠かせない存在になってしまうのです。サビの弦とメロディーの響きあいは欠かせませんし、ギターの部分は金管では処理できません。他の木管にもメロディーになってもらいたい以上、サビ手前も欠かすわけには行きませんでした。
その代わりといっては何ですが、Windscoreで削られた「J」(リハーサルマークは楽譜準拠)ではしっかりメインを張っています。
もしも演奏するという方がいましたら、ぜひともその音色を響かせてあげてください。
○トランペットはかっこよさ重視
この編曲の肝はトランペットです。
編成の問題でメロディーはほぼトランペットに頼りきりになってしまいます。というより、トランペットが多すぎて他のメロディーを渡してもトランペットに消されるという心配がありました。そのため、相対的にトランペットのレベルは高めにしています。
もちろん褒美はちゃんと用意してあります。メロディーがほぼ全部ある他、1番最初(「B」)とサビ手前(「K」)でソロを用意しました。やはりソロが一番映える楽器はトランペットです。ここで伸びやかに響かせられたら、どんなに幸せなことでしょう。
ついでに、最後(「M」)にダメ押しが入っています。
今更ではあるのですが、サビ(「D」など)でトロンボーンも参加させてよかった気がします。
○ユーフォ美味しいです
なにも食べるわけではありません。
ユーフォはその性格上メロディーから伴奏、果てはベースまでなんでもござれの楽器なので、金管の穴を埋める役目をしてくれます。
仮に採用となった場合、自分が吹くことになるわけですから、編曲には気合が入ります。結果的に、前半部は伴奏とサブメロ。2番終了からはメロディー、トランペットのソロの裏で吹いたりと、美味しいところをかっさらっていきました。いや、決して自分が吹くからって美味しくしたわけでは(汗)。
○チューバカッコガチ
トランペット並んで、この曲の核になっているのがチューバです。他にベース楽器がいないのが理由です。
そんなチューバは、全体を通してあまり動きがないように見えますが、「J」のサックス&ユーフォの裏で小刻みに動いています。これはもちろんベースの再現です。拍の取り方がやや難しめです。
同じ場所ではトランペットとトロンボーンが音の切り替わりが全て異なるという複雑な絡まりあいをしているので、この曲で一二を争う難所だと思います。
○繰り返しなんてなかった
テンポ192ということもあるのですが、海色はフルにすると203小節もの長さになります。
といっても、実質2分取り(2拍取り)なので、木管の「A」などを除けばさほど早くは感じないと思います。むしろテンポ96で書くといろいろ大変になるので(特にドラム)。
本来、これだけ長い場合は繰り返しで書くのが普通でしょう。海色にもサビ前とサビで繰り返しにあたる部分が2回あります。
しかし、そうもできない事情がありました。
まず、「B」と「F」の後半部がほぼ同じですが、Bに比べメロディーにパートを多めに割いているため、サブメロディーに変化があります。
次に「C」と「G」。バックの音が違うほか、ドラムは別物となっています。むしろここはドラムの違いを協調してあげたいところ。
そして「D」「H」「L」のサビ区間。実は、歌詞によって「8部音符+4分音符+8分音符(タターンタ)」と「4分3連符(タタタ)」の2種類のリズムがある場所があるのです。「D」は前者、「H」は後者、「L」に至っては1回ずつ出てきます。このため、まとめると逆に読みにくくなるという現象が置き、繰り返しでまとめるわけにはいかなくなったのです。
「A」と最後の「M」もほぼ同じですが、ここでまとめる意味はないでしょう。
そんなわけで、203小節もありながら楽譜の繰り返し0という楽譜が完成したのでした。
もちろん長さはA4になおして40枚。紙は犠牲になったのだ……
○タイトルについて
ニコニコ動画版とYoutube版でタイトルが違いますが、当初はYoutube版のタイトルのはずでした。
しかし、そこにある問題が立ちはだかります。
――文字数制限。
ニコニコ動画ではそのままのタイトルでは文字数制限で登録できなかったのです。決して「なのです!」をしたかったわけでは(汗)。
さらに、動画紹介文もニコニコ動画では制限が厳しく、見にくいものになってしまいました。Youtube版ぐらい書ければいいのに。
画質もYoutubeの方が圧倒的に良いので、見る場合はYoutube版をお勧めします。正直、ニコニコ動画はコメントが流れることぐらいしかいいとこないです(それもこの動画では……)。
~~~~~~~~~~
というわけで、「海色」の紹介でした。
次回はもう1つの紹介――の予定ですが、明日から帰省でいなくなるので更新はしばらく後になりそうです。
それでは、Windscoreとは違う、もう一つの吹奏楽の海色をお楽しみください。
追記:フル版は製作予定にはありますが、当分作れそうにありません。ご了承ください。
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