近所の店でカツ丼を頼んだら、ご飯の上に薄焼き卵、その上に照り焼ソースのかかったカツが載っていて、目玉が飛び出そうになった静岡運転所です。
近ごろ更新が滞っていて申し訳ありません。だからキハ141で許して……ねっ?
前回・10月26日編その1はこちら
前々回・10月25日編はこちら
第5回・10月24日編はこちら
第4回・10月22日編はこちら
第3回・10月19日編その2はこちら
第2回・10月19日編その1はこちら
第1回・10月12日編はこちら
初回・あらすじはこちら
東室蘭行きの711系を見送っている間に学園都市線の始発(6:16発)が出てしまったので、その次の531M(6:41発・石狩当別行)に乗ることにしました。
6番線の快速「エアポート60号」(6:34発)に次々と乗客が吸い込まれていきます。朝だというのに皆階段を全力疾走していました。人の波は衰えることを知らず、発車間際になっても続々と駆け込みます。もちろん、そのせいで発車が遅れたのは言うに及ばず。
5番線に停車中の531M。4番線には7:00発の特急「スーパー北斗2号」、7番線の711系はおそらく小樽からやってきた121M(小樽5:38発、札幌6:26着)と思われます。
発車時刻までまだ時間があるのでホームの端へ。時間的には学園都市線の520D(6:40発)を狙えるはずですが、520Dが到着して学園都市線の線路が空き次第531Mも発車してしまうので一種の賭けでした。
来ました!
札幌駅10番線に進入する520D。
入線を見届ける間もなく急いで531Mの元に戻ります。幸いにして乗り遅れることはありませんでした。
いよいよ学園都市線最後のディーゼルを追う旅、スタートです。
乗り込んだ731系は貫通ドアの窓が大きいので前方を眺めるにはもってこいです。
新琴似~太平間ですれ違う522D。
まだ二番電車なので乗車率はこんなものです。これの2本後はつり革すらつかめなくなります。
[札幌6:41発→あいの里公園7:13着]
石狩当別まで乗らずにあいの里公園で降ります。朝日がまぶしいです。
あいの里公園は旧称釜屋臼(かまやうす)。1934年に札沼線が開業した際からある歴史ある駅です。あいの里教育大駅開業によって東に移転して現在に至ります。あいの里教育大から単線になる関係で半数の列車がこの駅で折り返します。しかし、あいの里公園までは複線用用地が確保されているのでわざわざ単線区間で折り返す意味はありません。そこのところをJR北海道はどう考えているのでしょうか。
札沼線では新しい駅でもホーロー板が現役です。国鉄ではほぼすべての駅にあったものの、本州では多くの駅でそれぞれの会社のカラーの入ったプレートに変わっているので日常的にみられるのは北海道ぐらいでしょう。変えるお金がないだけかもしれませんが。
駅全景。何もないように見えますが、1番線(右の写真で壁が煉瓦風のタイルになっているホーム)の裏側には駅舎があり、その向こうにあいの里の住宅街が広がっています。一方2番線側は……お察しください。なにせ駅名があいの里『公園』ですから。
もちろん、何も理由もなしにこの駅に降り立ったわけではありません。
狙いはこの、あいの里公園始発のディーゼルです。
朝の時間では1530D、1534Dがこれにあたります(写真は1530D)が、実はとても乗りにくい列車でした。一つは学園都市線の下り列車が少なく乗りにくいこと。そしてもう一つは、石狩当別まで行く列車を中心に乗っていたためです。
もう一度、これまでの乗車記録から導き出された運用をおさらいしておきましょう。
・運用順(運用番号はこちらで勝手につけたもので実際のものとは異なります)
1 石狩当別5:58発→(520D)→札幌6:40着/6:50頃発→(回送)→あいの里公園7:20頃着/7:34発
→(1530D)→札幌8:09着→苗穂へ
2 石狩当別6:26発→(522D)→札幌7:08着/7:20発→(539D)→石狩当別8:09着/8:15発→
(538D)→札幌9:02→苗穂へ
3 石狩当別6:46発→(524D)→札幌7:35着/7:42発→(541D)→北海道医療大学8:34着/8:53発
→(542D)→札幌9:45着/9:56発→(553D)→石狩当別10:41着/11:29発→(556D※)→12:13着→苗穂へ
4 苗穂7:10頃発→(回送)→あいの里公園7:45頃着/7:54発→(1534D)→札幌8:28→苗穂へ
? 苗穂から→札幌15:20発→(1585D)→あいの里公園15:52着/16:13発→(1582D)→札幌16:46着
(?は1~3のどれかの運用の続きと思われます)
・時間順(回送列車除く)
《下り》539D:札幌7:20発→石狩当別8:09着
541D:札幌7:42発→北海道医療大学8:34着
553D:札幌9:56発→石狩当別10:41着
1585D:札幌15:20発→あいの里公園15:52着
《上り》520D:石狩当別5:58発→札幌6:40着
522D:石狩当別6:26発→札幌7:08着
524D:石狩当別6:46発→札幌7:35着
1530D:あいの里公園7:34発→札幌8:09着
1534D:あいの里公園7:54発→札幌8:28着
538D:石狩当別8:15発→札幌9:02着
542D:北海道医療大学8:53発→札幌9:45着
556D※:石狩当別11:29発→札幌12:13着
1582D:あいの里公園16:13発→札幌16:46着
[両表共通]※新十津川発5426D(キハ40‐400による運転)を併結
『できるだけ違う運用=違う車両に乗る』・『基本的に始発から終点まで乗る』ことを考えると、あいの里公園始発の列車に乗っていると石狩当別方面の列車に乗れません。朝の時間を確保できない以上どうしても優先順位が下がってしまい、我慢せざるを得なかったのです。
しかし、これまでに石狩当別/北海道医療大学発着の列車には散々乗ってきましたし、金曜日は授業がなく時間制約が一切ありませんでした。そしてなにより、唯一独立した運用を持つ1534Dに乗りたかったので、敢えてこのあいの里公園に降り立つことにしました。
駅名表とともに。
反対のホームから。
跨線橋から。
7:33、札幌方面から来た下り列車を待って1530Dが発車しました。
これには乗りません。
数分後、1530Dが消えた方向から、再びディーゼルの姿が現れました。
折り返し1534Dとなる回送列車です。
ディーゼルの中でも唯一、堂々の6連で運行されます。オール141系でそろうのもこの列車だけです。それがわかったのはディーゼル最後の週になってからですが。
また、調査の結果、上の運用表で1・2・3はローテーションをしていますが、4だけはローテーションから外れています。つまり1534Dで使われる編成は他ではその運用を見ることができないのです。
その貴重な1534Dに使われているのはこの6両です。石狩当別方から並べてあります。
奇跡的にハイフン以下が3、4、5と連続になっています。よもや改造した苗穂工場も、最後の日に3連番で編成を組むことになるとは予想していなかったことでしょう。
横から(キハ141-5)。連結面(キハ141‐3+キハ142-5)
石狩当別側から(キハ142-4)。
停車中の様子。
札幌に向けて発車準備中のキハ141-5。
通勤ラッシュとはいえ、発車15分前ということもあり車内は閑散としています。
トイレはキハ141形のみにあります。車内ではなくデッキ側にドアが開いているので、用を足して出たら人の群れということも……
平日の朝なので同業者は多くありません。それでも数人いたのは驚きでしたが。きっと札幌まで通勤する学園都市線ユーザーでしょう。少なくとも、学校がないから乗りにきている大学生ではないと思います。
停車中に石狩当別方向から来た532Mに道を譲ります。1534Dは停車したままなので、532Mは左側通行の原則を破り空いている線路(写真左側=右側通行)を抜けていきました。
札幌から539Dがやってくると、発車は間もなくです。
[あいのさと公園7:54→札幌8:28]
10分前に駅舎側のホームに発着する532Mが先行していることもあり、出発時の車内にはゆとりがありました。
しかしそれもつかの間。駅を追うごとに混雑は増していき、3つ目の拓北で早くもデッキに立ち客が出る始末でした。
桑園である程度車内が落ち着きましたが、それでも混雑は相変わらずのまま終点札幌へ。桑園→札幌は函館本線と並行しているので、昼ごろなら函館本線だけでなく学園都市線の利用も考えますが、こう混んでいると朝の学園都市線には乗りたくありません。それでも乗ってくる人たちって……
8:28、札幌駅では珍しく8番線に到着(通常学園都市線は9・10番線に発着)。隣のホームで8:29発北海道医療大学行547Mがこの列車を待ち受けていました。
札幌では少なからずの人がカメラを向けていました。キハ141系が3編成も連なるのはこれが最後。メモリを惜しんではいられません。屋根がありながらフラッシュが焚かれないのあたりマナーは守られています。鉄道ファンが少ないだけに常識が守られているというべきか。
やがて8:35、キハ141‐5を先頭とした編成は、二度と来ないレールを踏みしめるようにして、ゆっくりと苗穂に向かって旅立っていきました。
余談ですが、撮られていました。
記事内の写真によく目を凝らすと私の姿が……?
近ごろ更新が滞っていて申し訳ありません。だからキハ141で許して……ねっ?
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東室蘭行きの711系を見送っている間に学園都市線の始発(6:16発)が出てしまったので、その次の531M(6:41発・石狩当別行)に乗ることにしました。
6番線の快速「エアポート60号」(6:34発)に次々と乗客が吸い込まれていきます。朝だというのに皆階段を全力疾走していました。人の波は衰えることを知らず、発車間際になっても続々と駆け込みます。もちろん、そのせいで発車が遅れたのは言うに及ばず。
5番線に停車中の531M。4番線には7:00発の特急「スーパー北斗2号」、7番線の711系はおそらく小樽からやってきた121M(小樽5:38発、札幌6:26着)と思われます。
発車時刻までまだ時間があるのでホームの端へ。時間的には学園都市線の520D(6:40発)を狙えるはずですが、520Dが到着して学園都市線の線路が空き次第531Mも発車してしまうので一種の賭けでした。
来ました!
札幌駅10番線に進入する520D。
入線を見届ける間もなく急いで531Mの元に戻ります。幸いにして乗り遅れることはありませんでした。
いよいよ学園都市線最後のディーゼルを追う旅、スタートです。
乗り込んだ731系は貫通ドアの窓が大きいので前方を眺めるにはもってこいです。
新琴似~太平間ですれ違う522D。
まだ二番電車なので乗車率はこんなものです。これの2本後はつり革すらつかめなくなります。
[札幌6:41発→あいの里公園7:13着]
石狩当別まで乗らずにあいの里公園で降ります。朝日がまぶしいです。
あいの里公園は旧称釜屋臼(かまやうす)。1934年に札沼線が開業した際からある歴史ある駅です。あいの里教育大駅開業によって東に移転して現在に至ります。あいの里教育大から単線になる関係で半数の列車がこの駅で折り返します。しかし、あいの里公園までは複線用用地が確保されているのでわざわざ単線区間で折り返す意味はありません。そこのところをJR北海道はどう考えているのでしょうか。
札沼線では新しい駅でもホーロー板が現役です。国鉄ではほぼすべての駅にあったものの、本州では多くの駅でそれぞれの会社のカラーの入ったプレートに変わっているので日常的にみられるのは北海道ぐらいでしょう。変えるお金がないだけかもしれませんが。
駅全景。何もないように見えますが、1番線(右の写真で壁が煉瓦風のタイルになっているホーム)の裏側には駅舎があり、その向こうにあいの里の住宅街が広がっています。一方2番線側は……お察しください。なにせ駅名があいの里『公園』ですから。
もちろん、何も理由もなしにこの駅に降り立ったわけではありません。
狙いはこの、あいの里公園始発のディーゼルです。
朝の時間では1530D、1534Dがこれにあたります(写真は1530D)が、実はとても乗りにくい列車でした。一つは学園都市線の下り列車が少なく乗りにくいこと。そしてもう一つは、石狩当別まで行く列車を中心に乗っていたためです。
もう一度、これまでの乗車記録から導き出された運用をおさらいしておきましょう。
・運用順(運用番号はこちらで勝手につけたもので実際のものとは異なります)
1 石狩当別5:58発→(520D)→札幌6:40着/6:50頃発→(回送)→あいの里公園7:20頃着/7:34発
→(1530D)→札幌8:09着→苗穂へ
2 石狩当別6:26発→(522D)→札幌7:08着/7:20発→(539D)→石狩当別8:09着/8:15発→
(538D)→札幌9:02→苗穂へ
3 石狩当別6:46発→(524D)→札幌7:35着/7:42発→(541D)→北海道医療大学8:34着/8:53発
→(542D)→札幌9:45着/9:56発→(553D)→石狩当別10:41着/11:29発→(556D※)→12:13着→苗穂へ
4 苗穂7:10頃発→(回送)→あいの里公園7:45頃着/7:54発→(1534D)→札幌8:28→苗穂へ
? 苗穂から→札幌15:20発→(1585D)→あいの里公園15:52着/16:13発→(1582D)→札幌16:46着
(?は1~3のどれかの運用の続きと思われます)
・時間順(回送列車除く)
《下り》539D:札幌7:20発→石狩当別8:09着
541D:札幌7:42発→北海道医療大学8:34着
553D:札幌9:56発→石狩当別10:41着
1585D:札幌15:20発→あいの里公園15:52着
《上り》520D:石狩当別5:58発→札幌6:40着
522D:石狩当別6:26発→札幌7:08着
524D:石狩当別6:46発→札幌7:35着
1530D:あいの里公園7:34発→札幌8:09着
1534D:あいの里公園7:54発→札幌8:28着
538D:石狩当別8:15発→札幌9:02着
542D:北海道医療大学8:53発→札幌9:45着
556D※:石狩当別11:29発→札幌12:13着
1582D:あいの里公園16:13発→札幌16:46着
[両表共通]※新十津川発5426D(キハ40‐400による運転)を併結
『できるだけ違う運用=違う車両に乗る』・『基本的に始発から終点まで乗る』ことを考えると、あいの里公園始発の列車に乗っていると石狩当別方面の列車に乗れません。朝の時間を確保できない以上どうしても優先順位が下がってしまい、我慢せざるを得なかったのです。
しかし、これまでに石狩当別/北海道医療大学発着の列車には散々乗ってきましたし、金曜日は授業がなく時間制約が一切ありませんでした。そしてなにより、唯一独立した運用を持つ1534Dに乗りたかったので、敢えてこのあいの里公園に降り立つことにしました。
駅名表とともに。
反対のホームから。
跨線橋から。
7:33、札幌方面から来た下り列車を待って1530Dが発車しました。
これには乗りません。
数分後、1530Dが消えた方向から、再びディーゼルの姿が現れました。
折り返し1534Dとなる回送列車です。
ディーゼルの中でも唯一、堂々の6連で運行されます。オール141系でそろうのもこの列車だけです。それがわかったのはディーゼル最後の週になってからですが。
また、調査の結果、上の運用表で1・2・3はローテーションをしていますが、4だけはローテーションから外れています。つまり1534Dで使われる編成は他ではその運用を見ることができないのです。
その貴重な1534Dに使われているのはこの6両です。石狩当別方から並べてあります。
奇跡的にハイフン以下が3、4、5と連続になっています。よもや改造した苗穂工場も、最後の日に3連番で編成を組むことになるとは予想していなかったことでしょう。
横から(キハ141-5)。連結面(キハ141‐3+キハ142-5)
石狩当別側から(キハ142-4)。
停車中の様子。
札幌に向けて発車準備中のキハ141-5。
通勤ラッシュとはいえ、発車15分前ということもあり車内は閑散としています。
トイレはキハ141形のみにあります。車内ではなくデッキ側にドアが開いているので、用を足して出たら人の群れということも……
平日の朝なので同業者は多くありません。それでも数人いたのは驚きでしたが。きっと札幌まで通勤する学園都市線ユーザーでしょう。少なくとも、学校がないから乗りにきている大学生ではないと思います。
停車中に石狩当別方向から来た532Mに道を譲ります。1534Dは停車したままなので、532Mは左側通行の原則を破り空いている線路(写真左側=右側通行)を抜けていきました。
札幌から539Dがやってくると、発車は間もなくです。
[あいのさと公園7:54→札幌8:28]
10分前に駅舎側のホームに発着する532Mが先行していることもあり、出発時の車内にはゆとりがありました。
しかしそれもつかの間。駅を追うごとに混雑は増していき、3つ目の拓北で早くもデッキに立ち客が出る始末でした。
桑園である程度車内が落ち着きましたが、それでも混雑は相変わらずのまま終点札幌へ。桑園→札幌は函館本線と並行しているので、昼ごろなら函館本線だけでなく学園都市線の利用も考えますが、こう混んでいると朝の学園都市線には乗りたくありません。それでも乗ってくる人たちって……
8:28、札幌駅では珍しく8番線に到着(通常学園都市線は9・10番線に発着)。隣のホームで8:29発北海道医療大学行547Mがこの列車を待ち受けていました。
札幌では少なからずの人がカメラを向けていました。キハ141系が3編成も連なるのはこれが最後。メモリを惜しんではいられません。屋根がありながらフラッシュが焚かれないのあたりマナーは守られています。鉄道ファンが少ないだけに常識が守られているというべきか。
やがて8:35、キハ141‐5を先頭とした編成は、二度と来ないレールを踏みしめるようにして、ゆっくりと苗穂に向かって旅立っていきました。
まだまだ続きます(本当に長くてすみません><)。
余談ですが、撮られていました。
記事内の写真によく目を凝らすと私の姿が……?
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