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無職の恥

4月16日

□朝のワイドショーで、ウーバーの配達員と店のトラブルを扱っていた。店の態度に気を悪くした配達員が配達拒否をしたところ(ウーバーにはそうする権利があるらしい)、店主が怒って恫喝した。そんな映像だった。配達員は警察に届けを出したのだという。

□この件について街頭インタビューされたオジサンは「僕ならすぐ謝っちゃうね。めんどくさいし。次の配達もあるしね。」と言っていたが、まったくその通りじゃないか。職を差別するわけじゃないけど、ウーバーの配達員なんて誰がどう見ても底辺な仕事。プライドなんて持ってどうするのか。

□テレビで流れた映像は配達員が自ら撮影したもので、彼のクビにはカメラがぶら下がっていた。普段からトラブってきたからこそそんなもん持ち歩いているのだろう。

□あこがれの職業が無職の私には迷惑な話だ。こいつらのせいで無職のイメージが悪くなる。

□ある大物政治家はニートは病気でもないのに働かず家族の世話になっているとは迷惑者以外の何者でもないと言い切った。だが、病気で家族の世話になっている人間は自分は病気だからいいのだとはぜんぜん思っていない。迷惑かどうかというのは主観の問題だ。

□またあるTVタレントは犯罪者のほとんどが無職。だから、無職はよくないと言っていたが、もしそれがほんとなら日本の失業率はたいへんなものだろう。

□ニートがいいか悪いかよりも、まず彼らをこれまでにない新しい存在として認めることから始めないといけない。それを善悪で即断するというのは知性が足りてない証拠だ。彼らを巡っては古い考えとおかしな偏見しかない

□稼ぎが少なくても地道に働いている者を礼賛して、労働を美化するとはまたどこまで噓つきなのか。そんなことをするなら、何も言わずに金をくれてやった方がよほど善意があるというものだ。

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