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江戸川乱歩のミステリー小説

3月19日

■朝起きると、全身がすでに重い。熱も出ている。あと鋭い頭痛がたまにあった。

■競馬のメインレースの時間に合わせて、午前中は薬を飲まず寝て我慢をし、昼過ぎにロキソニンSを飲んだ。すぐによくなった。

■ロキソニンに対する信頼があった。帯状疱疹をやったとき、恐ろしい頭痛に見舞われたが、勝手に飲んで良いのかよくわからないまま、このロキソニンを飲んでみたのだった。すると、30分もしないうちに楽になったのだ。あの頭痛に効くのだから、ワクチンの副反応ごときで効かないわけがない。いつよくなるかわからないけど、とりあえず辛くなったらロキソニン。これ繰り返せば普通に生活できそう。

■ゆっくり読んでた江戸川乱歩の「吸血鬼」。三谷という、主人公とも言える男が犯人だった。しかし主人公あるいはそれに近い人物を犯人として設定するのは簡単ではない。

■ネタバレすると倭文子に裏切られて自殺した三谷の兄の無念を、弟が復讐して晴らすという筋書きである。三谷は倭文子に接近して恋人になり、普通じゃない殺し方で殺す計画だった。

■主人公が犯人となると、物語の進行役は(犯人を知っているのだから)作者であるというわけにはいかない。作者とも違うX氏が物語を進行するわけであるが、このようなX氏とは誰なのかということが問題になってくる。

■たとえば、こんな描写がある。《なるほど岡田のもとの住所を調べてみるという手があったなと、三谷はちょっと迂闊を恥じた。》この時点までは、自殺したはずの岡田は実は生きていて、この岡田の復讐劇として物語は進行していたのだが、むろん真犯人である三谷は岡田がすでに死んでいて犯人ではないことを知っている。

■また明智探偵を脅す脅迫文が投げ込まれたシーンでは、《「すると、あいつは、私たちの話をドアのそとで立ち聞きしていたのでしょうか。」三谷が青ざめて言った。》とあるが、この脅迫文は三谷が投げ込まれたように見せかけたものである。なので、青ざめるはずがない。

■せめて「青ざめたような顔をした」と描写すべきだろう。他にも、
同様なシーンで三谷が脂汗をかくシーンがあるが、顔色が変わったり顔から液体が出て来るような事態はX氏の主観で説明できるものではないだろう。



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