5月30日
■社宅生活の派遣社員の人が、仕事を失うと同時に住まいも失い、さらに住所がないと次の就職もできないという悪循環に陥っているのをテレビで観た。気が滅入る話です。
■日本のコロナ対策はうまくいったんだろうか。私には感染者が減ったのはたまたまだと思われるし、経済を必要以上に停滞させたという点でもほぼ0点。
■日本のやった政策は人の動きを8割封じ込めることだった。
■感染者は減ったし、一通りの成果が出たようにもみえるが、人の動きを8割も減らせばそりゃそうなるよって程度の成果しかあげられていないようにも思われる。このやり方では感染者はいつまでも残り、いつまでもそれが感染源として居座ることになるが。
■一通りうまくいったんで、今度は経済を回復していこうみたいな雰囲気にしたがってるけど。無理があると思うぞ。
■日本の人口が10人だとして、そのうちの8人を行動規制しようとする考えがそもそも間違っている。言い換えるなら、残る2人とは誰なのかを考えればいいだけのことだった。
■その2人とはいくら外出自粛要請をしてもパチンコなどに出かける人たちのことである。
■つまり、こういうことだ。全体の動きを8割減らすべきではなく、8割の人間をあかん2割の人間から守る政策をとるべきだったのだ。
■一方でこの2割の行動を徹底的に押さえ込み、他方で8割の行動規制を緩和し経済を動かす。そうすれば、ここまで経済が停滞することもなかったのでないか。
■そんなわけで。第二波が来たときには同じやり方が通用するとは思われないし、というかそもそもまた自粛だなんて誰が言うこと聞くものか。今度は自粛反対派が多数派になるだろう。政府の政策は先の2割の人口を結果的に増加させてしまうのである。