韓国社会に大きな影を落としたセウォル号沈没事故。
この作品はその事件を発端に描かれています。
この事故は単なる事故では済ませない韓国社会の闇を浮き彫りにもさせましたよね…
そんな重いテーマを微塵も感じさせない出だしなんです。これがまた。悪の権化ような、チョー悪な刑事チョ・ピロ(イ・ソンギュン)。
賄賂に強盗何でもあり。手下の若造に汚い仕事はやらせて自分は美味しいところをいただくという汚さ満点の男。
こんなヤツなので監察にも目をつけられていて、切羽詰まって最後に大きなヤマを張るつもりが、トンデモナイ事件に巻き込まれ自分も命を狙われる羽目に。
その事件に同じく偶然巻き込まれてしまった高校生の少女チャン・ミナ。
この少女との出会いがチョ・ピロを変えていきます。
チャン・ミナ自身もかなりグレていて反抗的な態度ばかり。
実は彼女、重い過去を背負っていて、それがセウォル号事件と繋がるのです。
とても尊敬できるような大人ではないチョ・ピロ。しかしそんな悪をはるかに超える悪が世の中にははびこっている。
巨悪な大人の陰謀やら裏切りに振り回され犠牲になっていく若者。
同じようにセウォル号事件も大人の無責任さが多くの若い命を奪ってしまった。
この映画は自分たちの都合のいい世の中を作るために弱者など顧みない大人たちの汚さを描きたかったのかな。
実際に起こる事のほうが恐ろしかったりするけど。
最後にチョ・ピロが巨悪の根源的存在に怒りを爆発させます。きっと韓国内でも当時こんな風に怒りを爆発させたい人が山のようにいたのだろうなと思いました。それを代弁するように出来た作品なんでしょうね。
でもこのテーマにして全く正義を振りかざしてないところがワタシ的には好きなところでした😆
それからチョ・ピロの奥さん役の女優さん。黒木華さんに似てたなぁ。話し方とか仕草とか雰囲気も。出てくる度にいいなぁ~~と思っちゃいました。黒木さん私の好きな女優さんです。
良かったらチェックしてみて下さい。
Netflixで見れます。
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