SHORT STORY 好きな映画やドラマを紹介します!

一昨年からハマった韓国ドラマや映画。それ以外にも自分の感覚にバシッと来た作品たちを紹介していきたいと思います〜〜。

『完璧な他人』 現代の悲喜劇へようこそ〜

2021-03-12 08:31:05 | 韓国映画
今や誰もが片時も離さないスマートフォン。その中には個人のあらゆる情報が詰め込まれている。

薄々は感じているけれど面と向かっては切り出せない疑問。そんな相手の嘘(本音)をこの映画は次々と明るみにしていく。恐ろしい〜。

40年来の幼なじみがそれぞれのパートナーと一緒に集い合うパーティー。そんな楽しい時間があるゲームによって一変していく。
 
それは一人の提案から始まる。

「今からスマートフォンに来たメールや電話を全て公開しよう」

最初はグズグズ言っていた人もやましいことが無ければ出来るでしょ。と言い切られそのゲームが始まっていく。

ここからは次から次へと人の秘密や裏側が明るみになっていく様が描かれる。まるで汚いものをづるづる引っ張り出していくみたいに、見たくなかったものがどんどん出てくる。
もうスマホが鳴るたびにこちらもビクビクしてしまう。
次は誰か?何が飛び出すのか。
下手なスリラー映画より怖かったりして…

人って相手の隠し事って好物なんですね。

そんな人の性を上手に料理して一級品のエンターテインメントに仕上げた感が凄いです。

これはイタリアの『大人の事情』という作品のリメイク。(日本版もありますね。その他沢山の国でリメイクされています)

こちらは見てないので言い切れませんが話のテンポや間のとり方など話の引き込ませ方は韓国版の方が上手いのではと思いました。

人の隠し事が明るみに出た後の空気感がなんとも言えないいたたまれなさを醸し出しています。でも逆にその姿が滑稽だったり、可愛そうだったり。こちらの感情も揺さぶられます。 

相手の全てを知ってそれを受け入れていくのか、はたまた、うすうす感じていても知らない方が幸せなのか?

う〜ん、最後は考えさせられました。

ハイエナ−弁護士たちの生存ゲーム− キム・ヘスの魅力に参ったぁ〜

2021-03-07 10:42:05 | 韓国ドラマ
私キム・ヘスさん好きなんです。

圧倒的な存在感。どんな相手役も結局は包み込んでしまう包容感。懐の大きさが滲み出てしまうような人間味ある女優さん。
なかなか他にはいないですね。

今回おすすめのハイエナはそんな彼女の魅力が存分に発揮されております。

お話の内容は
エリートで傲慢な弁護士ユン・ヒジェ(チュ・ジフン)対、雑草魂、勝訴のためにはどんな手もお構いなしのチョン・クムジャ(キム・ヘス)
最初の出会いからしてワケアリの二人が反目し合いながらも惹かれ合い、事件の影に隠れた黒幕をタッグを組んで炙り出していく。

ユン弁護士だけではなく依頼人にもスカッとかましてくれるクムジャ弁護士。
カッコ良いです。

そして衣装がまたクムジャならではのダサかっこ良さがたまらない。

上下赤のジャージにジャケット、そして
トレードマークの派手な紐の携帯ストラッを斜め掛けにして登場するさまはキム・ヘス様にしか着こなせな〜い。
思わず「ホ〜〜😝」と声が漏れちゃいました。
他にもビッグカラーにパンタロンスーツなど他の方では痛いだけになりそうな衣装を見事に着こなされております。好き嫌いは分かれるかと思いますが…





お話が進むに連れてユンとクムジャの関係が時に切なくなってきます。
お互いに守り守られ。頼り頼られ。それでいて男女の関係はどちらも対等(最初はクムジャの方がかなり上、手のひらで転がされてます😂)で見ていて嫌な気分にならない。
ここがこのドラマの私が感じるアピールポイントかな?
ロマンス絡めるとどうしても大げさになりがちだけど、どちらも最後まで自然体でいて互いの気持ちの揺れ動きが上手に描かれてました。お二人の演技力の高さがそうさせたのかもしれません。

そして最後は悪を暴いてしてやったりと、とにかく見終わってスカッとしたドラマでした。
続きも見たいな。是非とも。

『悪霊狩猟団カウンターズ』 以外に奥深いのが韓国ドラマなのよね〜

2021-03-05 15:12:26 | 韓国ドラマ
タイトルからして『ゴーストバスターズ』みたいな話かなと思ってあんまり乗り気ではなかったのだけれど、見てみてビックリ。さすがの韓国ドラマ。腕っぷしの強さを感じます(お話のね)

ドタバタアクションコメディ要素はありながらサスペンス的な話がしっかり組まれていて回を重ねるごとに引き込まれてしまいました。

簡単にいうと人の体に宿った悪霊を退治するために5人のカウンター(バスター)達が力を合わせて戦う、というやっぱゴーストバスターズじゃん!な話なんだけど。
戦法は殴る、蹴るなど身体能力が武器。機械は使いません。カウンターになったら人の数倍の力が使えるようになる。そして手に6つのホクロと天然パーマに変身。なんでなのでしょうか?力には関係ないんだけど意味不明で笑っちゃう。
このドラマ原作は漫画だそうです。かなり人気の漫画みたいですね。キャラのシンクロ率も高めだとか…




5人のカウンターそれぞれが重い過去を背負っていて(主役のムン君以外は皆死にかけた過去を持っている)悪霊退治に織り交ぜながらその過去にやり残した問題を解決させていく。

カウンターやるために特殊な能力身に付けさせてもらったのにそんな個人的な問題に力使っちゃっていいのぉ〜〜?と
ツッコミ入れちゃってましたがそれでも市政の汚職や環境汚染やいじめ問題(今韓国芸能人の過去の校内暴力が問題となっていますね)など世の中の醜悪な部分も描いていてしっかり物語を深追いさせてくれます。

カウンター達に力を授けているのは天界と地上との間にある窿ユンにいる人達。
各パートナーのカウンターと繋がり、カウンターはそのパワーで悪霊を退治し窿ユンへ魂を召喚する。

この辺は完全に漫画なファンタジーですが、そんなことを度外視させてくれるほど一人ひとりのキャラが良い。人の感情もしっかり描けてホロリと(はっきり言ってかなり泣いた🤦)させてくれる場面もあり、見てよかったなと思わせてくれるドラマでした。

最後に
姉貴食堂というのがカウンター達のアジト兼お店。ククスのお店です。毎回美味しそうなククスが出てきます。食べたくなっちゃった😋
(写真お借りしました)

『地上の星たち』 人って出会いによって変わるんだよね

2021-03-02 15:21:52 | 海外映画
Netflixで配信している地上の星たちをみた(3/19配信終了。見たい方はお早めに)
実は初めてのインド映画だった(急に始まる歌と踊りが濃いけど😆)とても素晴らしい好きな作品だった。

8歳のイシャーンは周りからは問題児扱いされている男の子。勉強が出来ない、物分りが悪いといつも彼は周りから非難されてしまう
彼を守ってくれる大人は一人もいない。彼の父親は自分の手に負えない彼を寄宿学校へ入れてしまう。一人になった辛さや厳しい教師たちのせいで、ついに彼は心を閉ざしていってしまう。

そんなとき、臨時の美術教師のニクンブと出会う。彼はイシャーンを見てすぐに彼の苦しみを理解した。なぜなら自分も子供の頃に同じ苦しみを味わった事があったから。ニクンブによってイシャーンは失読症だったことが分かる。

ニクンブは彼と始めて向き合ってくれた大人だった。
ニクンブによって少しずつ自分を取り戻していき変わっていくイシャーン…



この映画を見て小学校の代理教師のある先生を思い出した。
私もその当時、大勢の中にいるのは苦痛を感じていて学校というものが好きではなかった。
小学校4年生の2学期にその先生はやってきた。もうエネルギーの塊のような先生だった。大人しくて、いるかいないかわからないような私にもちゃんと向き合ってくれた先生だった。
人気の先生になるには時間がかからなかった。皆がその先生が好きだった。
なかでも一番良く覚えているのは、私を褒めてくれたことだった。
先にも言ったが私は目立つことの無い生徒だった。悪いこともしないが良いと褒められた事も殆ど無い。
それは国語の詩を書く授業だった。それまでは自分を表現するなんて恥ずかしくて出来なかった。まわりの目を人一倍気にしていた子供だった気がする。
そんな私がその先生には素の自分をさらけ出しても良い、いや見てもらいたいと思っていたと思う。そんな気持ちで書いた詩をクラスの優秀作品として名前を伏せてみんなの前で読んでくれた。
私はあの時の恥ずかしいやら嬉しいやらのドキドキした気持ちを今でも覚えている。

人は誰しも自分を認めてもらいたいと望んでいると思う。イシャーンは絵の才能があったがそんなことは抜きにしても。
自分という人間をまるごと認めてもらえる喜びは計り知れない。
そしてそれは人一人の人生を大きく変えていく事が出来るんだよね。

4年生の2学期、私にとっては毎日がワクワクした濃密な日々だった。それは今でも私の自己肯定感として心に留まっている。

読んでいただきありがとうございました。これからも私が素敵だなと思った作品の感想を書いていきたいと思います。