見上げれば
上弦の月
なびく雲が染まる頃
白き光が
雨上がりの空に浮かぶ
ほんのひととき
見せた光も
今は厚い雲の陰
黄昏時の
月恋し…
あの曲が流れるたびに
聴こえてくる
春風のように暖かな
心を溶かしてゆく
優しい声
霧の中に埋もれた
心ひとつ探しあて
冷たい雪さえも
温かく感じた
黄昏迫る街並みに
流れてくるのは
あのmelody
あの曲を聴くたびに
照らされる
月のようにそっと、そっと…
包み込むような
優しい光
見上げる空には
煌めき始める星ひとつ
寄り添う月少しずつ
その姿現し
黄昏迫る街並みに
流れてくるのは
あのmelody
生きることは
戦うこと
いつも何かと戦って…
日々
自分と戦い
社会と戦い
自然と戦い
時には
病とも戦い…
様々な戦いの中に
身を置き続け
生きる証を刻んでゆく
戦いを止めた時…
人生の幕は閉じる
