仁ちゃん家 ~ガンプラ作りたい建築系サラリーマンの部屋~

建築サラリーマンの超牛歩ガンプラ製作記録ブログ
パパモデラーが健康と家族に優しい水性塗料ファレホで塗装しています

チッピングメディウムを使った塗膜剥がし表現の練習

2021-12-18 | ガンプラ・ツールなど
前回までのHGUCリックドムの製作記事で、
基本色の前の下地塗装までが完了していました。

今作はその下地塗装の上にファレホのチッピングメディウムを塗り、
その上に外装の基本塗装を行って、乾燥後に実際に塗膜を剥がす、
というウェザリング表現をしようと考えています。

さすがにいきなりキットで本番は怖いのでw
以前作成したHGUCνガンダムの余剰パーツで練習してみました。


キットの成形色はどうでも良いです。
今回は練習なので表面処理もなにもしてない状態です。

まずは黒サーフェイサーを吹きます。


つぎに露出させたいシルバーを吹きます。


ここで登場。
チッピングメディウム!


果たしてどんだけ効果があるのかよく分かりませんが、
まぁ使ってみないことには始まりません。
説明文もあって無いようなものなので、
とにかく試してみましょう。

たぶんエアブラシでも吹けると思いますが、
けっこうドロっとした感じの粘度なので、
今回は筆塗りでやってみることにしました。
表面の状態に影響が出るのかも知りたかったのもありますが。
筆でササーっとひと塗りしてます。


。。。
塗ったかどうか分からん。

まぁ、ほぼ無色透明でしたからね。
少しドロっとしてはいましたが、
乾燥して触ってみたら均一になっていたので、
筆塗りでも問題なさそうです。

ネットかなんかで調べた際に、
チッピングメディウムが乾燥する前に本塗装を塗る、
なんて書いてある情報もどこかで見た記憶があるんですが、
チッピングメディウムもファレホですから、
まぁすぐ乾くんですよね。
1パーツ塗って、エアブラシ構えて塗装して、
また次のパーツにチッピングメディウム塗って、
すぐまたエアブラシに持ち替えて塗装して、、、
なんてやるのは非効率的だし面倒なので、
今回の実験はとりあえず完全乾燥させてから本塗装することにしました。
もしそれでダメだったら、その時はまた考えるってことで。

ちなみに、チッピングメディウムの効果の違いが分かるように、
胸と背中のパーツは向かって左側だけに塗布しています。
塗った半分とそうでない半分の部分で塗膜の剥がしやすさが変わるのか?
も実験してみようということです。


で、実際に本塗装してみました。

まだ使ったことない塗料から適当な色を選びました。
本塗装はエアブラシで吹き付け。
2回吹いて発色させています。

塗装後数日放置して完全乾燥させたのち、
実際にこの紫色だけを剥がせるのか、実験してみました。


結果がこちら。


塗膜剥がしに使ったのはデザインナイフ、金属ヤスリ、紙やすり、金属ヘラ、爪楊枝、豚毛ブラシです。

おそらく、私の予想ですが、ラッカー系塗料で今まで主流で行われている、
いわゆるケープ剥がしとか、離型剤などを使った塗膜剥がしよりも、
今回のファレホ塗料とファレホのチッピングメディウムを使った塗膜剥がしの方が、
やりづらいしキレイにできないのでは。。。と感じました。
まぁ単純に私のやり方がイマイチだったり、剥がし方が下手ってだけかもしれませんが、
なんというか、今回やった感触は正直「ビミョー。。。」でした。

今回のサンプルパーツは色んな方法で剥がし作業を行ったので、
想定よりも剥がれ過ぎていたり、変なキズの付け方をしている部分もあります。
なので「結果はこうにしかなりません」というものではありませんので悪しからず。


剥がすのに使った道具の戦績を記載しておきます。

✖豚毛ブラシ
ケープ剥がしされてる方のブログかなんかを観たら、
豚毛ブラシで叩くと簡単に綺麗に剥がせる、なんて情報があったので、
私も固めの豚毛ブラシをホームセンターで買って試してみましたが、
じぇんじぇんダメ。
まったく意味なし。
ファレホの塗膜剥がしには使えません。

✖爪楊枝
これも剥がせませんでした。
爪楊枝の先端を押し付けた跡だけ付きますが、
塗膜を剥がすまでには至りません。

✖金属ヘラ
これも剥がせませんでした。
もうちょい角を使って思い切りやればいけそうでしたが、
だったらデザインナイフでやった方が良いです。

△紙やすり
微妙でした。
擦れて削れたような表現はできると思いますが、
それならわざわざチッピングメディウムを使う必要もなく、
黒とシルバーで作った下地が残るように本塗装をヤスればよいだけです。
私が求めていたチッピングの結果にはなりませんでした。
表現方法としてはアリです。

△金属やすり
紙やすりと同じような理由ですが、
金属ヤスリは強すぎて削れ過ぎてしまいます。
写真で成形色が見えちゃってるような箇所は金属ヤスリの痕跡です。
まぁ使う場面は限られますが、使えないことはないかも。

〇デザインナイフ
結局デザインナイフ一択だと思います。
まぁ通常のカッターナイフでも良いですが、
私はデザインナイフが使いやすかったです。
それも刃の部分を当ててつかうのではなく、
先端の背中側を使って引っ掛けて剥がしてみたり、
刃の無い峯側で擦って剥がしてみたり、
ちょこっと剥がすのも大きめに剥がすのもコントロールしやすかったです。


サンプルのアップを載せておきます。


まぁ色々練習したので決して良いチッピングにはなってませんが、
それなりに塗膜剥がしが出来て、チッピングと呼べることはできそうです。

あとチッピングメディウムを塗ってない部分との比較について、
サンプルの写真を見ただけだと分からないと思いますが、
やはり剥がしやすさに明確な差はありました。
チッピングメディウムの効果はちゃんとありますね。

やってみて分かったのは、
実際に剥がすことになる本塗装の塗膜は、
けっこう厚めに吹いておいた方が、
チッピングで剥がす際に剥がしやすいということです。
今回は練習だった上に、濃い紫色ですぐ発色したので、
ちょっと塗膜が薄すぎちゃったと思うんです。
なので剥がしづらかったり、シルバー層まで引っ掛けて剥がれちゃったと思います。


ということで実験の結果と考察でした。
リックドムの本番では、本塗装を気持ち厚めに吹いて、
デザインナイフで慎重にやればそれなりに仕上げられそうな気がします。

最後に。
途中からこの背中のパーツが猫の顔に見えてきちゃって、
チッピングするのに心が痛みました。

なんか子猫を傷つけて泣かせてるような錯覚に陥りました。。。
それでも笑ってるアイツ、みたいな。


今回は以上です。
ではまた。


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2 コメント

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Unknown (hajime)
2021-12-20 19:09:35
スプレー技法的チッピングの実験作業、刺激的でした。
vallejoでこの手のマテリアルを出しているのは知りませんでした。勉強になりました。
結構ドロっとしている状態だと、やはりエアブラシを使うのは躊躇しますよね。詰まるというか吹けなくなる可能性が大だと思いますので、私も筆塗りで作業する気がします。
記事を拝見して質問なのですが、下地のシルバーはラッカー系で、剥がす本塗装はアクリルですか? もしそうだとして、これだけ剥がしにくいとなると、本塗装は薄めで乾燥時間は短くしないと私のような水を使って剥がすような作業は、多分無理なような気がしました。
スプレー技法は数種の要因が絡むので、なかなか塩梅を掴むのが難しい技法ですよね。
もちろん一度コツをつかめば、割と楽にリアルなチッピングを表現できて便利だと思いますが......。
私はAMM0のchipping fluidがあるので、機会があれば本塗装のアクリルは薄めで、乾燥時間は短めでやってみようと思っています。
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Re: ()
2021-12-20 20:14:37
hajime様
コメントありがとうございます。
ちょっと説明不足でしたね。。。
下地は1層目がファレホメカカラーの黒サフ、その上にファレホメタルカラーのシルバーを吹いています。
その上の剥がす本塗装もファレホです。実験ではファレホゲームエアーを使ったと記憶しています。
私はラッカー系を使わないので、今回は全てファレホで塗膜剥がしチッピングができないか、が実験の主目的でした。
やり方は色々あると思うのですが、とりあえずファレホで完結できるかが私にとっては重要だったので。。。
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