仁ちゃん家 ~ガンプラ作りたい建築系サラリーマンの部屋~

建築サラリーマンの超牛歩ガンプラ製作記録ブログ
パパモデラーが健康と家族に優しい水性塗料ファレホで塗装しています

MGシェンロンガンダムEW制作10

2016-01-04 | MGシェンロンガンダムEW(完成)
新年あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。

まぁ読者もごく僅かなこのブログですが、
今年もチマチマと更新していきたいと思います。

今年の目標は、
2ヶ月に1体のペースで完成させる!
つまり年間6体完成を目標にやっていきたいと思います。

とは言ってもHGUCかMGかによっても製作期間は大きく変わりますし、
どこまでこだわって手を加えるかにもよりますが、
いろいろひっくるめて年間6体完成目標で頑張ります。
あいだにパチ組みレビューや工具紹介なんかもしていけたらいいなと思いつつ。



では途中になってしまっていたシェンロンガンダムの続きをやっていきます。

今回はマスキングでの部分塗装です。


写真は塗装の終わった白&グレーのパーツです。
今回はこの中でダクトやスリットなどの塗り分けが必要な箇所を、
水性ホビーカラーを使って塗り分けしていきたいと思います。



その前に技術的な話を少し。

まず大前提として、私はラッカー系塗料を使用しないでガンプラ製作を行います。
その中で生じる問題の1つが「塗り重ね」です。

というのは、ラッカー系塗料を使う場合、
スミ入れや細かい部分の塗り分けを行う際、
主にエナメル塗料を使用することが多いと思います。
これはエナメルの塗料がラッカーの塗膜を侵すことなく、
しかも余分なはみ出し等をエナメルの溶剤で拭き取ることができるからです。

この手法はおそらく多くのプロモデラーを始め、
趣味で塗装をして仕上げている方の多くが実践していると思います。

しかし、これがメインの塗膜が水性ホビーカラーとなると話が変わります。
水性ホビーカラーはエナメル塗料に負けてしまうので、
部分塗装後にエナメルの溶剤で拭き取りというこができません。
もちろんラッカーで重ね塗りもアウトですし、
同じ水性ホビーカラーで重ね塗りしても、
やはり溶剤で拭き取りをしたら下の塗膜まで溶けてしまいます。

これを避けるためには、重ね塗りの水性ホビーカラーを、
筆塗りでチョコチョコ塗り分けて一切はみ出さないようにするか、
マスキングをガッチリキッチリやってエアブラシで吹くか、
しかしどちらにしてもはみ出したりした時のリカバリーが大変です。
最悪の場合、基本の塗装まではがしてやり直しの危険性まであります。

私は今まで大抵は筆塗りでチョコチョコ塗り分けてましたが、
やはりエアブラシのように綺麗にはいかず、
かといってマスキングをしっかりやるのは面倒だし、
どうしたもんかなーと思っていました。



しかし!
ここで新水性アクリジョンの登場なわけです。
このアクリジョンは確かに扱いが難しいと感じるところはありますが、
乾燥後は水性ホビーカラーやエナメル塗料での重ね塗りが可能で、
しかもそれぞれの溶剤でも侵されず溶け出さないので、
部分塗装やスミ入れ後の拭き取りが可能なんです。

これは素晴らしい。

つまり今まで水性ホビーカラーを使っていた私は、
アクリジョンで基本の塗装を行った後、
水性ホビーカラーでスミ入れや部分塗装を行い、
水性ホビーカラー専用の溶剤ではみ出し部分の拭き取りができるということです。

ラッカー→エナメル
ではなく、
アクリジョン→水性ホビーカラー
という重ね塗りの手順にすることで、
同等の手法が使え、拭き取りやリカバリーが容易にできます。
もっと言えば、アクリジョンで塗装した上から、
水性ホビーカラーでウォッシングなどの汚し塗装も可能なわけです。

これでラッカー系塗料が使えなくても、
アクリジョンがあれば同等の塗装表現が可能になったということですね。



まぁ散々いろいろ書きましたが、
私もまだいらないパーツとかで試しただけなので、
さぁシェンロンガンダムで実験&実践あるのみです!




ということで、マスキングしたパーツがこちら。
それなりにきっちりマスキングしてますが、
後からはみ出し部分は拭き取るのでけっこうザックリで大丈夫です。


使用する塗料はこれ。
水性ホビーカラーのダークグレーです。
今回はこの色をスリット部分などの塗り分けと、
装甲裏のグレー色として使います。


ダークグレーを吹き付けた状態がこちら。
これも本体塗装同様、1回で吹き切るのではなく、
2回~3回に分けて吹き重ねて発色させます。
特にマスキングしての部分塗装の場合は、
マスキングとパーツの間に毛細管現象で塗料が回ってしまうこともあるので、
いきなり厚塗りするとマスキングをはがした時にぎゃーーーってなるので注意です。


足首のダクト状のモールド部分です。


腰アーマー後ろ部分のフィン状のスリット部分です。


装甲裏になるパーツです。

こんな感じでダークグレーを吹いていって、
さぁそれではマスキングを剥がしてみましょう。


こんな感じになりました。
多少はみ出したりしてても問題ありません!


足首周りのパーツのアップです。
ではこれから水性ホビーカラーの溶剤を使って、
余分な部分の塗料を剥がしていきます。


使うのはこれ。
水性ホビーカラーの溶剤です。
これを筆や綿棒に染み込ませて拭き取るのですが、
細かい作業で精度も要求されるので、
筆や綿棒では少しやりにくいかもしれないです。


そんな時にはこれ。
その名もフィニッシュマスター。
先端の白い部分は弾力性があり、しかし型崩れしないので筆より使いやすく、
しかも吸水性が良くてホコリも出ないので綿棒より使いやすいです。
汚れたら溶剤で洗ったり、汚くなった部分をカッターで切り落としたり、
替えだけでも売ってるので非常に重宝する道具です。


これに水性ホビーカラーの溶剤を染み込ませて、
はみ出し部分のダークグレーを拭き取っていきます。


拭き取った状態はこんな感じです。



拭き取り前後で比べてみるとこんな感じです。
どうでしょうか、差は歴然だと思います。
特にこういう淵が細くて中だけ塗りたいパーツや、
塗り分けの境界がアールの付いたモールドの場合、
それらに合わせてキッチリとマスキングするのは至難の業ですし、
かと言って筆塗りだとどうしても筆ムラが出ますから、

アクリジョンで塗装→大雑把にマスキング→水性ホビーカラーで重ね塗り→溶剤で拭き取り

この手順がかなり有効なのかなと思います。

他にももっと良い方法があるかもしれませんが、
私の使用している道具と環境ではこれがベターですね。
けっこう綺麗に仕上がっているのではと思います。



まだ少し塗装の工程が残っていますので、
続きはまた次回で。
ではまた。



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