![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/12/bc/0ad7a0f35afac19d213b62eb43ff08ec.jpg)
またちょっと日にちが空きましたが、
ファレホでメタリック表現の最終回です。
と言っても今回紹介するサンプルはエナメル塗料がメインなんですけどもww
前回までの検証で、個人的にはファレホでのキャンディ塗装は諦めが付きました。
金銀銅などのメタリック塗料単体は素晴らしいのですが、
ことキャンディ塗装においては、ファレホではできないと個人的には結論付けています。
世間一般で行われているラッカー塗料を使ったキャンディ塗装には、
仕上がりとしてはまったく足元にも及びません。
及ばないというか、キャンディにはならないので比較すらできません。
それもこれもクリアカラーが不透明でかつツヤ消しというファレホの特性のためですね。
塗料の特性であって、塗装の上手い下手とか関係ないので、もうどうしようもないと思います。
とは言っても、個人的にはどうしてもキャンディ表現をしたいとなったときに、
ラッカー系塗料を使わずにやるにはどうすれば良いか、を手段として持っておきたいのです。
やはりラッカー系の有機溶剤の臭いは強烈ですし、毒性もありますから、
選択肢としてラッカー系塗料を使うということは私にはあり得ません。
じゃあどうするのか、となったときに、
今ファレホでのキャンディ塗装の選択肢が消滅してしまったわけなので、
次の手段として考えられるのは、
①シタデルなどの他の水性塗料を試す
②水性アクリジョンや水性ホビーカラーを部分的に復活させる
③少しガソリン系の臭いのするエナメル塗料を使う
の3つくらいがあるかと思います。
①については、水性アクリル塗料も種類が膨大すぎるので手を出すとキリがないです。
ファレホはスペインの塗料ですが、その他にもイタリアのKカラーズだとか、
アメリカのミッションモデルズペイントだとかもあるようで、
シタデルも含めるとかなりの選択肢があります。
個人的にはファレホの使い心地には満足していて、
今さら他の塗料に手を出す気にはならないのでこの選択肢はパス。
②は私がファレホを使う前までメインで使っていた水性アクリジョンなどを、
キャンディ塗装などの場面でのみ復活させようかというもの。
ですが、今回サンプルを作ってみて改めて感じたのは、
アクリジョンってすげー使いづらいってことです。
ファレホはすぐに膜が張るようなイメージの塗料ですが、
アクリジョンは粉になるんですよ、粉。
よーーく混ぜても、溶剤で希釈しても、粉感がすごい。
これがまたエアブラシで吹いてるとよく詰まる詰まる。
希釈は専用の溶剤でシビアな希釈率だし、もう取扱いが非常に面倒。
しかも洗浄などに使うクリーナーはスゲー臭いし。
もうラッカーシンナー並に匂いますよ。
使いづらい上に臭いんじゃあ全くなんの利点もありません。
そうだ、私はこれが本当にイヤでイヤでアクリジョンを辞めたんだった。。。
ファレホってなんて扱いやすくて楽な塗料なんだろう。
ちょっとくらいエアブラシが詰まりやすくたってそんなことでイライラしないわ!
ってな感じですよ。
ということで②もナシ!
で必然的に③になるわけですが。
エナメル塗料はラッカーのようなキツイ有機溶剤臭はしませんが、
軽くガソリンや軽油のような匂いがします。
てか、今回改めてちゃんと調べたら、エナメル塗料って有機溶剤系ではなくて、
合成アクリル樹脂塗料だったんですね!知らなかったw
ってことは、水性アクリルではないけども、有機溶剤系ではないってことですな。
じゃあ私の中のルールとしては全力でセーフ!ということにしましょうw
実際にウェザリングなどではエナメルを筆塗りで使いますし、
そもそも発色も良くて使いやすいし、エアブラシでも問題なく吹けるので、
若干のガソリン臭だけが気になるポイントですが、
ラッカー系塗料やアクリジョンに比べたら問題になるレベルではありません。
と、いうことで、前置きが非常に長くなりましたが、
今回紹介する最後のサンプルは、
ファレホのシルバー下地にエナメルのクリアカラーを上吹きしてキャンディ塗装してみた、です。
まず前回のおさらいで、
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5c/48/3af20da8c96e40d4f0008f8833e776b1.jpg)
写真左上の メカカラー スチール下地でモデルカラー クリアグリーン上吹き
右上 メカカラー ガンメタリック下地でモデルカラー クリアグリーン上吹き
の2つを比較用として、実際にガンプラのパーツに吹いてみました。
曲面が多い方が分かりやすいので、HGUCギラズールの余剰パーツを使っています。
それがこちら。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6f/b5/160bcd74070774bd4ea147bd23dd9cd9.jpg)
左がスチール下地、右がガンメタリック下地です。
どうです。見事にメタリック感ゼロでしょう。
やはり曲面に吹いても全くダメですね。。。
では続いてエナメルのサンプルです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/12/bc/0ad7a0f35afac19d213b62eb43ff08ec.jpg)
左から、クローム下地、スチール下地、ガンメタリック下地です。
やはり平面だとメタリック感が全然伝わらないですが、
実物はかなり期待感の持てるサンプルになっています。
これも実際にギラズールのパーツに吹いてみます。
左がスチール下地、右がガンメタリック下地です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/77/be/055e363b6d635732fb064750438dc727.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3a/e5/244d5a6219a468763dae5599da60390e.jpg)
おぉ!ここに来て初めて光沢が生まれましたwww
下地のメタリックをしっかりクリアカラーが透過しています。
表面処理をまったくしていないので、ツルテカ仕上げにはなっていませんが、
充分に実際の仕上げになり得る出来だと思います。
さっきのファレホのクリアカラーと比べてみましょう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/27/38/b3edf8523fa77939589c1e13f470a2a1.jpg)
おぉ、、、差が歴然ですな。。。
でもどうも撮影ブース内だとイマイチメタリック感が伝わらない気がします。
ので、普通に部屋内で手に持って撮影してみると、
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/01/be/6ed3cefa854023bf07b17573182909f6.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/64/d1/2a7a588a2d2f95e1ba331c0fdb213364.jpg)
こんな感じ!
これは!どうですか!?立派なキャンディ塗装と言っても良いんじゃないしょうか!
私はこれがやりたかったーーー。
もう、満足しました。。。
キャンディ塗装したい場面では迷わずエナメル塗料を使います。
今回はグリーンしか試しませんでしたが、
エナメルはもちろん赤、青、黄など、もろもろクリアカラーがありますから、
私とファレホが苦手としていた光沢塗装、キャンディ塗装はこれで解決できそうです。
まぁ私個人の作風としてはほとんど使う機会の無い塗装表現ではありますが、
できない、手段がないというのと、普段はやらないけど手段はある、というのとでは大きく違います。
参考になったか分かりませんが、個人的な結論としては、
・ファレホでキャンディ塗装は不可。
・汚しもキャンディもエナメル最高。
・ラッカー使わなくたってへっちゃら。
です!
あとは最近の流行りで言うとガンダムマーカーエアブラシシステムとかも良いかもしれませんねー。
ではまた。
ファレホでメタリック表現の最終回です。
と言っても今回紹介するサンプルはエナメル塗料がメインなんですけどもww
前回までの検証で、個人的にはファレホでのキャンディ塗装は諦めが付きました。
金銀銅などのメタリック塗料単体は素晴らしいのですが、
ことキャンディ塗装においては、ファレホではできないと個人的には結論付けています。
世間一般で行われているラッカー塗料を使ったキャンディ塗装には、
仕上がりとしてはまったく足元にも及びません。
及ばないというか、キャンディにはならないので比較すらできません。
それもこれもクリアカラーが不透明でかつツヤ消しというファレホの特性のためですね。
塗料の特性であって、塗装の上手い下手とか関係ないので、もうどうしようもないと思います。
とは言っても、個人的にはどうしてもキャンディ表現をしたいとなったときに、
ラッカー系塗料を使わずにやるにはどうすれば良いか、を手段として持っておきたいのです。
やはりラッカー系の有機溶剤の臭いは強烈ですし、毒性もありますから、
選択肢としてラッカー系塗料を使うということは私にはあり得ません。
じゃあどうするのか、となったときに、
今ファレホでのキャンディ塗装の選択肢が消滅してしまったわけなので、
次の手段として考えられるのは、
①シタデルなどの他の水性塗料を試す
②水性アクリジョンや水性ホビーカラーを部分的に復活させる
③少しガソリン系の臭いのするエナメル塗料を使う
の3つくらいがあるかと思います。
①については、水性アクリル塗料も種類が膨大すぎるので手を出すとキリがないです。
ファレホはスペインの塗料ですが、その他にもイタリアのKカラーズだとか、
アメリカのミッションモデルズペイントだとかもあるようで、
シタデルも含めるとかなりの選択肢があります。
個人的にはファレホの使い心地には満足していて、
今さら他の塗料に手を出す気にはならないのでこの選択肢はパス。
②は私がファレホを使う前までメインで使っていた水性アクリジョンなどを、
キャンディ塗装などの場面でのみ復活させようかというもの。
ですが、今回サンプルを作ってみて改めて感じたのは、
アクリジョンってすげー使いづらいってことです。
ファレホはすぐに膜が張るようなイメージの塗料ですが、
アクリジョンは粉になるんですよ、粉。
よーーく混ぜても、溶剤で希釈しても、粉感がすごい。
これがまたエアブラシで吹いてるとよく詰まる詰まる。
希釈は専用の溶剤でシビアな希釈率だし、もう取扱いが非常に面倒。
しかも洗浄などに使うクリーナーはスゲー臭いし。
もうラッカーシンナー並に匂いますよ。
使いづらい上に臭いんじゃあ全くなんの利点もありません。
そうだ、私はこれが本当にイヤでイヤでアクリジョンを辞めたんだった。。。
ファレホってなんて扱いやすくて楽な塗料なんだろう。
ちょっとくらいエアブラシが詰まりやすくたってそんなことでイライラしないわ!
ってな感じですよ。
ということで②もナシ!
で必然的に③になるわけですが。
エナメル塗料はラッカーのようなキツイ有機溶剤臭はしませんが、
軽くガソリンや軽油のような匂いがします。
てか、今回改めてちゃんと調べたら、エナメル塗料って有機溶剤系ではなくて、
合成アクリル樹脂塗料だったんですね!知らなかったw
ってことは、水性アクリルではないけども、有機溶剤系ではないってことですな。
じゃあ私の中のルールとしては全力でセーフ!ということにしましょうw
実際にウェザリングなどではエナメルを筆塗りで使いますし、
そもそも発色も良くて使いやすいし、エアブラシでも問題なく吹けるので、
若干のガソリン臭だけが気になるポイントですが、
ラッカー系塗料やアクリジョンに比べたら問題になるレベルではありません。
と、いうことで、前置きが非常に長くなりましたが、
今回紹介する最後のサンプルは、
ファレホのシルバー下地にエナメルのクリアカラーを上吹きしてキャンディ塗装してみた、です。
まず前回のおさらいで、
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5c/48/3af20da8c96e40d4f0008f8833e776b1.jpg)
写真左上の メカカラー スチール下地でモデルカラー クリアグリーン上吹き
右上 メカカラー ガンメタリック下地でモデルカラー クリアグリーン上吹き
の2つを比較用として、実際にガンプラのパーツに吹いてみました。
曲面が多い方が分かりやすいので、HGUCギラズールの余剰パーツを使っています。
それがこちら。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6f/b5/160bcd74070774bd4ea147bd23dd9cd9.jpg)
左がスチール下地、右がガンメタリック下地です。
どうです。見事にメタリック感ゼロでしょう。
やはり曲面に吹いても全くダメですね。。。
では続いてエナメルのサンプルです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/12/bc/0ad7a0f35afac19d213b62eb43ff08ec.jpg)
左から、クローム下地、スチール下地、ガンメタリック下地です。
やはり平面だとメタリック感が全然伝わらないですが、
実物はかなり期待感の持てるサンプルになっています。
これも実際にギラズールのパーツに吹いてみます。
左がスチール下地、右がガンメタリック下地です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/77/be/055e363b6d635732fb064750438dc727.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3a/e5/244d5a6219a468763dae5599da60390e.jpg)
おぉ!ここに来て初めて光沢が生まれましたwww
下地のメタリックをしっかりクリアカラーが透過しています。
表面処理をまったくしていないので、ツルテカ仕上げにはなっていませんが、
充分に実際の仕上げになり得る出来だと思います。
さっきのファレホのクリアカラーと比べてみましょう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/27/38/b3edf8523fa77939589c1e13f470a2a1.jpg)
おぉ、、、差が歴然ですな。。。
でもどうも撮影ブース内だとイマイチメタリック感が伝わらない気がします。
ので、普通に部屋内で手に持って撮影してみると、
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/01/be/6ed3cefa854023bf07b17573182909f6.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/64/d1/2a7a588a2d2f95e1ba331c0fdb213364.jpg)
こんな感じ!
これは!どうですか!?立派なキャンディ塗装と言っても良いんじゃないしょうか!
私はこれがやりたかったーーー。
もう、満足しました。。。
キャンディ塗装したい場面では迷わずエナメル塗料を使います。
今回はグリーンしか試しませんでしたが、
エナメルはもちろん赤、青、黄など、もろもろクリアカラーがありますから、
私とファレホが苦手としていた光沢塗装、キャンディ塗装はこれで解決できそうです。
まぁ私個人の作風としてはほとんど使う機会の無い塗装表現ではありますが、
できない、手段がないというのと、普段はやらないけど手段はある、というのとでは大きく違います。
参考になったか分かりませんが、個人的な結論としては、
・ファレホでキャンディ塗装は不可。
・汚しもキャンディもエナメル最高。
・ラッカー使わなくたってへっちゃら。
です!
あとは最近の流行りで言うとガンダムマーカーエアブラシシステムとかも良いかもしれませんねー。
ではまた。
見事に綺麗なキャンディが出来てるじゃ〜ないですか!!
やっぱりエナメルはヌルヌルテカテカの艶ありが得意な塗料でしたね。
そして光沢モノのサンプルは局面が無いと伝わりにくいってのが非常によく分かる記事でためになりました。
ありがとうございまっす!!m(_ _)m
毎度コメントありがとうございます。
思ってたよりエナメルって万能なんだなーって思いました。
塗膜が弱いとか言われますけど、私は完成後ガシガシ動かしたりするわけでもないですし、必要十分です。
そして光沢モノのサンプルはやはりスプーンが良いですね!全然違いますもんw