今回はウェザリングについてのお話です。
ウェザリングと一口に言っても実に様々な表現方法があって、
最近は各種マテリアルも手軽で便利なものがかなりの種類発売されています。
それこそ人によってやり方、表現方法は千差万別だと思います。
参考になるか分かりませんが、今回は私のウェザリングのやり方をご紹介したいと思います。
上述したように色々な方法がある中で、これはあくまで私個人の好み、手法ですので、
他の方のウェザリングを否定するものでもありませんし、
ウェザリングをやってみたい方に多少でも参考になれば、という思いで、
現在の私の手法を記録しておこうと考えた次第です。
とは言っても、ちょっと検索すればウェザリングの方法なんていっぱい出てきますから、
自分のやり方を見つけるための一助としていただければ、、、と思います。
前置きが長くなりましたが、もう少し前置きがあります。
私もガンプラ復帰して、色々検索したり実際に失敗したりした中で、
正直けっこう分かりにくいことがあったのでまとめておきたいと思います。
これもあくまで私の考えですけどね。参考までに。
・墨入れはどのタイミングでやる?
⇒私はウェザリングを施す前にエナメル塗料で墨入れします。
塗装して表面がツヤ有りの状態で行います。
塗面がツヤ消しになる種類の塗料を使った場合は、
必ずツヤ有りのトップコートを一旦吹きます。
余計な手間に感じますが、ツヤ有りじゃないと綺麗に墨が流れなかったり、
はみ出した部分を拭き取れなくなってしまいます。
※但し、ウォッシングを行う場合は、そこで一緒に墨入れもしてしまうという方法もあります。
ちなみにウォッシングはツヤ有・無しどちらでもできますが、
ツヤ消し塗面の方がより強い効果を得られます。
・デカールはいつ貼る?
⇒これもウェザリングを施す前です。
墨入れと同様、デカールもツヤ有りの表面じゃないと上手く行きません。
ツヤ消し表面だとデカールが浮いたり、シルバリングを起こす可能性が高いです。
ツヤ有り表面だと驚くほど綺麗に簡単に貼れます。
私は水転写式デカールを使いますが、テトロンシールでも同じです。
もう一つの理由は、ウェザリングを先に行うと、汚した面の上に綺麗なデカールが載ることになります。
これはちょっとおかしいですよね。
まぁあえてそういう効果を狙うこともあるかもしれませんが。
デカールの上にわざと汚しを入れたりすると、すごくそれっぽく良い感じになりますw
・ウェザリング前後のトップコート
⇒私は必要だと考えています。
まぁ絶対トップコートしなきゃダメかというと、そうではありませんが。
ただ、全般的にウェザリングはツヤ消し塗面の方が行いやすいですし、
デカールの保護、ウェザリングで使用したマテリアルの定着のために、
各作業の段階でトップコートを吹いたほうが良いと思います。
・ウェザリングするけど、表面処理は必要?
⇒これは完全に個人の自由ですが、私は表面処理をある程度しっかりやります。
簡単フィニッシュだったらやらなくても全然OKだと思います。
ですが、例えば、パーツにゲート跡やパーティングラインが残っていたりすると、
そこにドライブラシをかけた場合、その凹凸に塗料が乗ってしまいます。
意図した箇所以外に汚しが入るのは嫌なので、表面処理しておくという考えです。
エッジもしっかり立てておいた方が、汚しもキッチリ綺麗に入れられます。
最終的に汚すんだけど、でもしっかり表面処理して綺麗に塗装した方が、
結果的にウェザリングも上手くいくと思います。
と、長々と偉そうに書いてしまいましたが、
私も多少試行錯誤したので、少しでも参考になれば幸いです。
では、実際に写真を交えて説明していきます。
今回はウェザリングの中のドライブラシに特化して説明します。
まずはザクの左腕で説明していきます。
最初は左肩のスパイクアーマーからです。
写真はデカールまで貼ってツヤ消しでトップコートまでしてあります。
これにドライブラシをかけていきますが、
今回は汚しすぎないように、自然な退色表現も入れたかったので、
エナメルのデッキタンという色を使用してみました。
ドライブラシに使う筆はこんな感じの筆です。
確か3本セットのやっすいやつで、
使いやすいように毛先を扇状にカットして加工しています。
コシがあって毛先が硬い筆の方が私は使いやすいです。
使い古した筆とかでも全然オッケーだと思います。
で、塗料瓶をよく振って攪拌して、
フタに付いた塗料を筆で取るぐらいがちょうどいいです。
そしてキムワイプとかキッチンペーパーとかでよーーく拭き取ります。
もうほぼ塗料が付かなくなるまでしっかり落とします。
拭き取りが甘いとパーツにすぐ色が乗りすぎてしまいます。
あとティッシュでやるとホコリが付きやすくなるので注意です。
パーツのエッジや、良く擦れそうな所などを狙って、
少しずつ筆を擦り付けて色を乗せていきます。
ちょっと色が乗ってきたかなーくらいで様子みましょう。
物足りないかもーくらいで丁度良かったりします。
やり過ぎたと思ったらエナメルシンナーで拭いてやり直しもできます。
今回は退色表現という意味で、上部の広い面にも塗料を乗せました。
うっすらグラデーションみたいになってるのが分かるでしょうか。。。
ついでに装甲の裏側にもドライブラシしておきます。
グレー部分は分かりやすいので軽めに。
同じようにして腕を進めて行きます。
パーツをある程度バラした方が奥まったエッジもしっかり塗れます。
関節付近とか、よく汚れそうなところをイメージしながらやっていきます。
腕全体にドライブラシを掛け終わりました。
これだけだとやはり物足りないし、あまり目立たないので、
続いてもう1色を同様にドライブラシで上掛けします。
今回はエナメルのガンメタルを使用しました。
先程と同様にしっかり塗料を拭き取って落とします。
メタルカラーは特にしっかり落とさないと、
少量でもしっかり色が乗るので注意です。
デッキタンは全体に満遍なくしっかりドライブラシしましたが、
ガンメタルはごく軽くサササーっとやりすぎないように。
でもよく汚れそうな所は少し派手目に、緩急を付けて色を乗せます。
うーーん、ちょっとやり過ぎちゃったような気がします。。。
まぁ全体のバランスを見て、ダメならやり直すくらいのつもりで、
腕全体を進めていきましょう。
ガンメタルも塗り終わってこんな感じになりました。
まだ汚していない右腕と比べてみましょう。
その差は歴然ですね。
これでまだ不足と感じるか、いや汚しすぎだろと感じるかは、
もう完全に個人の好みの問題です。
私は今回はシャア専用機なのでそんなに派手に汚すつもりなかったので、
これでも汚しすぎたかなと思いつつ、
やり直すのも面倒だしこんなもんでいいだろ、と割り切りましたw
続いて脚も同様にやっていきます。
写真は全部組んでありますが、けっこう細かくバラしてからやりました。
右脚がドライブラシ後、左脚がドライブラシ前です。
足首周りの裾が広がってるところとか、膝アーマーとか、
よくぶつかったりしそうだなーという所は若干派手めに汚して、
場所によってウェザリングに強弱を付けました。
ツヤ消しの塗装面に硬めの筆の組み合わせだと塗料も乗りやすいし、
表面がザラザラなおかげでエッジ部分以外にも塗料が乗せやすく、
グラデーションっぽい表現も出来たりします。
胴体とか武器類もドライブラシ完了しました。
あとは味付けとして、オイル汚れとか入れようとしましたが、
RGの1/144サイズだとくどくなりそうだったので、
ホントーにちょっとだけしかやりませんでした。
あと何ヶ所かは面相筆でチッピングもどきを施しています。
たとえば右肩のシールド。
アップしてみると。。。
ジャーマングレーでちょんちょんちょんと色を乗せて、
弾痕なのか、塗装ハゲなのか、
はたまた塗装をタッチアップしようとして失敗した跡なのか、
いずれにせよ、あえてデカールの上に汚れを書き込むと、
なんか一気に説得力が増したような気になってテンション上がります。
仕上げにエナメルの保護も兼ねて最終のツヤ消しトップコートを吹いて完成です。
以上が今の私のウェザリング、ドライブラシの手法です。
メッチャ簡単じゃねーかと思われるかもしれませんが、
そう、簡単なんです!
今回はファレホをエアブラシで吹いて基本塗装したケースでしたが、
もちろん全塗装なしで成型色の上でも同様にウェザリングできます。
ドライブラシは筆1本あれば手軽に出来ますし、
ぜひぜひ挑戦してみていただきたいなーと思います。
そんなこんなで、ダラダラと長文駄文になってしまいましたが、
最後までお付き合いいただいた方がいましたら、ありがとうございます。
少しでも参考になりましたら幸いです。。。
次回でRGシャアザク最終回です。
ではまた。
ウェザリングと一口に言っても実に様々な表現方法があって、
最近は各種マテリアルも手軽で便利なものがかなりの種類発売されています。
それこそ人によってやり方、表現方法は千差万別だと思います。
参考になるか分かりませんが、今回は私のウェザリングのやり方をご紹介したいと思います。
上述したように色々な方法がある中で、これはあくまで私個人の好み、手法ですので、
他の方のウェザリングを否定するものでもありませんし、
ウェザリングをやってみたい方に多少でも参考になれば、という思いで、
現在の私の手法を記録しておこうと考えた次第です。
とは言っても、ちょっと検索すればウェザリングの方法なんていっぱい出てきますから、
自分のやり方を見つけるための一助としていただければ、、、と思います。
前置きが長くなりましたが、もう少し前置きがあります。
私もガンプラ復帰して、色々検索したり実際に失敗したりした中で、
正直けっこう分かりにくいことがあったのでまとめておきたいと思います。
これもあくまで私の考えですけどね。参考までに。
・墨入れはどのタイミングでやる?
⇒私はウェザリングを施す前にエナメル塗料で墨入れします。
塗装して表面がツヤ有りの状態で行います。
塗面がツヤ消しになる種類の塗料を使った場合は、
必ずツヤ有りのトップコートを一旦吹きます。
余計な手間に感じますが、ツヤ有りじゃないと綺麗に墨が流れなかったり、
はみ出した部分を拭き取れなくなってしまいます。
※但し、ウォッシングを行う場合は、そこで一緒に墨入れもしてしまうという方法もあります。
ちなみにウォッシングはツヤ有・無しどちらでもできますが、
ツヤ消し塗面の方がより強い効果を得られます。
・デカールはいつ貼る?
⇒これもウェザリングを施す前です。
墨入れと同様、デカールもツヤ有りの表面じゃないと上手く行きません。
ツヤ消し表面だとデカールが浮いたり、シルバリングを起こす可能性が高いです。
ツヤ有り表面だと驚くほど綺麗に簡単に貼れます。
私は水転写式デカールを使いますが、テトロンシールでも同じです。
もう一つの理由は、ウェザリングを先に行うと、汚した面の上に綺麗なデカールが載ることになります。
これはちょっとおかしいですよね。
まぁあえてそういう効果を狙うこともあるかもしれませんが。
デカールの上にわざと汚しを入れたりすると、すごくそれっぽく良い感じになりますw
・ウェザリング前後のトップコート
⇒私は必要だと考えています。
まぁ絶対トップコートしなきゃダメかというと、そうではありませんが。
ただ、全般的にウェザリングはツヤ消し塗面の方が行いやすいですし、
デカールの保護、ウェザリングで使用したマテリアルの定着のために、
各作業の段階でトップコートを吹いたほうが良いと思います。
・ウェザリングするけど、表面処理は必要?
⇒これは完全に個人の自由ですが、私は表面処理をある程度しっかりやります。
簡単フィニッシュだったらやらなくても全然OKだと思います。
ですが、例えば、パーツにゲート跡やパーティングラインが残っていたりすると、
そこにドライブラシをかけた場合、その凹凸に塗料が乗ってしまいます。
意図した箇所以外に汚しが入るのは嫌なので、表面処理しておくという考えです。
エッジもしっかり立てておいた方が、汚しもキッチリ綺麗に入れられます。
最終的に汚すんだけど、でもしっかり表面処理して綺麗に塗装した方が、
結果的にウェザリングも上手くいくと思います。
と、長々と偉そうに書いてしまいましたが、
私も多少試行錯誤したので、少しでも参考になれば幸いです。
では、実際に写真を交えて説明していきます。
今回はウェザリングの中のドライブラシに特化して説明します。
まずはザクの左腕で説明していきます。
最初は左肩のスパイクアーマーからです。
写真はデカールまで貼ってツヤ消しでトップコートまでしてあります。
これにドライブラシをかけていきますが、
今回は汚しすぎないように、自然な退色表現も入れたかったので、
エナメルのデッキタンという色を使用してみました。
ドライブラシに使う筆はこんな感じの筆です。
確か3本セットのやっすいやつで、
使いやすいように毛先を扇状にカットして加工しています。
コシがあって毛先が硬い筆の方が私は使いやすいです。
使い古した筆とかでも全然オッケーだと思います。
で、塗料瓶をよく振って攪拌して、
フタに付いた塗料を筆で取るぐらいがちょうどいいです。
そしてキムワイプとかキッチンペーパーとかでよーーく拭き取ります。
もうほぼ塗料が付かなくなるまでしっかり落とします。
拭き取りが甘いとパーツにすぐ色が乗りすぎてしまいます。
あとティッシュでやるとホコリが付きやすくなるので注意です。
パーツのエッジや、良く擦れそうな所などを狙って、
少しずつ筆を擦り付けて色を乗せていきます。
ちょっと色が乗ってきたかなーくらいで様子みましょう。
物足りないかもーくらいで丁度良かったりします。
やり過ぎたと思ったらエナメルシンナーで拭いてやり直しもできます。
今回は退色表現という意味で、上部の広い面にも塗料を乗せました。
うっすらグラデーションみたいになってるのが分かるでしょうか。。。
ついでに装甲の裏側にもドライブラシしておきます。
グレー部分は分かりやすいので軽めに。
同じようにして腕を進めて行きます。
パーツをある程度バラした方が奥まったエッジもしっかり塗れます。
関節付近とか、よく汚れそうなところをイメージしながらやっていきます。
腕全体にドライブラシを掛け終わりました。
これだけだとやはり物足りないし、あまり目立たないので、
続いてもう1色を同様にドライブラシで上掛けします。
今回はエナメルのガンメタルを使用しました。
先程と同様にしっかり塗料を拭き取って落とします。
メタルカラーは特にしっかり落とさないと、
少量でもしっかり色が乗るので注意です。
デッキタンは全体に満遍なくしっかりドライブラシしましたが、
ガンメタルはごく軽くサササーっとやりすぎないように。
でもよく汚れそうな所は少し派手目に、緩急を付けて色を乗せます。
うーーん、ちょっとやり過ぎちゃったような気がします。。。
まぁ全体のバランスを見て、ダメならやり直すくらいのつもりで、
腕全体を進めていきましょう。
ガンメタルも塗り終わってこんな感じになりました。
まだ汚していない右腕と比べてみましょう。
その差は歴然ですね。
これでまだ不足と感じるか、いや汚しすぎだろと感じるかは、
もう完全に個人の好みの問題です。
私は今回はシャア専用機なのでそんなに派手に汚すつもりなかったので、
これでも汚しすぎたかなと思いつつ、
やり直すのも面倒だしこんなもんでいいだろ、と割り切りましたw
続いて脚も同様にやっていきます。
写真は全部組んでありますが、けっこう細かくバラしてからやりました。
右脚がドライブラシ後、左脚がドライブラシ前です。
足首周りの裾が広がってるところとか、膝アーマーとか、
よくぶつかったりしそうだなーという所は若干派手めに汚して、
場所によってウェザリングに強弱を付けました。
ツヤ消しの塗装面に硬めの筆の組み合わせだと塗料も乗りやすいし、
表面がザラザラなおかげでエッジ部分以外にも塗料が乗せやすく、
グラデーションっぽい表現も出来たりします。
胴体とか武器類もドライブラシ完了しました。
あとは味付けとして、オイル汚れとか入れようとしましたが、
RGの1/144サイズだとくどくなりそうだったので、
ホントーにちょっとだけしかやりませんでした。
あと何ヶ所かは面相筆でチッピングもどきを施しています。
たとえば右肩のシールド。
アップしてみると。。。
ジャーマングレーでちょんちょんちょんと色を乗せて、
弾痕なのか、塗装ハゲなのか、
はたまた塗装をタッチアップしようとして失敗した跡なのか、
いずれにせよ、あえてデカールの上に汚れを書き込むと、
なんか一気に説得力が増したような気になってテンション上がります。
仕上げにエナメルの保護も兼ねて最終のツヤ消しトップコートを吹いて完成です。
以上が今の私のウェザリング、ドライブラシの手法です。
メッチャ簡単じゃねーかと思われるかもしれませんが、
そう、簡単なんです!
今回はファレホをエアブラシで吹いて基本塗装したケースでしたが、
もちろん全塗装なしで成型色の上でも同様にウェザリングできます。
ドライブラシは筆1本あれば手軽に出来ますし、
ぜひぜひ挑戦してみていただきたいなーと思います。
そんなこんなで、ダラダラと長文駄文になってしまいましたが、
最後までお付き合いいただいた方がいましたら、ありがとうございます。
少しでも参考になりましたら幸いです。。。
次回でRGシャアザク最終回です。
ではまた。
丁寧な解説がとても助かりまっす。
私もまずはこの方法にそって一度ドライブラシしてみなくちゃです(≧∀≦)
それにしても毎度仁さんの塗装の質感は凄いですね。解説されている内容は簡単そうに見えるのに、ここまでリアルになるなんて・・・。
この記事は今後塗装するたびに閲覧しにくると思います。会得するまでは(^^;
コメントありがとうございます。
私もまだまだ試行錯誤中ですし、他にもスゴイ方はいーーーっぱいいらっしゃいますからw
私のは簡単そう、ではなく、本当に簡単な事しかしてませんよ!w
やりすぎないように、と気をつけているだけです。
やってみたら意外と手軽にイイ感じにできちゃうと思いますよ!
デカールの仕上げ要領…非常に参考になりました。
こちら基本塗装が仕上がったところなので頑張ってみます。
また、入場させていただこうと思います。
今後とも宜しくお願い致します。
コメントありがとうございます。
少しでもお役に立てたなら幸いです。
更新頻度が低くて牛歩進捗のブログですが、またおヒマな時にでも覗いていただけると嬉しいです。
塗装、デカール作業、仕上げに向けて頑張ってください。