決算特別委員会が開催され、令和3年度の決算審査が始まりました。
初日の今日は代表監査委員から令和3年度の審査結果について以下の概要の説明と指摘がありました。
「本年度の実質収支額は 28 億 988 万円で、前年度に引き続き黒字を 継続しております。ここから前年度実質収支額を差し引いた単年度収支額につき ましても、4億 6,098 万円の黒字となっております。」
「健全な財政運営の原則である収支 の均衡と財政構造の弾力性についての比率推移についての概要をご説明いたし ます。
実質収支比率 17.5%は前年度より 4.4 ポイント上回り、黒字の増加を示してお り、財政構造の弾力性を示す経常収支比率については、85.6%で前年度より 7.6 ポイントの大幅な改善となりました。
また、他の比率等についても特に問題となる数値ではありませんでした。 かつてはそれぞれの数値のみで財政の逼迫度等を見ていましたが、現在は複合的な見方が主流であって、一喜一憂するものではありませんが、状況としては悪くないものと考えられます。」
「下水道事業会計について、今回も経営の健全化が必要であることを確実に示すこととなりました。
総収益 17 億 645 万円に対し、総費用 17 億 9,728 万円、差引き 9,083 万円の赤字となり、前年度 から赤字幅は若干減少したものの、厳しい経営状況が続いています。また、前年 度の未処理欠損金 2億 4,222 万円を加えた当年度未処理欠損金は3億 3,306 万 円となっており、こちらについても赤字が累積していく厳しい状況です。
その要因の一つが低額な使用料による収入不足にあることは前回前々回も指 摘したとおりですが、この点については、既に令和4年7月から使用料が改定さ れており、長年の懸案から踏み出した姿勢は、高く評価するものであります。
しかしながら、求められる健全性とは単に経営成績のみではなく、今後の設備 投資を含めた財源の確保が可能となる体質であり、使用料等のような直接的なも ののほか、資産活用、イノベーションといった通常の企業が行う取組も必要になると思います。」