毎年これだけは、と思うことがいくつかありまして・・・
その一つに、大文字山・送り火の翌日に山に登って、護摩木の消炭をいただくというもの。
京都人間はこの消炭で、一年の無病息災を願い
八坂さんのおけらの火で家内安全を願うのです。
が、今年は17日に仕事が入り、そのあともずっと仕事。
考えた挙句、今日一足早く行ってきました。
時間がないので四条河原町から銀閣寺まで市バスを利用。
山門前では
「護摩木」にそれぞれの願いを書く人でいっぱい。ちなみに護摩木は「松400円、護摩木300円」
私も、消炭がいただけないので代わりに護摩木奉納。
「命」「平和」「元気」・・・書きたいことはいっぱいあったけど・・・気持ちは入ってます。確実に・・・
「平和」・・・いま、もう一度みんなが守りたいもの。
こんな、当たり前の姿がずっと続くことを願って・・・
さて、ここまできたら、やっぱり登らなくちゃ。
銀閣寺から左手裏を回ると、登山口。右奥が本道。左は護摩木を上げるリフター。
10~15分上ると分岐道。右が鹿ケ谷に下るか、火床の下にたどる道。
左が本道。あと少し。でも最後は長ーい階段。
ようやくついた終点。大の字の真ん中。
もちろんなにもありませんよ。明日護摩木を積んで、20時に点火。
雨が降らないといいですが…
上っているときは、温室を歩いているような暑さでしたが
ここでは風も冷たく、汗が一気に引いていきました。
さあ、時間がないので下山。
哲学の道から、帰りは歩き。
途中で入ったお店。ここはどこ?と思うくらい、日本人のお客は私一人。
銀閣寺周辺でもとにかく外国の方が多くて多くて。
一見日本人、と思っても会話は「*****?」アジアの方のようで。
店主さんご夫妻もかなりのお年でしたが、流ちょうな英語で…
きっと外国の方のガイドブックには✔がついているのかも。
ちなみに円山公園で道を尋ねてこられたマレーシアと、中国からの留学生。
今から清水寺まで、というので高台寺までご一緒しましたよ。
哲学の道を歩く一番の目的は
覚えておられますか。若王子神社下の、ずっと休んで?いる喫茶店の廃墟のにゃんこたち。
今年もいっぱいお出迎え。
いつもは白い猫が多いのに、今年は「さび」とか「きじ」が多くて。
この子たちはどうやら今年の春の子みたい。
すっかり人なれして、逃げません。ていうか、この横にベンチがあって、女性の膝には二匹の猫。
実は、この女性。去年もお会いしているんですよね。ここで。
で、猫の話をして。仕事がお休みの時は必ずここに来られているそうで。
キャットフードのお土産付き。ここの子たちは、地域猫で守られているんでしょね。
この後、四条円山公園から、清水寺へ向かう道へ。留学生を見送り
六波羅蜜寺方面と下り、今日の最終目的地へ。
去年このお店の前を通ったけれどお休みで。ちょっと気になっていたんですが、一昨日新聞に載ったもので。
その名の通り。お盆向きでしょ。
「毎夜、毎夜、飴を一つだけ買いに来る女人。店主が不思議におもって、ある夜
後をつけてみると、なんとそこは墓場。どこからか赤子の泣き声。
探してみると墓の中から。掘り返してみると、あの女人が死後産み落とした
赤子が。その口には、飴が。・・・・・。」なんてね。
支店もなければ、百貨店にも出さず。ここでしか買えないんですが
なんの変哲もない「飴」なんですけどね。
これで、京都の一日も終わり。夏休みも終わり。
あー、いっぱい汗かいて、暑かったけど満足。