二重の虹で、しばしの涼

ここ一週間というもの、
毎日の気温が、ほぼ体温。

空気そのもが「暑い」と感じる。

そんな中、娘の学校の授業参観＆学級懇談会へ。

冷房も扇風機もない教室は、まさに蒸し風呂。
温度計は35度をさしていた。
こん劣悪な環境で、授業に身が入るのか？
風もないのに、「下敷きで扇いではいけません！」という教師。
まったく、公立の学校というものは、何十年も同じ教育を強いる、
「生ける化石」。
環境の変化、生活様式の変化というものに、
こんなについて行けていない機関、組織も珍しいのではないか？
戦前も戦時中も戦後も、ずーっと尋常小学校のままの教育感。

……と、公立学校の悪口を言い始めたら止まらないので、このへんで……
（だったら、私立へやれよ！というハナシです）

そんなこんなで、どうにか蒸し風呂地獄の中学校行事が終了し、
こっそり乗ってきた自家用車で帰路へ。

（学校行事への車での来校はダメなんです。でも徒歩だと家から
学校まで片道40分かかるからね。こっそり乗っていきます）

帰る途中で、夕飯の買い物をしました。
すると、なんと、いきなりバケツをひっくり返したような雨が！！
ドシャ降りというのは、こんな雨をいうのでしょうね。
ホースで直接水を降らせている感じ？

しばらくスーパーで雨宿りしましたけど、
やむ気配なし。

そろそろアイスクリームがヤバイ！と思い、
駐車場の車までダッシュ！
もちろん、濡れましたとも。
下着が透けそうなほど、ズブ濡れ。

中学校への不満と、暑さと、ズブ濡れで、
その時の私は、怒りの頂点でした。

「あーあ！モう！なんなのヨ！！」

ブツブツブツブツ言いながら、我が家の駐車場へ着きました。
そして、またズブ濡れになりながら家へ荷物を持って走ります。

「あーあモう！なんなのヨ！！！！！」

ブツブツブツブツ言いながら、買い物品を冷蔵庫へ片しておりましたら、
先に帰って、雨に会わずにすんだ娘が

「虹！！」

と叫びました。

ベランダに出てみると、まあなんと素晴らしい虹！！
それも、二重にかかっているんです。
きれいに弧を描いて、映画にでてくるような虹！！

いろいろな不平不満も、暑さも忘れて、しばしウットリ。

いやあ、自然の力ってすごいですね。

雨のおかげで、かなり涼しくなり、
私の煮えたぎった頭も、すっかり静まり、
虹に癒されて、心静かに、夕飯の支度にとりかかれたのでした。

＊画像を提供してくださった友人M・Sさん。ありがとう～