『 うさぎの言霊 』 Rabbit's Kotodama 

宇宙の謎、神と悪魔と人とは?

《 序章 》 〈 第六話 〉 光龍神出現す

2019年01月30日 22時33分56秒 | 小説



    《 キャラクター&キャスト 》

大 黒 天 (前回はピアノちゃん?でしょ)・・・ 西田 敏〇  
大天使長 ミカエル ・・・・・・・・・・・・・・ トム・クル―〇



     ( 推奨BGM )

  ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン作曲

  ピアノ協奏曲 第五番 変ホ長調
  作品七十三 『 皇帝 』 第一楽章

  クリスティアン・ツィマーマン(ピアノ) 

       カルロ・マリア・ジュリーニ指揮  ウィーン交響楽団




  午前十時十分六秒ピッピッピッ、チ~ン、十秒ジャスト。

 皆さん、拍手~~っ! パチパチパチパチ・・・・・


私の演出で神鏡の周りを囲むように四方に虹が現れたことにより、
人間達の期待は更に膨らんでいる模様です。

 世界中が見守る中、神鏡が次第に眩い光りに包まれて行きました。

その瞬間、優雅で淡い虹色の光の粒子を纏わせた光龍神が、
緩やかな流線型のお姿を人前に披露されたのです。

 神鏡という天の岩戸は、お出ましの瞬間に私が閉じました。

光龍神が御出現された瞬間、十和田湖に集結した人々から
大きな拍手と歓声が沸き起こりました。

 そこには泣き叫ぶ者、手を合わせる者、手を振る者、
 そして先程のアナウンサーも我を忘れて実況しています。

  勿論、綿入り桃色ジャージで ・・・

この綿とジャージの素材は特殊で、極薄で継 ぎ目が無く、
超軽量で汚れも付かず、ナイフどころか弾丸も弾き飛ばしてって、
これはつまりバリア加工なの、ムフッ ・・・ 
それで、夜は仄かに光って ・・・
あ~で こ~で  ・・・ ほほほ ・・・ えっ、欲しい? 

  無理無理 ・・・ あげないわよ ・・・

皆、神が出現した事をしっかり認識して、
喜んでいる様子で少し安堵致しました。

 ただ、見渡したところ種人として許されそうな人は、
 あまりいないようですね。

皆、魂の光が弱い上に醜く汚れています。
血 ( 血=霊 ) も肉細胞もどろどろで、
生きているのが不思議な位だわ。

 それに、半数以上の人間は自己中心的祈りだわね。

「自分と家族を救って下さい。」 だの、「幸せにして下さい。」
「家内安全・商売繁盛」 「彼氏や彼女が欲しい。」だの、
 えっ、「お金欲しい?」 などと ・・・

もっと、利他の為、人類の為、神への賛辞とか、
お詫びに感謝などが、あって然りだと思うんだけど、
やれやれだわね ・・・

 もっと汚れを取って心と魂を磨いて光らせないと、
 我々神に自分の存在を示せないわよ。

  自分の為、家族親戚の為は二の次。

 赤の他人と思い込んでいる80億の家族同志同胞の為、
 神の御為に奉仕する事が最優先ですわよ。

何の為に、過去の聖雄聖者に口すっぱく言わしめたことか!
ほんと溜息が出ますわ。

 そうそう、モーセの墓が何処にあるか御存知かしら?

石川県の羽昨郡押水町、宝達山のふもとにある三ッ子塚なのよ。
そこが、モーセ ( 583歳 )と妻の羅馬姫(ローマひめ)、
そして孫のタルヲスイホスチヒリウスのお墓なの。
御存知なかったかしら?

 竹内文書に示してありますから、御覧頂きたいものですわ。

歴史は時の権力者が、自分の都合で隠蔽捏造してしまうのよ。

 欲に目が眩むと、邪神の使徒となり、
 使いやすくなって操られるという図式。

それが通じたのは今までの話。
ただし、神の事情は人間に分からないように仕組んでいるわ。

影で正神の神が、徹底的に邪神の企てや不正を暴くよう人を使っているのよ。
個人から国家、世界規模、ありとあらゆる分野に至るまで ・・・

 邪神邪霊の包囲網は最終段階まで進んでいる。
 逃げ道など何処にも無い。  

 だから、もう我と慢心を捨て、小欲邪欲に走るのはよしましょう。
 わたくしからもお願い致しますわ。


   さてさて、光龍神は人々の喝采を受け、
   それに答えるように湖の周りを悠然と一周すると、
   わたくしの前で止まりました。

《 お久しゅう御座りまする、スミレお嬢様。
  わざわざのお出迎え恐悦至極!
   しかも、周辺のハラヒキヨメに加え、穢れ無き純白の雪と、
    美しき虹の演出を御用意下さるとは、          
     わたくし感服仕りました! 》

《 礼には及びません。シヴァの叔父様、
  本当にお久しぶりですこと。御健勝で何よりですわ。》

   そう、わたくしが答えると、
   悠に三百メートルはある光龍神の光の粒子が次第に小さく集まり、
   人型に形造られてきました。

    あれれれれっ、どこかで見たような?

   そうそう、赤い頭巾に大きな布袋を背負って、
   腰には打ち出の小槌が ・・・ まあ大黒天様だわ。

   なあ~~んて可愛らしくて素敵なのかしらん。

    当然、人間にはこのお姿は見えません。

《 おっそろしくもわざとらしい御紹介。あいも変らず愉快なお方だ。
 適いませんわい! だあっはっはっはっはっ~~ 》

《 だってね、叔父様にお会いすること、
 本当に楽しみにしておりましたのよ。もうもうもう ・・・》

   わたくしは思わずシヴァの叔父様の右手を両手で掴んで、
   軽く左右にぶ~るんぶるん振りましたら、

《 だはあ~~っ、あぐっ、あへっ、おえっ、え ・・・ ぐっ ・・・》

   って、あれれれれっ、叔父様ったら大変。
   気絶した上に、鼻血が ・・・

《 叔父様っ、しっかり、気を失っている場合じゃないでしょ。
   ねえねえねえねえ、ねえったらねぇ・・・》

《 ・・・ う ・・・ おあ ・ 脳みそが、ん?
 わ、わしとしたことが。  いやあ~~~大変失礼を致しました。
 しかし、こんな目に遭うのも久しぶりですなあ、だははは。》

《 ごめんなさい、ついわたくしったら興奮してしまって・・・》

《 何々、お気に召さるな。これも又一興というもので御座りまする。》

《 おほほほほ~、え~、ところで大黒の叔父様っ。
 お出ましなさる時に、あの男を見掛けませんでしたかしら。》

《 え~、あの男とおっしゃいますと、これの事で御座りますかな?》

  そうおっしゃると、叔父様は楽しそうに鼻歌を歌いながら、
  担いでいた大きな布袋を私の前に降ろされ、
  袋の中に右手を入れてまさぐられました。

  それで何物かを掴むと、ゆっくり手を袋の中から出されました。

   あらまあ、開けてビックリ玉手袋!

  なんと、叔父様の掌にチョコンと乗っているのは、
  かわいい因幡の白うさぎでしたとさ、めでたしめでたし ・・・


  「 あのぉ、これはいったいどういうことで?
   はあ~、お腹すいた。わたくし、ずっと袋の・・・?」 

      ほげっ、無視なの!


《 まだ、これだけでは御座いませんぞ。》

  そう叔父様はおっしゃると白うさぎを左肩に乗せて、
  又袋から何やら取り出されました。

《 んまあ~、かわいい鮫ちゃんだわ。
  それに小さな白い翼まで付いてる。
   あらあら、羽をパタパタ飛ぶんだぁ。素敵だわ!
    ねえねえ、どういう事なのかお聞きしたいですわ。》

《 その辺につきましては、この者から御挨拶を兼ねて
  御説明が御座いますので、どうかお聞き下さりませ。

   あ~そうそう、その姿ではいかんなあ。戻ってよろしいぞ。
   スミレ御嬢様を喜ばせたくて、
    因幡の白うさぎと鮫を掛けましてなぁ。すまんすまん。》

   すると、小さな手乗り鮫が、一瞬でイケメン天使に戻りました。

《 お初にお目にかかります。御尊顔を拝し恐悦至極に存じまする。
 わたくしは大天使長ミカエルと申します。

   この度は、主神様からの大愛なるお取り計らいにより、
   大黒天様の側近として「神の光輪」に入り、
    補佐するお役目を賜りましたこと、無上の喜びに存じます。

     この全身全霊を以ってお役目を遂行してまいりますので
      宜しく御願い申し上げ奉りまする。》

《 うむ。大役を与えられたものであるな。見事み役を果たしてみよ。
  さすれば神格を上げることも可能であろう。
   どうですかな、大黒天殿。》

《 勿論で御座いまする。
  この天意転換の時に大功績をお立てしたいと願う
  神々の中での大抜擢で御座いますから、
   しかるべき褒美は与えられて当然のこと。

    その折には、私が主神様に
     御推挙申し上げる所存に御座いまする。

    な~に、この者なら必ずや御期待に応えるでありましょう。
    そうであろう。ミカエルよ。》

《 ははあ、必ずや断固遂行致しまする。》

《 あっぱれな心掛けである。
  大黒天殿もいい家臣をお持ちでいらっしゃいますね。
   ただ、あやつらは観念してはいるでしょうが、
    最後まで抵抗するつもりです。油断はなりません。

     どうか出来る限りお父様の哀れな、
     哀れな子共達を救って下さい。
     私は余りお手伝いは出来ません。

   お願いです。大黒天殿、ミカエル。》

《 おおお、なんという慈愛に満ちたお言葉。
  この大黒天、肝に、肝に銘じてぇ~、おおい、おうう ・・・》

《 ・・・うう、あっあぐっ、わたくしも必ずやぁ~ ・・・ うぐっ ・・・》

《 ありがとう ・・・ うう ・・ ありがとう ・・》

  皆、手を取り合い涙を分ち合い、
  お互いの意思を確かめ合ったのじゃ。

 さて、我らの想い願いと天意が、どれ程人間達に通じるものか ・・・?
 
  「 うう、えぐっ、おぐっ ・・・ヒック ・・」

《 おい腎臓殿、汝の気持ちは良く分かった。礼を言うぞ。
  それより、レポーターとナレーターの役は降りるぞよ。
   ちょっとは楽しませてもらった。後は任せる。
     しっかり役目を果たせよ。》 

   じ、腎臓殿? ジンゾウって、あたしは信造なにょにぃ ・・・

「 ははあ~、恐縮に存知まする。無理な申し出を御受け下さり、
  真にありがとうございました。後の事はお任せ下さりませ。
   この信造、必ずや断固遂行致しまする。」

《 うむ、良く申した。次は神議りじゃ。これは見物じゃぞよ。
 心して係ることじゃ。良いな。かわいいのう、しかし。》

  スミレ様は大黒天様の右肩から私を、
  左手で首根っこを摘まんで右手にお乗せ下さり、
  なでなでして頂きました。

    私、結構小さいようです。でも気持ちいい~。

 「 あ、はあ、神議りですか?
  と、とにかく命の限りに実況申し上げます。」

   うさぎ化した私の耳をプルプル揺らしたり、
   背中を撫でながらスミレ様はこうおっしゃいました。

《 ところで大黒天殿、天上界の神々が今か今かとお待ちですから、
  急いだ方が宜しいですぞ。
   何しろ、神無月の十月から丸二ヶ月間、
    激論を交わしております故、治めるのに一苦労ですぞ。》 

《 おお、そうでございますな。な~に御心配には及びませんぞ。
  お任せ下され。おお、そうじゃ。
   ミカエルよ、例の物を持って来てはくれんかの。》

《 はは、こちらでございますね。》

《 おうおう、これこれ、久しぶりじゃのう。》

   とおっしゃると、大国様はミカエル様から受け取った
   襷を口に咥え、一気に八の字を描いて襷掛けなされました。

《 いやいや、お見事。その太襷は大黒殿が、
  ここ一番という時にお掛けに成られる物とお聞きしておりますが、
   良くお似合いですぞ。気合十分というところで御座いますな。
   御武運をお祈りしておりますぞ。》

《 ははあ、有り難き幸せに存知まする。
  明日からの三日間、我ら正神と我が子らの一体となった姿を、
   存分に御披露仕りますぞ。おい信造お前は戻りなさい。
    では、これにて御免。皆のもの行くぞ!》

  
   《 おおう。》


     「 おー。」 





《 序章 》 〈 第五話 〉 紅蓮の太陽神

2019年01月30日 20時36分27秒 | 小説


えええ~~、スマホ依存の方は、現在、老若男女を問わず増殖中です。

街中に溢れるお馬鹿さん? あ、いやいや、失礼しました。

だって、危険だと言われ続けているのに、この体たらく・・・

とにかく、この小説その他のブログや動画は、ながらスマホは止めましょうね。バカみたい! いやいや、危ないですよ。自分も誰かも危険に晒しますから、止~め~て~ください。


それと太陽情報は、こちらから・・・

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太陽は地殻天体であり、内部は空洞なり ・・・
そりゃ宇宙的常識なのです!


 以下は、K さん の情報によるものです。


内部世界には、太陽神人が推定、28万3000人おられます。


  非物質次元領域は / 16.1次元領域
  霊的次元領域は  / 23.1次元領域

遥かなる高次元領域に存在される太陽神人たち。

その太陽神人たちは、宇宙根源の 「 生命の樹 」 から、
全宇宙で最初に創造された銀河である
「 ひまわり銀河 」に転生した後、太陽の内部世界に移り住み、
ずっと、そこに居続けている、あるいは居続けていた存在たちです。

太陽神人たちが、太陽内部の中に居続けている理由は、

1、地球人類生命体の生命維持を保ち続けるために、
  生命エネルギーを送り続けること
  ( ここには、自然界のあらゆる種も含まれます。)

2、地球を、あらゆるネガティブな影響から守護し壊滅の脅威から
  防御し続けること

3、宇宙の霊性進化において、永久機関システムという、
  そのどちらかと云えば、父なる意識として何があっても、
  何が何でも、サポートし続けること

太陽神人からのメッセージ

《 いつでも、父は、すべてを包み込むようにして受け入れ、
   ただそこで、じっと、待ち続けているということ 》


そして、人工衛星 「 月 」 は、母なる意識でサポートし続けています。


 以上引用終わります。


あくまでサポート的存在である神々 ・・・


救いの手は常に差し伸べられていますが、
その手に気づかない、気づいてもその手まで、歩いて行こうとしない。

そんな怠け者を誰が相手をするのでしょうね?

 神々は人間を甘やかさない!


  では、本編をお楽しみください。





         ( 推奨BGM ) 

    ヨハン・シュトラウス2世 作曲 / 美しき青きドナウ

       カラヤン&ウイーンフィル





 ・・・ ビッビッーー、 ピュ~ヒュルヒュル、ジジッ、パッパ~。

     再起動!

   むむっ、ロボコップ? ターミネーター? 違う ・・・ ?

   無 ・ 夢 ・ む ・ ム ・・・ ピントが ・・・ 


   あっ、ハッキリしてきた ・・・???


  へっ、はは、宇宙です、思い出した。

 が、途中から思い出せないけど、
 怖かったような楽しかったような、でも宇宙だな。どう見ても。

そんでもってこんな近くに太陽だ。どうするのよ。
そうだ、鏡だ。鏡が出入り口だ。

鏡に向かって泳げば ・・・ おおっ、チャンスだ。
鏡の回転が止まっている。でも ・・・ なんか進まない。

 ちょっ、スミレ様なんとかして、うりゃうりゃ ・・・

そうだ、この太陽をバックに泳ぐ姿、衛星ひでおさんじゃなくて、
ひのでさんかNASAのリチャードさんかスミスさ~ん。

ゼェ~、誰でもいいんですけど、一枚記念写真撮ってください。

 一枚でいいんです。

ゼェ~、どうしたって人間ここまではこれないからチャンスなんだけど、
あ~~、無理か。 きっと、写らないよなあ。

  はあはあ、ぜえ~、ふ~。
  しっかし、太陽って凄い ・・・

 黒点の中が蠢いて、まるで巨大な生命体ですねェ。

待てよ、この配列は、巨大な黒点を中心にそれより小さな黒点が、
十字の形を成している。うっわあ、凄いコロナループが ・・・                                        
 そういえばニュースでも言ってたよなあ。

十一年周期の太陽黒点の極大期はずれ込み、
予測がつかない状況にあり、
大規模なCME ( 巨大フレア爆発から発生する強力な電磁波 )が
発生するのは何時起きてもおかしくないって ・・・

ただ太陽活動はしばらく沈静化し、黒点が無かったりしたんだが、
一体どうしてかな?

 ただ地球温暖化って、結局は単に太陽の活動から発せられる
 電磁波の影響でしかないんじゃないのかなぁ・・・

 電子レンジは、強力な極超短波の電磁波を食物に浴びせて、
 分子の活動を活性化させ加熱して調理するのだが ・・・

  これ煮? 過ぎてるよなぁ。

宇宙の電磁調理器で、宇宙と地球全体が加熱され、
くるくる回され出来た料理は脂ぎった生物の炒め物。
デザートは、かき氷がどっさり ・・・ かな?

 あくまで仮説の粋を出ませんがねぇ。   

他の原因? 銀河宇宙線とか、その他の粒子諸々・・・
様々な要因が重なっているんでしょうねぇ。

 何れにしても、神が仕組まれている訳です。

そりゃあ二酸化炭素や、
その他の影響も少なからずあるでしょうが・・・

ただ、各国二酸化炭素排出量削減をどんなに謳っても、
目標達成どころか増す一方じゃあ、お話になりません。

 そうだ、電磁波で思い出した ・・・

 電磁波は、人間の体に悪影響を与えるんだけど ・・・

電化製品全般、特に頻繁に使う 「 携帯電話やスマホ 」が、
脳に大きな障害をもたらすっていう事実を最近知って良かったぁ。

携帯電話は、電子レンジと同等の電磁波を出しているって・・・
それに電磁波の影響を 電磁波被曝 という表現を使う人もおります。

 全く、あぶないあぶない ・・・

身を守る為には、電化製品は脳と心臓からなるべく離して使うように、
携帯電話はイヤホンマイクを使うべしってね。

I H クッキングヒーターは妊婦は使わない。

 電気コタツ、電気カーペット、電気毛布&敷毛布、
 直接体に触れるものは使わない。

ついでに、フッ素加工の調理器具は使わない。
歯磨き粉も同じく ・・・

 今あるものは、捨てるしかないでしょ。


 全ては自己責任です。

それで最近の日本人に、おかしい人が増えちゃった訳だ。

いや、失礼な話、外を見れば何をやっていても携帯を持って、
宝物か親友か恋人のように大事にして・・・

 実に滑稽です。

みんなやっていれば、バカバカしいことが当たり前になる。

地球には、太陽からの電磁波に加え、
あらゆる粒子が降り注いでいますが、
それら有害な粒子から地球内の生物を守る為に、
磁気圏やオゾン層等を神様がお造りになった訳です。

 いやぁ ~~ 、神の大愛ってほんとありがたいものですねェ!

 創造主、そして太陽神に深い感謝を ・・・




ああ、ボケ~ッと空想してる場合じゃないんだ ・・・
でも、太陽観察する他やることないしなぁ ・・・

他の所は確か水素ガスの粒状班とか言ったよな。
対流してうねってるよ。

真っ赤なプラズマが飛び交う様は、
炎の龍神が戯れているようにしか見えないよな ・・・

 ん~? 一番大きい黒点の中に、何か真っ赤に蠢く光が、
 まるで生き物のように飛び回っているけど、フレアじゃあなさそうだ。

 ちっ、近づいて来た。こっちに来る。 ヘビっぽい何か
 こっ、これは、龍神だああ~~~~!

  でかい!でかでかっ、ああ、ああああ、
  ぶっ、ぶつかる~~泳げ泳げ!

   はひ~、駄目だ。間に合わない。


   ううううああ あああああああああああ~~~~~!!!


 ((((  そこをどけぇ~~い !!! ))))


   脳みそが割れそうになるような言霊が響いた。

  次の瞬間、ガタガタ震える私の脇を凄まじい勢いで、
  真っ赤な炎の化身のような龍神が通り過ぎて行く。

  ああああ、一瞬だが、み、見えた。

 あの龍神様の目は、黒点そのもので、
 鱗は一鱗一鱗が太陽表面の粒状班そのものだったのだ。

角・鬣・手足はプラズマが放出されて形作られているようだ。
恐ろしい ・・・ これはキングギドラの百倍恐ろしい。

 あまりの恐怖に痺れて体が動かない。

それにしてもあの巨躯の大きさはいったい ・・・
うう、体長は ・・・ 数十キロはあるだろうか?

 しかし何だというのだ ・・・・ む、鏡に向かっている。
 えっ、あんな小さな鏡に入れる訳がない。

一方、地球では ・・・ あっ、無理!
どうなってるか分かんないよ ・・・

スミレ様、地球のレポート何卒、な~にとぞお願い申し上げます。


 《 何言ってるのよ。レポーターやれって?

   あなたやっぱり使えないわね。
    えっ置いてけぼりした私が悪いって、
     んまあ~それは言えるわね。ごめんなさい。

      しょうがないわねェ ♪  これっき~りよん ♪ 》



     シャア~~ン、シャア~~ン、シャンシャン ・・・ 

     な、何なに、あれれっ? 急に真っ暗に? ・・・



二〇XX年 十二月十八日(木) 午前十時十分十秒より三分前





       ( 推奨BGM ) 

  フレデリック・ショパン作曲  ワルツ 第一番
  「 華麗なる大円舞曲 」 変ホ長調 作品十八
   中村紘子 (ピアノ) 




    「 キャラクター & キャスト 」

  アナウンサー / 戸田由紀子 ・・・・ 天海 祐〇
  カメラマン  / 南  照夫 ・・・・ 内村 光〇
  ヘリの操縦士 / 内山  清 ・・・・ 南原 清〇




 はいは~い、こちら十和田湖上空から私こと綾乃袋小路スミレと、
 叔父様ことセバスチャンが中継致しま~~す。

って、ちょっ、叔父様っ、おじっ、もう何処行っちゃったのかしら・・・

いつも、ちょいとした隙に気配がしなくなっちゃうから、
『 おちょいさん 』 て呼ばれたりするけどね。

  いいのよん、そのおつもりなら ・・・

  では、気を取り直していきます。

ここ十和田湖周辺には、現在付近の住人やマスコミが殺到しております。

それもその筈、この静止した神鏡わぁ~、
人間のぉ~皆様にもぉ~見えるようにぃ、
私が仕組んだからなのです。

 勿論、私の姿は人間には見えません。

ただねェ、腹立たしい蠅が一匹近づいてくるのよ。
何かって言うとネ、マスコミの雨森TV中継ヘリの事。

   この神鏡の周辺は御神域よ。この領域に近づくとは愚かなこと、
   領空侵犯だし甚だ遺憾だわ!

  ゆるせな~~い!
  喰らうがいい、神の雷を ・・・


《 ふんっ、プラズマキャノンバスターーーッ、三千兆分の一!!! 》


  わたくしの左目から発射された深紫のビーム光線は、
  中継ヘリを優しく掠めたのです。 

   相当控えめな攻撃を受けた中継ヘリは、
   あらららら、やり過ぎっ? プロペラの先、削っちゃったわね。

  んまあ~、酔っ払った蚊みたいにヘロヘロ墜落しそうだわね。
  なあ~んて脆い乗り物なのかしら。

 ただね、私が慈悲深くなかったら、跡形も無く消し去っていたのよ。
 感謝しなさい。

 で~は、どんな様子かさっそくレポートしたいと思います。

  あらあら大変、逆さまになって乗員の皆さん
  パニックになっております。

  では私も、逆さまになってインタビューを試みたいと思います。


女子アナ 「 きゃああああっ、あぁ~~、いぃっ、ひぃ~~ ! 」


      髪を振り乱しております。はしたないわねえ。
      が、とりあえずマイクは放しません。                      


TVカメラマン
 「 あたたたっ、たすけっ、うぐおおおぉ~~~、
         やっぱり、ヘルメットは必要だああ~~~!!!」


      叫び声が空しく大空に響きました。
      でも、根性でカメラは放しません。
      なかなかやるわね。


操縦士
 「 うわあ~~、あうっ、おうっ、くおっ ・・・」 


      こちらも負けじと操縦桿を放しません。
      まあプロ根性は認めてあげるわ。

      仕方ないわね~。助けてあげましょうか。

         じゃあ、
      
           《 ホイッ。》



  私は左手の人差し指をチョンと振ると ・・・
  中継ヘリに向けて瞬間移動ビームが放たれました。

 すると中継ヘリは、
 パッと消えて下の道路に瞬間移動したのであります。

 はあ~、皆無事です。

ただ、これじゃあ人間懲りないでしょうから、
男性二人は坊主頭&眉毛を剃って差し上げ、
そしてあの女子アナは化粧が余りに派手なので、
すっぴんにしてあげて、服装は露出が多くてはしたないので、
上下共温かい 綿入り桃色ジャージ に、そして気持ち悪くて長い爪は、
短く切って差し上げましたとさ。

 はあ、めでたしめでたし。

 あらあら皆さんとてもお似合いですわぁ~~。

  るんるんる~ん ♪ 3分いちぜ~ん!!

  三分一善って、なかなか出来ないわよ。
  あたくしにもちょっと厳しいわね。

   そうそう、いつもお父様がこう仰せなの、

《 控えめで清楚に加えて、芯の強い大和撫子は
  随分少なくなってしまったなあ。残念でならぬわ。》 
ってね。

    いけない、こんなことしている場合じゃないわ。
    あわわわ、お出ましだわ。

   お出迎えっ♪  お出迎えっ♪  お出迎えったら、お出迎えっ♪

  神鏡を覗いて見ると、なあ~んと、凄い事になっております。
  あっ御存知でしたわよね。

でも、あのお方が、あのお姿で神鏡の外に出られるとどうなるのか?
想像してみて下さい。

 それは表面温度六千度。
 その周りは一万度以上のコロナという、神のオーラを纏った
 小さな太陽の化身が大気中に出現するのと同じです。

  ほんの少しでも大気中に出ようものなら、
  十和田湖の湖水は一瞬で蒸発し、
  付近のもの全てが灰燼と化すでしょうね。

   東北焼失かしら? 

   とはいえ、実際の太陽の表面温度は、
   26度以下であるという学者もいるんだけどね ・・・


  でも、何も御心配なさる必要はございませんわ。
  ほら今、光龍神のお姿でお出ましですわ。あら素敵~~!




太陽の温度は26度だった!?太陽常温説を唱える新常識を深掘り


太陽内部世界とは ・・・
太陽神人とは ・・・


無限の謎に満ちた宇宙は、夢も希望も無限ですねェ ・・・

ところで、Kさんのブログにも、

太陽は高温灼熱の恒星ではないとあります。

何をどう信じようと自由ですが、
謎を解明しようと努力しなければ、
いつまでたっても無知のままですよね!



《 序章 》 〈 第四話 〉 ティータイム

2019年01月30日 17時36分03秒 | 小説


       ( 推奨 BGM )

      心が落ち着くギター音楽 





え~~い、とってもかわいいティーセットよ、でてちょうだい、おねがい。
 ☆★☆ プルルルル~ ☆★☆
わ~~い、でたでたー。ついでに おゆ、わかしてネッ。 
 わ~い、わ~い、るんるんるんっ♪
まだかな~、まあだだよ。まだかな~、まあ~だっだよ~。
 マナカナ~? まあ~あっ、ピュ~~~ッ!
わ~い、わいたわ~。じゃあ、こうちゃいれましょ。うふっ。

 るんるんるんるん♪  ふんふんふ~ん♪
うっちゅう~のまんなか~で ティーイタ~イム~♪ 


  あれれれれっ、なにあれっ??♪♪


ちっちゃ~なピンクのわ~たが~しが~♪ 
 モッコモッコムックムック♪ 
おおきくなって~♪  おおきくなって~♪♪
 て~がは~えて~♪  あし~がは~えて~♪
しっぽがク~ルリン♪  ピアノちゃ~んになっちっゃた~~?

 ( 作詞作曲マイメロなの )

     ・・・・・・・ パチパチパチ、アンメェ~

 ねえねえ、いつからいたの?・・・・・ アップップアメエェ~~

 あっそうなの、さっきからいたのにきづかなくて、ごめんネ

             ・・・・・・ アッパッメエェ~


《 あっ、あのねぇ、あなた達いつまで続けるつもりなの ・・・ 》


 「あっ、うたちゃんだ! うーたーちゃんも、こうちゃのみたいのネ。
  いまよういするからまっててネ。」


《 私は歌ちゃんじゃないのよ。見れば分かるでしょ。》

         アッパラア~ッメェ~ ( う~たちゃん )


  と言って、私の足にへばり付くピアノちゃん。ウウウ~かわい過ぎ。


《 だからね、歌ちゃんじゃないって ・・・ 》


  あ~私はね、動物でもぬいぐるみでも思った事が分かっちゃうのよ。
  テレパシーさえ使えればね、あなただって話せるわよ。
  テレパシーは宇宙共通語なんだから ・・・
  あぁ、頭痛っ ・・・


   う~た~ちゃん、マイメロのことわすれちゃったの~。

《 いや、そういう訳じゃないのよね ・・・ 》

   あれれっ、キャラになりきっちゃってる。術が効き過ぎたのね~。

《 あの~、お困りのようですね。》 

        ありゃま、ティーカップがたりないわ、どうしよう。 

《 あっ、叔父様、もう大変なのよ。》

           アパッパッポメエェェ~。( えらいこってス!)  

《 だったら、 早く元に戻してあげればいいでしょう 》

        あれれ、セバスチャンさんだわ。やせちゃったのネ。

《 そうなんですけどねー。ここまでレベル落として話したのは初めてで、
 すごく疲れてしまって ・・・ あっそうだ。私達も休憩しましょうか。》

《 ほぉっほぉっほぉっ、無理もありませんねえ。
 ただ、主神にとっては下座というものはとても大事ですよ。

 これから、あなたは幾多の困難な試練に打ち勝ち、
  創造を積み重ねて行かなければなりません。

  あなたのお父様も、明日から始まる 「神裁きの三日間」 に懸けています。
  そして全ての御家来神と全宇宙の星の住人達、地球人70億と、
    その先祖のことを信じています。

     悲しい事ですが、物質界の数十億にプラスして、
     全ての浮遊霊や自縛霊や憑依霊、
     幽界では物質界の数千倍以上の魂が、
     地獄の惑星、「 木星 」と「火星 」の内部世界に
     転生を余儀なくされてしまいます。

     その二つの惑星での修行は、原始人に後退させて、
     そこからほとんど進化が許されない堂々巡りの人生になります。
    なんと哀れなことでしょう。

   その上、860億年間、二つの星は隔離され
  他の星への転生は許されません。

 自業自得、神の道に背を向けた報いなのです。

 これから遭遇する人間達の魂は、
 極限まで堕落し汚れていますが、ここぞという時以外、
 決して手を出さないというお父様とのお約束は、破ってはいけません。

 私はただの見届け人ですから、お手伝いは何も出来ませんよ。》


《 それは良く分かっておりますわ。》


《 結構。ただ、その前に休憩するのもいいでしょう。
 この周りの空間だけ物質界の
 時空の影響を受けないようにしておきますからね。

 さあさ、お二人さん。私たちも入れて下さいね。
 あっ、ティーカップが足りなかったのですね。
 では私が御用意致しましょう。》


     わあ~、うれしいな。セバスチャンさんたら、
     まほうもつかえるようになったのネ。うふっ。

     ア~ポメエエ~!

   二人ともなんてカワイイのかしら。あんなに喜んで・・・

 叔父様はニコッと笑って握った右手を差し出し、
 掌をゆっくりと開きました。

 すると七色に輝く光の玉が現れ、
 その光に向けて、フウーッと優しくなが~く息を吹き掛けたの。 

 吹き掛けられた光の玉はパアーッと幾千兆個の光の粒子となり、
 まるで生き物のように息吹に乗り、ゆらりゆらめき、
 人間の科学では検知出来ないレベルの微粒子が、
 徐々に「造化の業」で形造られる様子は、
 あなたにも出来たらお見せしたいものですわ。

   ム=無、ウ=有

 ムウとは、霊=何も無い所から、
 有=物質化させる神業を表す言霊なのです。

 とは言っても、無と表現するからには、無の存在は有ることになりますね。
 結局は、有は有からしか生じないとも言えます。

  それもまた宇宙の実相なのよ。 ややこしいけどね ・・・

 数霊、言霊、色霊、形霊、音霊、
 そして物理の勉強もされた方がよろしいんじゃないかしら。

 この世でも、あの世(幽世=幽界)でも勉強と修行の繰り返し、
 怠けていると、どんどん魂のレベルが落ちるわよ。気を付けてネ。

 その魂のレベル、または周波数が、5.1次元領域まで上がると、
 神の領域に達することになります。

 そうなれば、人間としての転生の行から開放されます。
 このことを、輪廻転生からの解脱 (げだつ)、
 あるいは、アセンションと言います。

  皆さん、誤解の無いようにしてくださいね。


 ほら、そうしている間に磁器製のティーカップが三客と、
 藤の籠に入ったキャンディやクッキーなどのお菓子、
 それとアーモンドパウンドケーキが四つ。

  あなたも、お好みな物を御自分のお部屋で用意してね。

  あらっステキな生花とBGMまで ・・・
  カンペッキー。 

《 もう、叔父様大好きスキスキッ♪ 》

  「 マイメロもだいすきスキスキッ♪ 」

    「 アメェェ~アッメェェ~ッ♪ 」

    私達はスキップしながら、辺りをくるくる回ったのでした。
   太陽をバックに ・・・ す、凄い絵だわね強烈に ・・・




《 あらあら、皆さんに喜んで頂いて私も嬉しいですよ。ほぉっほぉっほ。》

  「 それじゃあ、マイメロがみんなにこうちゃいれてあげるわネッ。」

《 ところでマイメロちゃん、この茶葉の銘柄は何かしら?》

  「 アールグレイニューヨークなの、マイメロとってもすきなのよ。」

《 あ~ら素敵ネ。私も好きだわ。
  飲んだ時に鼻に抜けるベルガモットの香りが、たまらないのよねェ。》

《 マイメロさん、ありがとう。
  では、冷めないうちに感謝して頂きましょう。

     読者の方も御一緒に手を合わせて、頂きます。》

《 頂きます。》

   「 いただきます。」

      「 アッパメェェ~。」



《 あら、どうしたの? マイメロちゃん、カップの中見つめて。》

「 あのネ、マイメロ、こうちゃのひょうめんに、もようができるのみたり、
  ゆげがゆらゆらふわふわくるくるするところをみるのすきなの。」

《 あら、私も好きなのよ。》   

「 わあ~いマイメロといっしょだ。うふっ、それでネ、
   そうゆうのってせいれいさんじゃないかっておもったの。
     だからみんなにおなまえつけたのよ。」            

              アッパッ、アッパッ、アウメェェ~~




《 あらあ、良い所に気付いたわね。それでお名前はなんて付けたの。》 


「 えっとネ、こうちゃのひょうめんのもようのせいれいさんは、
  パッとすぐかたちがかわっちゃうから、(パラリル)ってつけたの。
   パラリルがおかあさんなの。

    それでネ、ゆげはこどもなの。

   マイメロがみつけたのは(ウネリル)(ヒラリル)(ユラリル)
  (ユルリル)(クルリル)(フワリル)(ホワリル) なの。
七人きょうだいなのよ。」  




              ンッモグ、アッモグ。ンゴク、ゴク。
              パハァ~~ッ、ンメエェ、アメエェ~~。  

《 あらあら、そんなに良く探せたわね。それにとっても素敵なお名前よ。》

  「 ありがとう。う~れしい。
    うふっ、マイメロもっときょうだいがいないか、
     いつもさがしてるのよ。」

     「 アパッポアメエェ~。」

《 私は炎の方が好きだって、そりゃ~、あなたはそうでしょうネ・・・》





 神の芸術の中で、最も美しい物の一つは炎だわ。
太陽のコロナループやフレアが飛び交う姿、
水素ガスが燃えて対流してうねる粒状班。

ただし、その劇的で雄大な光景を人は直接肌で感じ取る事は
出来ないわね。地上で直視することすら困難でしょう。

 炎自体には、触れれば火傷してしまうしね。

 でも、身近に触れて実感出来る物が唯一御座いますのよ。
 それは、このカップに注がれたティーやコーヒー、
その他の温かい飲み物なの。



特に色が濃いものほど分かり易いわね・・・
ほら、良く見ているとお茶の表面に、
大小様々な模様が浮き出ているでしょう。

 それは、お湯の中が複雑に対流しているからなのよ。

 それが、一瞬にして亀裂が入り模様が変る。
 お湯の精霊パラリル。

面白い命名だわね・・・間近で見ると微細な気泡が集まって、
美しい模様が浮かび上がっている。
室内に風は無いのに、カップの中には風が生まれ湯気は
ゆらりうねって立ち昇る。

 時に回転しながら激しく、時には穏やかに ・・・
 それは正しく湯気の精霊の如くに ・・・

  カップの中は神の創造せし小宇宙と呼んでもいいかもネ。

  お味噌汁は、また赴きが違って面白いわよ・・・
  何れにしてもカップの口は広い方が模様が出易いですわよ。

  そうそう、それで湯気の精霊が集まると竜みたいに見えるでしょう。
 これがお父さんにしたらどうかしら。名前はノボリル。

まあまあかしらね・・・そして立ち昇ったノボリルという湯気や水蒸気は、
上空に集まると雲になる・・・ぷかぷか漂い、時に雨を降らせ、
時に雪を降らせる。そうやって永遠に循環していくの。

地球の空調の役割を果たしている熱塩循環に地球内部のマントル。
太陽の粒状班も然り。

太陽系、天の川銀河、その他の天体を動かす法則も、
 偉大な神の創造せし循環システム、
 「廻りの理」と「三十字の理」によるものですのよ。

  全てが神の愛の充満界なの。

  その神の創造せし美しき大宇宙に抱かれながら、
  カップの中の小宇宙に感動する。

 ああ~、な~んて贅沢な一時なのでしょう。
あなたは気にされていなかったかしら。

それでしたら、一度お試しになられて下さい。
とてもお手軽ですわよ。

ほんと、お父様の宇宙ってステキだわ。
わたくしもがんばらなくっちゃ。

 あらっ、おしゃべりに夢中になっていたら、
  パラリルはもう薄くなってきたわ。
   紅茶の温度が低くなってきて丁度飲み頃よ。


《 じゃあ、そろそろ頂きましょうか?》

  「 は~い。」

《 あらっ、ピアノちゃんはもうケーキ食べちゃったの、
  意外と食いしん坊ねえ。
  ほらほら、お口の周りにケーキの欠けらが、あちこち付いてるわよ。
   取ってあげる。あらっ、お顔が赤くなった。
   か~わいい、うふふふふふふ。》

   「 アッ、アッメェ~。」

《 まあまあ、スミレさん、その辺にしてあげて下さい。ほほほほ。》

《 は~い。》

 すると、ピアノちゃんは空のお皿を私の前に出して、こう言いました。

   「 ミミミッ、ミラバケッチョ? アンメェ~。」

《 えっ、おかわり。プッ、きゃははははは ・・・》

   皆で手を叩いて、大笑いしちゃいました。

《 しかし、なんですね~。
 太陽の前で、のんびり楽しく紅茶を飲む。
  これも又、乙なものでございますなあ。

  あっ、あそこにシリウスの五連星が、
  あそこにはプレアデス星団が見えますよ。
  あそこには、ひまわり銀河が ・・・ 皆さん?!

あ、あのお~、三人でかけっこですか、楽しそうで結構なことですねぇ~。》

《 あっ、叔父様ごめんなさい。何かおっしゃいました?》

《 ああ、いえ何でもございませんよ。
  そろそろ、お開きと致しましょうか?》

《 はいっ、承知致しました。》

 「 は~~い。」

 「 アア~ッパッ。」

《 それでは皆さん、手を合わせて、ごちそうさまでした。》

《 ごちそうさまでした。》

 「 ごちそうさまでした。」

 「 アッパッメエェ~。」


  そんなこんなで楽しい一時は過ぎていったのです。
  めでたしめでたし ・・・


《 あ~、楽しかった。ところで、シバ殿。お時間のようですけど~ ・・・》

   あたくしはニヒヒ~ッと笑った。

     「 ア~パ、ア~パ、アッパッ、メェェ~ ・・・」

   さよなら、またね~、と言って、ピアノちゃんは、
   ピンクのカワイイ光の龍体に変化して、
   太陽に向かってピューッと、お帰りになりましたとさ、

   めでたし、めでたしっと ・・・

《 ピアノちゃ~ん、さようなら~、またね~。》


  「 ピアノちゃ~ん、またあってね~って、あそこおひさまだよ。
   あつくないのかな?ねえねえ、うたちゃん、
   どうしてピアノちゃんはおひさまにかえっちゃったのかな~?
   あそこマリーランドじゃないよ。」


《 え~あのねえ、まあ、あんまり気にしなくていいのよ。
 どうせ、すぐ会えるんだし。
  あっ、そう言えばあなたを元に戻さなきゃ。
  いつまでもこんなことやってられないわ。》

  「 ????? なんのことか、マイメロわかんない。」

《 分からなくていいのよ。じゃあ、元に戻れええ~~んえんえん円。》

  私は、左手の人差し指をマイメロの目の前で、ぐるぐる左に回した。

  「 ああ~あぁ~あぁ、やあ~い、
    め~がっ、まわっ・・&・%・#・・・」

 すると、目を回したマイメロちゃんはホヨンと倒れた。
 すると、バッボヨヨヨ~~ンと煙が出て元の信造に戻ったので~したとさ。

   めでたしめでたし ・・・

    ふ~、つかれっ、あっいや、愚痴はいけないわよね。



《 序章 》 〈 第三話 〉 神の嘆き

2019年01月30日 16時44分27秒 | 小説



   ( 推奨 BGM ) 

ベートーヴェン - 交響曲 第9番 ニ短調 Op.125《合唱》
指揮:ヘルベルト・フォン・カラヤン
   ベルリンフィルハーモニー管弦楽団

 第3楽章:Adagio molto e cantabile 26:35 にセットしてください。



         


   ぶつぶつぶつ ・・・ 

 徹底的に完全を目指して宇宙を創造且つ運営するのが、
 主神としての使命なんだけど、加減が難しいのよ。

私はまだ主神としては新米で未熟だから、
お父様から修行してきなさいってことで、ここに来たのよ。

しかしねえ、人間は神の存在を感じ取る感性が、
あまりにも鈍くなって神はいないとか死んだとか、
我は不幸なり不自由なリ。
とか言って、ふざけてるわよね。

  お父様は、いつも涙を流されて・・・


《 私の子供たちは親である我を忘れ、定めし掟を破り、
 全てを破壊し自滅せんとしている。哀れでならない。》

  って、お嘆きなのよ。 かなり低めの声で想像してね。

 全く何の為に肉体に五官という機能が付いているのか、
 御考えになられたこと御座います?

それは物質界でも神霊を感じられるように、
五官で感じ取った情報を全身の神経から大脳に集め、
そこで観察力や洞察力等の力で分析する訳。
  
「神経」 とは読んで字の如く、
神の経(すじみちをたどる。とおりみち。などの意味)と書きます。

 これは、あくまで神が人間に書かせたものです。
 それだけに深い意味があります。

神の創造物に神の子人が、見て感じて触れた情報が、
その神経を通り大脳に送られる。

宇宙のあらゆる物質や現象には、神の愛が込められていますから、
必ず感銘と感動、そして様々な神の法則が学べる筈です。

 感性は神性に通じます。
 更に想像力は創造力に通じます。

そうして感じたものは、
今度は脳幹にある松果体に宿る魂から
霊波線を通して神様に通じて行くのです。

 それらを意識して、お詫びと感謝で祈り行じ、
 何らかの人に分かり易い形にしてゆけば、
 更に濃く神様と繋がることが出来ます。

そうなれば当然、神様は喜ばれ、その喜びの思いを我が子に伝えようと、
何らかの形で示すという事になります。

 そのようにして見えない神との絆を強める努力が重要になるわ。

逆に不平不満を言えば、お叱りを受け、
ネガティブエネルギーが全身を覆い、
更に邪神に繋がって行く事になります。

 不幸はこうして生まれます。

故に感性が鈍くなれば、神を感じなくなると同時に、
人生が空しいと感じ、不幸だと思い込むことになります。

だからこそ感性を磨く事が、重要な人としての修行の一つになります。

   ここで格言を一つ、

『 天国と地獄は自分で造る 』


   いかがかしら?

人は生まれた瞬間に、「 神理の道の追求 」、
そして 「 心と魂の浄化 」の修行が始まるのです。

 それらが智識として記憶されていくの。

その智識をどう応用して活用するかは、
あなたの腕次第、信仰のセンスになるのよ。  

その智識や魂の記憶は、
地球のアカシックレコード内の
個人のアカシックレコードに記録されていくの。

 だから、個人の罪状や功績は包み隠すことはできません。
 神の裁きに狂いがないのはこの為よ!

 また、人の魂に寿命はありません。
 肉体の死後の御計画は今立てて頂戴ね!

当然、人間から善人だ、聖人だと敬われても、
心と魂が汚れていては、神からは単なる偽善者にしか見えません。

やがては、人間からもその偽善が分かるように、
神が仕組んでいくのですよ。

 また、例え忘れた過去世の記憶も、謎の歴史なども、
 アカシックレコードにアクセスできれば、解明できるはずよ。

  一部は制限があるけどね。

 ただし、しっかりとしたリーディング能力を
 身につける必要があると同時に、
 自分の能力を過信してはいけません。

  更に、地球のアカシックレコードは、
  大天使ガブリエルに管理を任せています。

 特に、大規模な浄化現象( いわゆる災害 )の、
 日時などの詳細な情報は特定できないようにしてあります。

つまり、予言は当たらないようになっています。
決して騙されないようにしてください。

  現在は何が起きても動じない心と物的備えが重要です。

   ここで、また格言を、

    「 炎の勇気と静寂の響き! 」


   これを是非、座右の銘にしてほしいものですわ ・・・  
   更に重要な格言を、 

    「 人の99%の努力に対し、神は1%報いる!」


いかがでしょう。神はあなた方人間の魂の生みの親です。
その親が、甘やかして、
すぐおんぶに抱っこをするとでも思いました?

身勝手な御利益を願い、普段は微塵も神に対しての敬虔さがなく、
不平不満で心を邪気で汚し、お詫びも感謝もしないでは、
反省も改善もできませんので、進歩向上は有り得ませんね。

 その為、心と魂の浄化は、親である神が成す他なくなります
 それは、「 禊ぎ祓い = ミソギハラヒ 」
 という苦しい浄化現象を与えるのです。  

病気に事故、事件に巻き込まれたり、自然災害に会ったりなどね。
でも ・・・ その浄化現象を受けた人間の感情は?
ほとんどの場合、不平不満、逆恨みした挙句、
神を罵倒しては唾を吐く ・・・

 違うかしら ・・・ 神の心情、苦悩は思わないのでは?
 そして、無神論者、唯物主義者が威張り散らす訳よね!

当然、人間は下等な猿から進化した毛の無い猿に成り下がり、
どんなに進化しても戦争して自滅の道を辿るという結論に達する。

 「 どうせ短くて苦しい人生、
  多くの猿どもを道連れにして死んでしまおう。」

こんな強迫観念に駆られる。そんな犯罪者が後を断ちませんね。
だって、死んだら終わり、死後の世界は無い、つまり生前の罪は御破算。
だったら早く死んで楽になろう。

 こんな迷信を信用しているのは、あなたでないことを祈るわ!


 「・・・ねえねえ、だれとおはなししてるの?
   キティちゃんあそぼ。
     おままごとしよ。なでなで。」


 《 あのネェ、今大事なお話しているから、ちょっと待っててね。
                   遊んでていいから。》


    理屈っぽい話になってしまったわ。
    ごめんなさいね。


  さあて、どうしようかしら ・・・?

この子ったら随分楽しそうだけど、遊んでる暇はないのよね。
物語が進まないし、元に戻してあげようかな・・・?

さて ・・・ 太陽で待ちぼうけの人もいらっしゃるしねぇ ・・・

  さてさて、さぁ~~てと ・・・ ???

  

  




       あれっ、こんなところに、かわいいステッキがおちてる。

     キティちゃんのかしら?チョットおかりしますっと、
    わあ~い! これでまほうつかえるのかな?  

    むこうでやってみよ。

     スキップ、スキップ   

       らんらんら~ん♪

            るんるんる~ん♪






  え~とまず、私から先に元に戻って・・・

 わたくしが念じると、左回転の光に包まれ、キラキラッと光って、
 昨日丸一日掛けて創造した、霊体と服装に戻ったのです。

  あっ、「 天意 アイ の杖 」 は別だけどね。

   とりあえず、めでたしめでたし。

   それじゃあなたも ・・・ん?

  あれっ、あたくしの「天意の杖」がない。
  ああっ、いつの間に ・・・

 あんな遠くで何してるの?
 あたくしの天意の杖を勝手に使って ・・・

あばばばばあ、やっぱり、あなたって使えない。
でも、ちょっとだけ、カワイイかもってゆうか、うふふふん癒される~。

ででで、でも隣に何か ピンク色のモコモコ した ・・・
ちっちゃな生き物? がいるけど、あれ何?         


《 序章 》 〈 第二話 〉 鏡中の宇宙

2019年01月30日 16時36分23秒 | 小説



      ( 推奨 BGM ) 

   ヨハン・シュトラウスⅡ作曲 
 『美しき青きドナウ』 カラヤン&ベルリンフィル




 

  いってらっしゃいって言われても、
  私はただ鏡の中を見られればそれでいいのに?

私は首を傾げながら鏡の方へ視線を向けると、その鏡の中には ・・・

  あっあああー、あの~お二人が鏡に映っているではないか?     

あれっ? しかも凄くお楽しそうに、手まで振っておられる ・・・・・
が、しかし、何事が起きているかは分かった。

  体が自然に硬直している。

何故って、わたしは~すでに~かがみ~の中だ!
はめらっ、いやっ、だまされた~~!

私の周りは三百六十度、無音の暗い空間 ・・・
でも小さな光の粒が、たくさん見える ・・・? 

 しかも背中が妙にあったかい。
 小さい光の粒?これは星なんかじゃない!

  そう、断じてここは ・・・ うちゅうちゅ・・・
  違うちがう! うう~、ふっ震えがあ ・・・


    「 いやだああああ~!」


 私は両手で頬を押さえた。これじゃあムンクの叫びだ~。
 もしくは、ケロロ軍曹だあ~。 

  
ゲェ~~ロオオォーーッ!!


 《 あのね、そんなことはいいですから、
     早く後ろを見ないと危ないですよ。》



  これまた楽しそうに叔父様の神様は鏡越しにおっしゃった。
  隣のスミレ様ときたら、
  かなりのオーバーアクションで手を叩いて大爆笑である。


《 おじさまった~らサーイコー、
    キャッキャッ、ふんふふんふ ふ~ん ♪ 》




  うう、なんて神様だ。こんな時にスキップですか。
  こっ、これは絶対危険だ。
  後ろを振り向いてはいけな ・・・ い。

私は振り向かない。ふりむ ・・・ うん? 体が勝手に動いてゆく~。
直立不動で金縛り~。 私は神様のおもちゃ~。

 ででで、でもでもでも、やっぱり太陽だぁけど ・・・
 い、いかん、ちかちかちかっ、近すぎるでショー ・・・

・・・ ああ~太陽フレアがあ~頭の上をををを ・・・ 死ぬ ・・・
・・・・・・ 有り得ない有り得ない ・・・ あう、ああう~。

ここまで太陽に接近したのはぁ、人類初の快挙であります ・・・・
・・ しかも生身?で~ ・・*人工衛星ひのでぇ~ も 真っ青 ~~
・・・・     ・・・・・・    ・・・・

   ・・・・・・・・・・・・・   ・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・  あっ、あぶっ ・・ *%$# ・・・ おう? 
・・・ あ ・・・・・・ あ ・・・・・・・・・・・・・・・・ 
・・・・・・・・あ、拙者も武士の端くれ、なんのこれしき、
気など失っている場合ではないわ ・・・ がががが、

 ガツンと言わねば、ははは、はあ~~~

かッかッ、

「 神様、スミレ様、助けてください。
  こんなに近いと熱いやら恐ろしいやら、
   フレアの直撃を受けそうで危ないです。
     お願いです。ちっ地球に戻して下さいぃ~~!」

     私は気を付けの姿勢のままで必死に祈った。
     はあ ・・・ 武士の面目丸潰れでござる。



               《 あ~ら、御不満のようね。》




 エッ ・・・ な、なんか隣から声がするのだが、首が動かない。
 仕方なく目線だけを右下に恐る恐る向けた。

あっ、あれ? なんか妙に丸くて、白い大きな雪だるまっぽい何かが
私と同じ向きで漂っている。
これって、この場面どこかで見たことがある。

  そうそうトトロの 「雨のバス停」 の場面と似てる。

ただゴーストバスターズのマシュマロマンや雪だるまではなさそうだ。
手足や胴が丸っこくて異常に短い。寸足らずだ。完全二頭身。

その大きな顔には三本の髭。
真ん中には小さい鼻がポチッと付いていて、
目は黒目だけの縦長楕円形?

 頭の上には三角の耳が付いている。

  それに赤い ・・・ リ、リボン! えっ、きっ、キティちゃん?

   拙者は絶句した ・・・

キティちゃんの衣装は、相当アンバランスな例のスミレ様のお召し物が
着せられているではないか。

 まさか、着ぐるみ? それとも変身?・・・

  これって本当にスミレ様?

えっ、そっ、それにしても悪趣味だし不恰好。
私は笑いを堪え切れず、
「 ぷっ 」 と吹き出したが、すぐある事を思い出した。

  私の思ったことが神様には筒抜けであることを ・・・・
  あ、案の定さっきから妙に静かなお隣のキティ様から、

   ただならぬ殺気が ・・・

横目で見ると白いこめかみの辺りに、漫画で良く見る怒りマークが ・・・

  ついでに目から怒りの炎が ・・・

  ついでに ズゴゴゴゴゴ~ッ!! って字幕が ・・・

    ちっ 血の気が失せて震えが ・・・ さささ、さむっ。

   
「 スッ、スミレ様、申し訳ございません。
  あのぉ 悪気はございませんですし、
  そんな変なコスプレされるとおかしくて ・・・ 」


   あっいかん! 凄い殺気と言うかオーラが轟々と燃えて、
   白くて短い毛が金色に光って逆立ってきた。

    えっ、スーパーサイヤ人 じゃなくて、
    スーパーキティちゃん!!!???


 「 あの、お怒りは分かりますが、目付きが悪過ぎると ・・・ 」

おっだまりなっさ~い!!

  さっきから黙って聞いていれば、
   雪だるまだのトトロだの悪趣味で不恰好だのと、
    おまけに馬鹿にして笑ってくれたわね!

    そんなふうに言われた上に笑われたことなんて、
    ここ一万飛んで八百と三十五年程無いわよ。
   言ったのはあそこにおられる叔父様よ。》



 鏡の奥で、気まずそうに叔父様の神様がお手を振られた。


《 あなた、その程度のレベルでしかないのに、
 いい度胸しているわよね。覚悟はよろしいかしら。》


「 あっ、ははは、ハイ、も、申し訳ございません。
 心を入れ替えて何でもおっしゃることを、い、致しますので、
 ど、どど、どお~かお許し下さいませ~。」

《 へぇ~何でもするんだ。じゃ~あ、何にでもなって頂こうかし~ら~♪ 


「 へっ、何にでもなるって?・・・何のことでございましょう。」

《 ん~っと、何がいいかしら、あっそうそう、あれがいいわね。》


  すると、お決まりのように魔法のステッキが出てきてって、
  このステッキはスミレ様の、なが~い髪の先に付いていた、
  あの龍が持っていた物だ。そのステッキを左手にお持ちになり、
  とってもかわいくプリティにこうおっしゃった。


《 ふん、お世辞言っても遅いのよ。
  え~い!うっさぎっにな~あれっ!☆☆ 》



  スーパーキティ様は、じゃなくてスミレ様は魔法のステッキの
  二重螺旋部分を右にくるくる廻された。あれって回転するんだ。

    すると、リリリリリ~~ン☆ とか音がして、

 ステッキの先からキラキラと光が出て私の体を包み込んだ。

すると、やっぱりお決まりのように煙が ボワッ と出て、
あれっ、体が縮んだ ・・・で、何かに変身したらしい、
じゃなくてウサギになった筈だが?・・・

 でも、電撃じゃなくて良かったあ~。
 ほんと電撃じゃあ洒落になんないし、
 へたするとアフロになっちゃうからねって、

   いやいや問題が違うだろ ・・・ 

    う~わ~どうしよ 。私は頭を抱えた。


《 ねっ、信造殿はうさぎ年生まれだから丁度いいでしょう。
  とってもカワイイわよ~ん。ほほほほ~。》


   スミレ様は、とっても愛らしいお顔  
  ( 元のキティちゃんにお戻りになられて )でおっしゃった。


 「 ははは、はあ、よくご存知でいらして・・・」


  ・・・むむ。妙だ。

頭を抱えたと思ったが、手が短くて届かずに、ほっぺで止まっている。
ガ~~~ン!まさか、カエル軍曹か?

  でも体は白いし、これは何だ? ピンクの頭巾か?
 それに皮膚感覚がおかしい。

何か、ふわふわフカフカだし、あたまがいじょうにおおきい ・・・
ありゃま、うさぎってこんなんだったかしら?

てはまるくて、ゆきだるまかな ~~?
これじゃあパソコンのキーボードうてないわね ・・・ 

  あれっ? こえまでへんだわね ・・・ おんなのこだわ ・・・

    でもネ、あたし、きにしないの。
      だって、とってもゆかいでたのしいきぶんなの~♪


《 は~い、おおきな鏡ですわよー。》



 あたくしは不適切発言の多い、
 マイメロ化した信造の前に大きな鏡を差し出したって、
 わっ、私が、一々説明するの?  

   ナレーター? 何よそれ~ ・・・



 「 わ~い、キティちゃんだ。かわいい~、
  そのいしょう、とってもおにあいよ。うふっ、なでなで ・・・」


《 あ、あのね、気安く触らないでくれる。》



  はあ~、同じ背丈にしちゃったのが間違いよ。
  せっかく驚かせてあげようと思ったのに、
  鏡を無視するとは、こやつどうしてくれよう。

はあ~ ・・・ しかし、何で私が作者でもないのに
こんなナレーターやらなきゃいけないの・・・って
言ってもしょうがないか。

私がこのキャラに変身させちゃった訳だからねえ~~ 
性格まで同じにさせたのが失敗よ。

  ぶつぶつぶつぶつ ・・・ 

    わたくしったら手抜きすることしないからね~。

      完璧過ぎるのよね~。


        はあ~ ・・・ ぶつぶつ ・・・





以上、修羅場の場面をお送りしました。ですがスガスガ ・・・
まだまだ、修羅場は続くのでありました。ああ~~!


ところで、あなたはマイメロをご存知でしょうか?

サンリオの人気キャラなのですが、
キティーちゃんほどメジャーではありません。
がしかし、アニメを見れば、はまりますよ。

私は以前、甥っ子が遊びに来た時に嫌々一緒に見たのが始まりで、
その後も放送終了まで見ておりました。

ではイラストを貼り付けると、著作権の問題が生じますので、
サンリオと大阪テレビのURLを貼っておきます。

テレビ大阪  おねがいマイメロディ


ピアノちゃんを是非チェックしてください。
直に登場してまいります。

ピンクの羊ですよ。
あ、それと歌ちゃんも忘れずに ・・・


《 序章 》 〈 第一話 〉 最期の天の岩戸

2019年01月30日 12時23分58秒 | 小説




        ( 推奨BGM ) 

  ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン作曲
  交響曲 第三番 『 英雄 』 変ホ長調 作品五十五 (第一楽章)
      ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮
      ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団





二〇XX年 十二月十八日(木) 午前十時十分十秒より三十分前 

       カウントダウン開始




ここは日本の東北地方、青森県と秋田県の県境にある十和田湖。 

  気温零度。

辺りには先日から降り積もった雪が暖かな太陽の光を受け、
白銀の真綿のような姿を横たわらせている。

その純白の雪に囲まれた十和田湖は余りに神秘的で美しく、
全くと言っていいほど邪気は感じられない。



  無風状態の湖面は一点の波紋も無く、
  生命の根源とも言うべき太陽の姿を映し出す為だけに
  神がお造りになられた鏡のようである。

その鏡面の端に視線を移すと、光を帯びた人らしからぬ姿が見える。

  これは ・・・ 妙だ。        

その姿とは、湖畔大畳石の上に佇む少女と老紳士の姿である。
やはり、どう見ても人ではない。

少女の服装は洒落たセーラー服っぽいが、あまりに斬新なデザインである。
特に帽子は大きく派手で変っている。

 服の生地はシルクよりも光沢があり、
 白を基調とした紫の濃淡の縦縞模様が彩り鮮やかである。

季節は冬ですが寒さの影響は無いらしく、
半袖のブラウスに肘より上まで伸びた長く洒落た白い手袋。

 金糸銀糸もふんだんに使われているようだ。
 胸には巨大なルビーらしき光輝く宝石が輝いている。

有り得ないのは宙に浮いている幾つもの光沢のある球体であるが、
これもデザインの一部のようだ。スカートは膝丈。
ストッキングは光沢が有り透明。

 靴は紫のハイヒールで、先端は上向きに尖がり、
 その延長線場に真珠色の球体が浮遊している。

 あ~、想像付きません? そう言われましてもねぇ ・・・



長く艶やかな黒髪は中央で分けられ、帽子の下の後頭部で左右共に、
円筒形の金細工の中を潜り、まるで生き物の様に大きくうねり伸びている。

その伸びた髪は途中で左と右が交差している。
更に伸びた髪は先端で一つにまとまり、金龍の髪飾りに納まっている。

この中央部分を、縦に一本のポールが宙を貫いている



その金細工の龍の左手には、
生命の設計図と言われる二重螺旋DNAのような
デザインの杖が握り締められている。

 柄を左手で持ち、右掌に杖の先が乗せられています。

この二重螺旋の杖は実に意味深である。
まるで色鮮やかな炎にしか見えない。

その螺旋の先端は鋭く尖っていて、
その又先には5センチ程空間を隔てて黄金の球体が付いている。

 他の部分も興味深い。

柄は金色、鍔はパールホワイトで厚みがあり、
上から赤・青・黄色の平行の線で縁取られている。

長さはどうでしょう ・・・ 1メーター程でしょうか?
果たしてこれは魔法の杖なのか? いや、剣に見えなくもない。 
神の武器?

 う~ん、興味深々です。

これを使われる場面があるといいのですがねぇ ・・・    



 信じ難いのは、このヘアースタイルです。

横から見れば二体の龍に見え、上から見れば8の数字か無限大マークに見える。
更に正面からは、何と大きな円の中にハートが見える。

 が、そこに龍の姿は無い。 驚愕、有り得ない髪型。 人間には無理です。

  女神だからハート? しかし後ろでは龍が牙を剥いている。

その髪を延ばせば2メートル程の長さになるでしょう。
ふわりと漂っている様子から、重力の影響は微塵も受けていないと思われる。

どの部分を取ってみても神の芸術と言えるでしょう。
できれば、あなたにもお見せしたいのですがねぇ ・・・



ただ特筆すべきは、衣装が派手で豪華というだけでなく、
少女の体自体が気品に満ち溢れた光を放っていることだ。

実に神々しい。その際立つ美しさは尋常ではなく、
白く輝く肌、大きな瞳、スタイル、姿勢、どれを取っても非の打ち所が無い。

 間違いなく相当次元の高い光の女神であると思われる。
 が、神様は男女一体である場合があるので特定はできない。

何にしても現代の上辺だけ表面だけを飾り立てて、
自己満足的美しさを競う女性の方には、
どんなに求めても得られない美の極致である。


 老紳士のほうは、黒いシルクハットに黒いスリーピースのスーツ。

それに艶やかな黒いステッキと、磨き込まれた黒い革靴。
白いワイシャツは襟と袖の部分がフリル状になっている。

それに、ワインレッドの蝶ネクタイ。
手には真っ白なシルクと思わしき手袋をはめている。

 立派な眉毛は白く艶があり、ふさふさしている。
 同じく白い口髭はしっかりと手入れがなされ、
 髭の両端がくるりと上に巻いてある。

これは黒と白のコントラストが実に見事である。
表情はとても穏やかで常に笑みを湛えている。

 見た感じは位の高い貴族といったところではあるが、
 少女よりかなり控えめで派手さはない。

この場合、美しい女神を引き立てる為に自分は遠慮するという、
細やかな配慮と取れなくも無い。

とは言え、ただならぬ風格、気品に満ち溢れている。
さしずめ若く美しい女神の執事か、単なるお供といったところであろう。
良く見れば二人ともしっかりと足が地に着いていない様だ。

 宙に浮いているのか影すら見当たらない。
 この二体の神の正体は、目的は果たして何なのか?

面白いことになりそうなのは間違いないだろう。


 ところで私は何故ここにいるのか? 夢か幻か? 現実か?
 実際区別がつかないのです。 まあ気にしない事にしましょう。  


 《 いよいよですね、スミレさん。》


老紳士が言うとスミレという女神は、こう答えた。


 《 そうですネ・・・叔父様。》 ・・・ ああ、叔父様なのですねぇ。


二人は特別口を開けた様子が無い。

私が思うに、想いの中で言霊を発し、意思の疎通を図っているのだろう。
つまり人間界でテレパシーとか言われているものである。

  故に私の脳裏に響いて来たのだろう。 
  意図的にかな? なぜ私に??

   ・・・ だとすれば実に妙だ!

  その時スミレは左目でウインクをした。

チンッ ✬ とかいう音がして星マークが一瞬キラリと光って散った。
まるで漫画かアニメだ。

すると雲一つ無かった快晴の空に、黒々とした雲が周辺から集まって来た。
だが、これはどう考えても可笑しい。

 周辺の雲が、まるで十和田湖目掛けて四方八方から
 吸い寄せられるように集まっているのだ。

その雲の大きさは見渡す空一面を覆い尽くす程だ。
雲は巨大な十字に形作られ、やがて十和田湖を中心に右に回転し始めた。

 かといって台風などでもない。 あろう筈が無い。

突然起こった有り得ない光景に、周辺の住人や気象庁も慌てふためいた。
皆窓を開け、或いは外に出て四方を見渡し、口々にこう言った。

 「今度は何が起きるんだ。この世の終わりだ。」  と ・・・

そう言うのも無理はない。
科学的物理的に言っても不可能な出来事なのだ。

雲は風の流れに乗って動く。
その自然な流れを無視し、
一箇所に吸い込まれるように集まるとは如何なる力なのか?

 それが回転するなど ・・・ 

  ああっ、十字だったものが何時の間にか、
  中心部から延びる五本の腕の様に ・・・

   これは似ている ・・・ 我等が天の川銀河に ・・・



この小さな天の川銀河は、下から見ての右回転であるから、
宇宙空間からでは左回転になる。

通常、北半球では台風もハリケーンも左回転だ。
決定的に違うのは、台風の目のような空洞部分が無いのである。

実際の銀河は、中芯部の棒状構造の「バルジ」左右から
伸びる五本の腕から成り立つ。
その中のオリオン碗に太陽系が存在するのだが、
そこまで酷似している。

 天文学に詳しい人なら一目見て分かる筈だ。

その中心、バルジと呼ばれる棒状部分には、
ブラックホールの存在を示唆する学者が多いのだが、
まさかこの雲で形成された銀河中心核バルジ部分には、
小型ブラックホールが存在しているのだろうか?

  大気中で ・・・ こ、こわっ。
  それを、ウインクしただけで大気中に発生させる等 ・・・

だ~が、中心部に何らかのエネルギー源が無ければ起こり得ない現象である。
故に有り得なくは無い。

増してや、神の奇跡の御業であれば尚更である。
とすれば、人の想像を絶する能力である。

 地球上で、雲が原料の天の川銀河を見上げている我々人間。
 それを、いとも簡単に創造しコントロールする二体の神。

恐らくは、あの女神が全ての現象を起こしていると思われるが、
いったい何のデモンストレーションなのだろう?

 まさか、暇つぶしに造られた訳でもあるまい。

二体の神は、先程から意味有り気に微笑むだけである。
恐らくこの超常現象は、神や奇跡を信じない人間達に見せた神の御業と思われる。

ところで実際の天の川銀河は二億年を掛け、波打ちながら一周するそうだが、
この雲の渦巻銀河の一周はどれ程だろう。

  あそこの腕の部分を起点に数えてみよう・・・

    いち、にい、さん ・・・・・ 五十九、六十 ・・・

  ええ~、大体一分ですが、まさか単なる秒針計だったりしてぇ ・・・
  いや、考え過ぎ考え過ぎ!

しかし面白過ぎる。次は何が始まるのだろう。楽しみだ。

もしかすると星の生成過程を大気中で人に披露して下さるのかもしれない。
生命の誕生も早廻しで見られるかも。
それと引き換えに恐ろしい代償があったりしてぇ、いや、それは怖過ぎる!

この謎めいた現象は、あっという間にインターネットで世界中に配信された。
NASAは勿論の事、あらゆる分野の学者達が注目していた。

  その注目度が高い訳 ・・・

 それは、あなたが恐らく体験するであろう近未来の事柄 ・・・
 それに先立ちお教え致しましょう。 




    (推奨BGM) 

トマソ・アルビノーニ作曲 『 アダージョ 』 ト短調
   注 : レモ・ジャゾット作曲が真相らしい? 
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮     
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団  


       

世界はこの時点で、昨年2月に発生した新型インフルエンザ鳥バージョン+
エボラ出血熱が猛威を振るい、
既に世界で累計 5,500万人の犠牲者を出していた。

更にその後、世界各地に起きた大地震と、それに伴う大津波や大洪水、大火災、
地震と連動したかのような噴火で数千万人。

 畳み掛けるような寒波と熱波の嵐。あらゆる天変地異は、
 汚れた魂を持つ者と土地に容赦無く襲い掛かった。

当然その状況下に於いては、水と食料の確保はままならず、
餓死者は増加の一途を辿った。

現時点での各災害全体の死者数は推定 5億人とも言われ、
日本の犠牲者は100万人を下らなかった。

  その為、世界の政治経済は麻痺状態。

度重なる大災害と衛生的に劣悪な環境により、数種類の疫病が蔓延した。

更には、各国の数10箇所の原子力発電所も大きな被害を受け、
放射能漏れを起こし、その周辺地域は大きく汚染された。

その一方で、水と食料の奪い合いから、暴動、紛争は日常茶飯事に起きた。
外に出て放射能の脅威に晒されても、渇きと飢えを欲する本能には影響が無かった

 まだある。

去年暮れから急激に太陽黒点の活動が活発になり、
太陽フレアによる電磁波が地球を襲い、
人工衛生は誤作動や故障を起こし、ある物は地上に落下した。

 また、発電所や電子機器に悪影響を及ぼし、
 停電を起こす都市は全世界で一割を越えていた。

当然各地の破壊された変電所は直ぐに建設し直すことは出来ない。
建設費も労働力も確保出来ない現状なのだ。

 それに大きな変電所であれば建設には一年ほど掛かる。
 故に人々は絶望した。

各国のインフラストラクチャー(経済・産業基盤となる交通・
上下水道・電気・ガス・通信などの施設の総称) が麻痺することにより、
更に暴動紛争はエスカレートしていった。

富と権力を持つものは影で政治家や企業、マフィア等に強力な圧力をかけ、
金と暴力で欲しい物を手に入れた。

 もう人間とは言えない。 地べたを這いずり回る人型の汚物である。

各地には死臭漂う屍の山が築かれ、
その屍の上をハイエナのような盗賊どもが徘徊していた。

河川はどす黒い血の色に塗り替えられ、
人間と動物の死体や瓦礫は絶え間なく海に流れて行った。

 特に発展途上国の状況は絶望的で、
 国連や各国政府に於いては被害状況が把握し切れず、
 支援にはかなり苦慮していた。

正にこの世の地獄と言えるが、
死んだ者達がこれから味わう地獄は
人の想像など遥かに超えるものとなります。

  人々には、当然と言えますがこんな声が上がりました。

「 これは神の裁きだ。
 人類の罪、己の罪を悔い改めなければならない。」

 この時代で正気を保つ事は至難の技と言える。
 多くの国は自暴自棄になり、次は戦争という頭しかなかった。

必要な物が無くなれば武力で他者から奪う、
知性の欠片も無い発想です。

とは言え化学兵器や最終兵器の核をちらつかせられれば、
大国でも尻込みをし睨み合いが続いていた。

だが、裏で糸を引いて同盟を結ぶ国を探す動きがアメリカとロシアにはあった。
EU・中東・インド・その他の国は、どちらと同盟を結ぶかを問われた。

 中国は不気味な沈黙を続け、他国の動向を見据えていた。
 ややもすると三つ巴戦に成りかねない状況です。

えっ、日本? 日本はアメリカの飼い犬です。
だから従順でお利口さんでしょ? いや、お世辞にも利口とはねぇ ・・・

 一方でアメリカ・ロシア両国の傲慢な態度に、
 不満を募らせる国があるのも否めなかった。

ここ数ヶ月、世界は只ならぬ緊張感を保ったまま、
何時勃発するかもしれない第三次世界大戦の影に怯えて過ごす他無かった。

その為、各国の政府や軍関係者の精神病患者は爆発的に増えた。

何しろ既に、新型インフルエンザやその他の災害で
家族を亡くした者が多数いたのだから ・・・

  世界の陰で暗躍する裏組織。

戦争商人とも言うべき連中からすれば、
戦争を起こせば人口も減ることで食料危機は解決し、
武器は売れ科学も医療も開発が進み、いい事尽くしである。

巷ではインフルエンザですら、
人工的に作ったウイルス兵器ではないかと訴える者もいた。

 裏の組織の動きや企みは、一般の者が知る事は無い。
 更なる奥の邪霊を操る邪神の陰謀は、
 人間の類が知る由が無いのである。

ただ人間界の支配者は更に神の化身を
気取っているのだから始末に終えない。

 故に、「早くやれよ馬鹿野郎!」 とけしかけているのだ。

こやつらは神の化身ではなく、悪魔の化身か悪魔そのものなのかもしれない。
まあ、言いなりになる人間もどうかと思いますが ・・・ 

 いやはや人類総獣人化は近いと言える。  
 そんな中で起きた超常現象である。  

頼みの綱のネット回線もかなり混乱していたが、
世界中固唾を飲んで見守っていた。


  場面を十和田湖に戻します。




   ( 推奨 BGM )

ペーター・チャイコフスキー作曲
ピアノ協奏曲  第一番 変ロ短調 作品二十三 (第三楽章)
シャルル・デュトワ指揮 / ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
マルタ・アルゲリッチ(ピアノ)




 空では、どす黒い雲の小銀河が更に成長し厚みも増して来ていた。

今にも雪が降り出しそうだ ・・・ いや降ってきた。
しかも急激に激しくなってくる。

 おまけに稲妻まで ・・・ だが二人は微動だにしない。  

良く見ると二人の体には何と風雪が当たっていないようだ。
その体をすり抜けているようにしか見えないのである。

二人の目線は荒波と化した湖の中心、
湖面よりやや上の辺りにあり、涼しげに見つめている。

 雲の銀河は回転速度を増し、台風並の強風を生み出している。
 見ているだけで寒くなってきた。

  しかし地吹雪になった雪が、

  ヒュウゥ~~ッ、ピュウウゥゥーーーーーッ!

  と、唸りを上げるが二人は瞬き一つせず、
  謎めいた笑みを浮かべるだけであった。

それに加え激しい稲妻が連続で起き、震度4か5位であろうか?
地震も起きている。

 まるで地球が怯えて、否、喜びに震えているのか?

この世の終わりなのか?
・・・ いや何かが始まろうとしているのだ。

   二人の神の存在がそれを感じさせる。 


 《 そろそろいいでしょう。》


スミレが静かに言霊を発し、胸の辺りで合掌をした。

すると表情が先程までとは打って変わり凄まじい気迫。
それに、これは神気というものなのだろうか?

次元の低い人間の私には、
あまりに強烈過ぎる光がスミレの体から発せられている。
直視すると目眩がしてきそうである。

 やがて、湖面の中心を軸として左回転に波が渦を巻き始めた。

スミレは次第にゆっくり左腕を上に挙げ人差し指を立てると、
指先にエネルギーを集中し始めた。

 すると眩い黄金の光が発せられ、球形に広がって行く。

スミレの神気はさらに膨れ上がり、そのエネルギーは周りの時空を歪ませ、
蜃気楼か陽炎の様に見える。

その神気に満ちた中のスミレの姿は、あまりに幻想的で、
この世のものとは思えない美しさである。

 私は魂を奪われたかの如く見入ってしまっていた。

  その時、スミレは大きく息を吸い込み、
  地球の隅々まで響き渡るような強烈な言霊で、こう言った。


《 最期の天の岩戸よぉ、 開けぇーーーっ!
     破ああああああああーーーっ!!! 》


スミレは間髪を入れず、上げた左腕を一気に振り下ろすと同時に、
有りっ丈の神気を指先から放出した。

 真っ直ぐに向けられた指先は、
 湖面中心の上空数百メートル付近を指している。

強力なエネルギーを伴うビーム光線は、
湖面中心の上空で次第に球形と成り、グングン膨らんで行く。

 光の球体が直径百メートル程に成った頃であろうか、
 光球の真下からは湖水を巻き上げ、
 上空からは雲の一部が渦を巻いて降りて来た。

  竜巻だあ~~! しっ、しかも相当巨大だ。

    その時スミレの口元が、微かに動いた。


      《 アウム!》


と呟いたその瞬間、膨れ上がった光球が更にとてつもない光を発すると、
轟音と共に一瞬で竜巻と光球は掻き消えた。

湖面は何事も無かったかのように静まりかえり、真っ青な空を映し出しいる。
しかもその空には、
直径百メートルはあろうかと思われる巨大な光輪が出現した。

  その光輪、ん?・・・ 妙だ。

  光輪と言うより円形の鏡だ。
  鏡の枠が光を放っているだけなのだ。

静寂の中、光鏡か神鏡共言うべき鏡は、
音も無く縦軸を中心に左回転をしている。

  空中の鏡? これが最後の天の岩戸? ・・・ 実に妙だな???

この鏡は片面のみで、裏は十字の紋章が鮮やかに浮かび上がっている。
それに加え鏡の奥には、よくは見えないが黒い空間 ・・・?
に、強い光が映っている。

 回転しているから見づらいのである。

  私はどうしても覗きたい衝動に駆られた。
  でも何故か悪いような気もする。
  何者かの視線を感じるからだ。

 私は恐る恐るスミレ様の方を向いてみた。

スミレ様は既に腕を降ろしていて、
ニコニコというよりニヤニヤこちらを見ている。

やっぱりまずいのだろうか?・・・ っていうか私がぁ見えるのっ?


 《 どーぞ、どーぞ。》  私の右の耳元で何者かが叫んだ。

  「 ああ~っ!」


   意表をつかれた私は、
   叫ぶのと同時に体を窄めコワゴワ声の主を見つめた。

  あっああ~あ、あの老紳士ではないか。

 そう言えば先程から姿が見えなかったが何時の間に ・・・
 それにしても近過ぎるし、人が悪い? 

   いや ・・・ 神が悪い?


《 はいはい、悪うございました。
 あのねェ、そんなことはいいですから鏡の中見たいんでしょ。》


  老紳士は、楽しそうに私の好奇心をくすぐった。


 「 あっ ・・・ はい。」


  私は思わず返事をした。思ったこと筒抜けじゃないか。
  これはえらい事になった。

   すると叔父様の神様は、ニヤニヤと笑われた。


《 それじゃあ、どーぞどーぞ、いってらっしゃあ~い。
    がちょ~ん。 ぷくくっ、 パクッちゃった ・・・ 》


叔父様の神様は、お口を手で押さえられて楽しそうにお笑いになられた。
はは、こっちは顔が青ざめ、冷や汗ダラダラである。

 しかし今のは、ふっ、古いギャグ連発。
 それに ( いってらっしゃあ~い ) じゃなくて、
 ( いらっしゃ~い ) でしょうに ・・・

   いかん、睨まれた。スミマセン。 

     え~、やりにくい。 ぶは~ ・・・


キャラクター&キャスト

2019年01月30日 10時50分24秒 | 小説

 
 全員御存知でしょうか?

 勝手にキャスティングして済みません。
 御覧の通り、俳優の芸名が特定しにくいように致しました。

 まあ、遊び心ですので御本人様、事務所の方々には御容赦下さい。
 また、正しい神格の把握が出来ない現状が御座います。

  何卒、御了承願います。



 ( 主神一族 )

御爺様 ガチョン / 谷   〇
叔父様 オチョイ / 藤村  俊〇

お父様( 創造主=主神=生命の樹=チョンの神 )
         / 北大路 欣〇
お母様 ・・・・・・ 吉永 小百〇
お兄様 ・・・・・・ 福山  雅〇
お姉様 ・・・・・・ 香〇  唯 
スミレ ・・・・・・ 石原 さと〇
 

  
 ( 天神七代神 )

初代 元無極躰主王大御神
   モトフミクライヌシノオオミカミ( 創造主 = 主神 ) 北大路 欣〇

二代 中末分主大神
   ナカナシワカレヌシオオカミ / 仲代  達〇

三代 天地分主尊大神
   アメツチワカレヌシノオオカミ / 高〇   健

四代 天地分大底主大神
   アメツチワカシオオソコヌシオオカミ / 松本 幸四〇

五代 天一天柱主大神
   アメハジメアメハシラヌシオオカミ ( エホバ神 ) 竹脇  無〇

六代 国万造主大神
   クニヨロズツクリヌシノオオカミ ( 大黒天 ?) 西田  敏〇

七代 天御光太陽貴王日大光日大神
   アメミヒカリオオヒナカキオウヒオオテルヒオオカミ
   ( 天照日大神 アマテルヒオオカミ ) 中村  雅〇   



 ( 十二神将 )

  子 クビラ大将 ・・・・ 役所 広〇  
  丑 バサラ大将 ・・・・ スチーブン・セガ〇ル
  寅 メキラ大将 ・・・・ ジャッキー・チ〇ン
  卯 アンテイラ大将 ・・ ジェッ〇・リー
  辰 アジラ大将 ・・・・ イ・ビョン〇ン
  巳 サンテイラ大将 ・・ ペ・ヨンジ〇ン
  午 インダラ大将 ・・・ アンデ〇・ラウ
  未 ハイラ大将 ・・・・ 金城  〇
  申 マコラ大将 ・・・・ 木村 拓〇
  酉 シンダラ大将 ・・・ アル・パチ〇ノ
  戌 シャトラ大将 ・・・ キーファー・サザーラ〇ド
  亥 ビカラ大将 ・・・・ トニー・レオ〇

 火之夜芸速男神(ひのやぎはやおのかみ) / 藤〇  弘、 

 閻魔大王 / 竜  〇太
 山神 大山津見神(おおやまつみのかみ) / 境  正〇 
 川神 神流(かんな)(司会)/ 古舘 伊〇郎  

 山神 ブライトホルン / ヒュー・ジャックマ〇
 山神 早池峰(はやちね) / 壇  れ〇
 氏神 スプリングフィールド(三十郎) ジャン・レ〇
 湖神 ナセル(チカチュウ) キャサリン・ゼータ・ジョーン〇
 川神 ハリ / ジュリア・ロバー〇


 ( 四大天使 )

大天使長 ミカエル  / トム・クル―〇
 大天使 ガブリエル / キアヌ・リー〇ス 
 大天使 ウリエル  / レオナルド・ディカプリ〇
 大天使 ラファエル / ナタリ―・ポートマ〇


 ( 邪神軍団 )

 邪 神 アポフィス  / ブラ〇ド・ピット
   妻 イングリッド / チャーリ〇・セロン
 侍 女 ルリエス   / ジェシカ・アル〇

 総 帥 サタン (ルシフェル/クラウド) アントニオ・バンデラ〇
  大将 ハガード  / ブルー〇・ウィリス
  少将 フェリウス / オーランド・ブルー〇
  大佐 レイカス  / ラッセル・クロ〇


( 七大悪魔 ) 通説の呼称を無視し、私が命名致しました。
        あたくし作者なので職権乱用です!
        悪魔ちゃん、ごめんなさいね ・・・

1、司令長官 アンドラスタ / ジョージ・クルー〇ー
    中佐 リッグ    / ケビン・コスナ〇

2、 将 軍 グリオス   / アンソニー・ホプキン〇
3、 将 軍 オルゴラン  / トミー・リー・ジョーン〇
4、 将 軍 バクスト   / ウイル・スミ〇

5、 将 軍 ドルン    / ウェズリー・スナイプ〇

    大佐 ドリル    / ダダッダッダダ? 勿論あの方です。 
                シュワアアアちゃ~~ん!?
    少佐 ペンチ    / エディ・マーフィ〇
    少尉 レンチ    / アンデー・ガルシ〇
    少尉 阿修羅    / ヴァンサン・カッセ〇 &
                ミラ・ジョボビィッ〇
    曹長 ハンマー   / ニコラス・ケイ〇
    軍曹 スパナ    / ジム・キャリ〇
    博士 ヘルメット  / ジョニー・デッ〇 

6、 将 軍 シアニード  / アンジョリーナ・ジョリ〇
7、 将 軍 フレッタ   / アン・ハサウ〇イ


          「 プリティ ・デビルス 」
         側近 A / キャメロン・ディア〇
         側近 B / ルーシー・リュ〇
         側近 C / ドリュー・バリモ〇


 ( 神の光輪の聖者 )

「 日 本 」   
 土門 拳三 ( 二十五才 ) 妻夫木 〇 

「 アメリカ 」
 マーフィー・ラッセル ( 二十五才 ) ヘイデン・クリステンセ〇

「 フランス 」  
 カーリー・アモリーノ ( 四十三才 ) ソフィー・マルソ〇 

「 ロシア 」 
 ミリアム・コルシェフ ( 五十一才 ) モニカ・ベルッ〇

「 エチオピア 」  
 アジス・ビキア ( 四十七才 ) デンゼル・ワシント〇

「ブラジル 」   
 クリスティアーノ・エデュー ( 三十八才) ユアン・マクレ〇ー

「 サウジアラビア 」
 ムハンマド・ハルドゥーン ( 五十八才 ) トム・ハンク〇


 ( 場面 十和田湖 )

「 第一の聖者 」   木戸  十三 / 安〇  寛  

「 プロデューサー 」 林   光治 / 太〇  光
「 スタッフ A 」  武村  有史 / 田中 裕〇
「 スタッフ B 」  高田  俊之 / 柳沢 慎〇
「 アナウンサー 」  戸田 由紀子 / 天海 祐〇
「 カメラマン 」   南   照夫 / 内村 照〇
「 ヘリの操縦士 」  内山   清 / 南原 清〇
「 町長の息子 」   秋山 ひさし / 香川 照〇          
「 年寄り代表 」   島田 宗次郎 / 田中 邦〇
「 年寄り代表2 」  川村  サキ / 泉 ピ〇子
「 川村サキの孫 」      洋子 / 小林 綾〇
   「 首 相 」  副和  内夫 / 森〇 レオ
   「 副首相 」  阿部  一郎 / 笑福〇鶴瓶 
  「 一等空曹 」  北村  昭久 / 西岡 徳〇
  「 一等空士 」  坂本 真樹夫 / 佐藤 隆〇


 ( 場面 東京 )


 「 東京の聖者 」: 黒須 光明  / 高橋 秀〇

 土門 剣三郎 (五十三才) 渡〇  謙
    ミツエ (五十才)  松坂 慶〇
    拳 三 (二十五才) 妻夫木 〇
    かすみ (二十一才) 成瀬 璃〇

 マーフィー・ラッセル (二十五才) ヘイデン・クリステ〇セン
 エミリー・マーティン (十九才) ベッ〇―
 ミランダ・マーティン (十三才) アヤカ・ウィル〇ン

 豆芝 (犬四郎 / 四才)  加藤 清〇郎  

 聖者補佐 :川島 章二(二十七才)・・ 草薙  〇
 父島島民 :駒田 幸雄・・・・・・・・ 水〇  豊
 自警団員 :結城 秀人・・・・・・・・ 渡  哲〇
 焼死者  :藤田 秋江・・・・・・・・ 木〇 佳乃
  長女  :   由美・・・・・・・・ 大橋のぞ〇


 ( 悪魔の偵察隊の手下 )  

 高木 京次郎(六十一才) / 岸部 一〇
 志田  正人(四十三才) / 中村 獅〇
 木下  祐二(三十五才) / 脇  知〇
 新井  幸夫(三十才)  / 小栗  〇
 小林 由利恵(二十八才) / 常磐 貴〇


 ( その他 )

東京「光玉」障壁地下先祖代表(輝雲) / 小林 念〇
アメリカ大統領 :スタンリー・ミニットマン / モーガン・フリーマ〇

出稼ぎメイド  / AKB4〇? それとも欅か乃木か?
イケメンホスト / バックストリート・ボーイ〇? 
          んん~~、ちょっと古い!
          止めといて、ジャニー〇選抜メンバー48?

多国籍軍指揮官 :マグダネル将軍 / クリストファー・〇ー


     ( ナレーター )

  信造 & うさぞう / 伊藤 敦〇


 ( 製作・監督・脚本・演出・選曲・構成 )

       関口 信造


目次

2019年01月30日 10時35分17秒 | 小説


《 序章 》


〈 第一話 〉 最期の天の岩戸
〈 第二話 〉 鏡中の宇宙
〈 第三話 〉 神の嘆き
〈 第四話 〉 ティータイム
〈 第五話 〉 紅蓮の太陽神
〈 第六話 〉 光龍神出現す
〈 第七話 〉 出雲の神議り 
〈 第八話 〉 再 開
〈 第九話 〉 主神の天意
〈 第十話 〉 思わぬ奇襲
〈 第十一話 〉 汚染都市
〈 第十二話 〉 土門家の人々
〈 第十三話 〉 宣戦布告
〈 第十四話 〉 湖上の鬼雲
〈 第十五話 〉 迷子の兎
〈 第十六話 〉 決戦前夜
〈 第十七話 〉 神の光玉
〈 第十八話 〉 招喚の儀
〈 第十九話 〉 光の絹織
〈 第二十話 〉 悪魔の偵察隊
〈 第二十一話 〉 正気の狂気
〈 第二十二話 〉 つかの間の休息


《 第二章 》


〈 第一話 〉 正邪の進軍
〈 第二話 〉 戦争ゲーム
〈 第三話 〉 邪神との対談


《 第三章 》

〈 第一話 〉 希望と絶望
〈 第二話 〉 富士の攻防
〈 第三話 〉 策 略


《 最終章 》

〈 第一話 〉 「 神の光輪 」 と 「 神の光網 」
〈 第二話 〉 月と地球
〈 第三話 〉 堕天使ルシファー
〈 第四話 〉 静かなる地獄
〈 第五話 〉 騎士と武士
〈 第六話 〉 史上最凶最悪の邪龍
〈 第七話 〉 激 突
〈 第八話 〉 主神の神儀
〈 第九話 〉 再 会
〈 第十話 〉 断罪の儀
〈 第十一話 〉 真の祭り
〈 第十二話 〉 最 奥



あらすじ

2019年01月30日 10時28分40秒 | 小説


 二〇XX 年 十二月十八日(木)


私はふと気付くと青森県の十和田湖におり、男女二体の神と遭遇する。

その神は十和田湖に於いて天の岩戸をあけ、大黒天を出現させた。

別名「大国主大神=オオクニヌシノオオカミ」、または、シバァ神とも言います。
これは個人的な見解で一般的ではありませんので御了承ください。
シバァ神は、インドの神話に登場する破壊の最高神であると同時に、
再生と生殖も司る神であります。

神々は時と場所によって、姿や名を変えられる場合が多くございますので、
よく御自分でもお調べになり混同しないように気をつけましょう。

私は大黒天様からウサギの姿に変えられ、その後出現した大天使長ミカエルと共に、
出雲の神議り場(カムハカリジョウ)=大霊宮(ダイレイグウ)へ向かう事に・・・
その驚愕の神霊界の会議場で、私は夢想だにしない体験をすることになる。
その会議の内容は、明日からの「神裁きの三日間」に関する恐るべきものであった。


 その「神裁きの三日間」の掟の内容とは・・・

世界中に定められた「神の光玉(コウギョク)」内の
「祈りの聖域」と呼ばれる場所で、不眠不休2リットルの水のみで
三日間懺悔の祈りを捧げなければならなかった。

人類はその三日間に於いて、生き残り種人になる者と、
裁かれる者とに分けられることになる ・・・ といった内容である。

その内容はメディアを通し、世界各地に出現した聖者達によって
一般の人々に伝えられた。その為、世界中は混乱し究極の選択を迫られた。
当然各国政府は、国の経済活動を停止し生命の危機に陥るようなことは
容認する筈もなく、聖者を捕らえようとするが、
どのような手段を使っても聖者に触れることすらできなかった。

恐れをなした政府は、祈りの場所を提供し沈黙を守った。

やがて「神裁きの三日間」が始まると、
敵対する邪神の手下の悪魔達は、
封印が解かれた「造化の業=ゾウカノワザ」を悪用し、
様々な形態の化け物を造り上げ、神々に徹底抗戦の構えを見せた。

この戦いは「正邪の戦い」の最終決戦なのである。

ただ憐れな事に邪神軍の力は、
正神軍の強力な神霊力の前には赤子同然でしかなかった。

正神軍にしてみれば、この戦いを機に神の子人を鍛え上げ、
神と人が一体となった神十字文明を造り上げることが大きな目的であった。

それ故、神自身が直接邪神軍と相対することはなるべく避け、
神の子の祈りの波動に因って、
宇宙創造主である主神(スシン)の魂を揺さぶり、真の救いを得ようとしたのである。

その正神軍が手を出さないのを良い事に、
邪神軍は人間の多国籍軍と協力し世界中を破壊しまくったのである。
それは始めから邪神と人間、特にアメリカ政府との密約があったからに他ならない。
当然騙されているだけのことだったが、人間風情が気付く筈もなかった。

邪神の企みは、邪欲を貪る人間の代表、
特に各国要人を煽(おだ)ててその気にさせ、
世界中の軍を操り多国籍軍を結成し神に対抗し、
神の子人はここまで堕落しているということを正神軍に見せ付け、絶望させることであった。

 つまり堕天させた神々への復讐、それが最大の目的である。
 まあ、逆恨みというか責任転嫁というべきでしょうネェ ・・・

正神軍は邪神に対抗する手段を、主神への祈りの波動だけと定めたのは、
親である主神を蔑ろにし、人間のみの快楽に走った事への戒めの為である。
それと、今までの競争が余りに醜く、
敗者を詰(なじ)るような神の愛からは程遠い思想が根付いたことも要因のひとつであった。

その祈りの波動は美しい光の帯となり、
神の光玉から富士上空に「神の光輪」を築き上げた。

その神の光輪には、神と共に七人の聖者が入ることになっていた。

しかし二人の若い聖者(拳三とマーフィー)は、
まだその資格を得られず、月での修行を命ぜられた。


そのことを知った邪神軍は、ここぞとばかりに超人と化した二人に襲い掛かる。
二人が揃わなければ神の光輪は完成しないのである。

遂に二人は引き離され、徹底的に痛めつけられたのであるが ・・・
この後、果たして二人は ・・・ そして人類の命運は ・・・

更に正神軍と邪神軍の戦いの結末は如何に?
私も分かりません。あ~、もう一度読まなければ・・・

あなたも決して見逃さずに歴史の目撃者になって頂きたいものであります。

では、緞帳を上げ、人を含めた神々の黙示録を、あなたの脳裏に上映致します。


   ビィ~~~~~~!


はじめに ・・・

2019年01月30日 09時28分36秒 | 小説



皆さん、こんにちは ・・・

私は、「神々の黙示録」という小説を執筆しております。
完結して既に8年は経過しております。

これから、少しずつ掲載させていただきますので、
よろしくお願い致します。


小説 「 神々の黙示録 」は、私が今まで培った経験、
特にネット上に流れるスピリチュアル、陰謀論などの情報。
宗教の教えでは、真光教、キリスト教、仏教。
更に天文学、物理学、音楽などを総体的に捉え、
私が最も納得のいく宇宙観を元に、物語として文章化致しました。

ただし、玄人には程遠い表現の為、
文章には様々な矛盾が生じているのではないかと思います。
そこは自分では気づけませんのでご了承ください。

なにしろ長文の小説を書くなど有り得ないほど苦手な分野でしたので、
基礎的な日本語の勉強をやり直すことから始めなくてはなりませんでした。
その御陰で、想像したことを文章化し、
独自に表現法を編み出す楽しさを感じられるようになったのです。

また、Kさんというカリスマブロガーがおられました。
今現在は、地球内部世界 『 アガルタ 』 にアセンションを果たしておられます。
そのKさんのブログからの超絶情報も大きな参考にしております。
そのKさんのブログは現在閲覧できませんので御紹介は致しません。

ブログ以外の書籍では、特に御紹介したいものがございます。

1、「 数霊に秘められた宇宙の叡智 」
  深田剛史、はせくらみゆき箸 / 徳間書店、定価、800円

  数霊は、神や天使のサインとして受け取る場合が多いので、
  日々、参考にさせて頂いております。


  序章の頁に掲載された文面

  『 数霊(かずたま)、言霊(ことだま)、
   色霊(いろだま)、形霊(かただま)
   出揃いて 汝が身に 流るる 音霊のせれば
   光透波(ことば)となりて 天音(あまね)く 照らす 』

  これは宇宙の真理と捉えて差し支えないでしょう。  


2、「 [ 超図解 ] 竹内文書 」Ⅰ、Ⅱ
  高坂和導 編箸 / 徳間書店、定価、各 1,600円


3、「竹内文書」世界史の超革命
  竹田日恵+文学考古会著/徳間書店/1,300円


4、チャクラ・クリアリング 
  ドリーン・バーチュー著 / メディアート出版、定価 2,500円
  チャクラの解説、CDによる瞑想


5、「エメラルド・タブレット」 エメラルドの石版に刻まれたものが原書
   トート箸、M・ドーリル編著/竜王文庫、定価、1,700円

   2万年前、5万歳の大聖トートによって書かれた聖典。
   (トスとも呼ぶ、大聖とはアセンデッド・マスターのこと)

   その姿はヨボヨボの老人ではない。30代の若さを常に保っていたのです。
   トートはエジプトのピラミッドを建設したアトランティス人。
   彼はシャンバラに帰られた後、エジプト人に神格化され、祀られています。




6、『 カバラの真義 』 M・ドーリル博士箸/霞ヶ関書房、定価、5,000円
  その他、真義シリーズ。


  M・ドーリル博士は、トート同様に大聖=アセンデッド・マスターである。
  彼は、なんと2000年前の過去世において、十字架復活後のイエスから
  直接に教えを聞く機会に恵まれたとあります。

  それは 「聖書の真義」 を御覧下さい。

 「カバラの真義」 は、アトランティス時代に生活していた過去世の記憶と交えて、
  カバラの解説をされております。
  大天使メルキゼデクの足跡の詳細、ピラミッドの真相も記述されています。
  まさに必見です。

 ※ 宇宙の全恒星、惑星は空洞になっております。
   地球も同じく地底内部は空洞であります。
   その世界は 「アガルタ」 と呼ばれています。
   (エメラルド・タブレットではアメンティーと呼ぶ)


  その中心地に 「 シャンバラ 」 という区域があり、
  その中に地球の 「 アカシック・レコード=宇宙の図書館 」 があります。
  そのアカシック・レコードは 「 超巨大クリスタル 」 でできています。

  そして、アガルタの中心部には、
  「 霊的太陽=セントラル・サン・システム 」 があります。

  地球内部世界 「アガルタ」 は、地表上とは異なる周波数帯を有しています。
  更にアガルタへの通路は北極圏と南極圏以外にも複数存在します。

  ですが、いずれも電磁波の障壁に覆われ、通行は普段は不可能であります。
  ネット上でよく見る動画の、丸型宇宙船はほとんどアガルタ製のものです。





       174頁より
      「 地球内部図 」


彼等に限らず、その他の惑星から飛来する宇宙船が、
ただ何もせず姿を見せるかと言えば、
地球の人間ばかりが宇宙の知的生命体ではないということを示す為と、
人間が地球そのものを破滅させてしまわないよう監視する為、
それに地球規模の大天変地異の際、
光の信号を発信している人間を救助する為であります。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

  下記は、Kさんからの情報によるものです。


  「 宇宙船に救助される条件 」

   1、心と魂の浄化が、100%中81%まで到達している。
   2、DNA10条が完全解除している。
   3、光のネットワークに繋がり、地球意識に到達している。

  通常、救助目的の宇宙船は周波数帯を変え、姿を隠して上空に待機しています。
  つまり以上の三ヶ条を満たしていない者は救えないのであります。

  天変地異その他で亡くなった方は、
  火星か木星、故郷の星の内部世界へ。
  アセンションを果たした方は、肉体を伴ったまま
  地球内部世界 「アガルタ」 への移行となります。


   (地球内部世界、推定人口数)

   アガルタ / 180億人 (次元領域、5.1~6.9)
   シャンバラ / 90万人 (次元領域、9.1~11.1)
   シャンバラ・マスター (聖白色同胞団) / 144,000人
   アセンデッド・マスター (大聖=たいせい) / 144人

   (著名なアセンデッド・マスター)


   多くは、太陽内部世界から地球に派遣された太陽神人。
   イエス、聖母マリア、モーゼ、釈迦、アポロン、ソロモン王、エル・モリヤ、
   メルキゼデク、観音、ガネーシャ、トート、M・ドーリル、その他・・・

※ ちなみに、イエスはキリスト、釈迦は 仏陀と呼ばれることがあります。
  しかし、これらは名前ではありません。
  太陽信仰を極めた者の称号であります。

  太陽神人でさえ、遠い過去に地球に人間として転生し、
  個人でアセンションを果たし今日に至っているのです。

  ですから全ての魂の目指すべきは、太陽信仰を極め
  限りない神理の道を歩み続けることなのです。
  それを創造主は望んでおられるのです。


《 アセンションの3ヶ条 》

1、心と魂の浄化が、100%中81%まで到達している。
2、DNA12条が完全解除している。
3、光のネットワークに繋がり、地球意識に到達している。


さて、超絶情報に着いて来られない方がおられるかもしれませんが、
別に着いて来る必要はありません。

頭の隅に置いて頂ければいいだけの話です。

まあ、柔らかい気持ちで、固定観念をお捨て頂いて、
私が造った創造の世界に想いを馳せて頂きたいと思います。

また本編では、人間、神、悪魔、先祖などの台詞が、
交互に飛び交う場面が多々ございますので、分かりやすいように、
台詞の括弧書きを変えたり、色分けしたりして対応してまいります。

その辺を踏まえて本編を御覧ください。