『 うさぎの言霊 』 Rabbit's Kotodama 

宇宙の謎、神と悪魔と人とは?

《 序章 》 〈 第十話 〉 思わぬ奇襲

2019年01月31日 12時54分42秒 | 小説



   《 キャラクター&キャスト 》

子 クビラ大将 ・・・・ 役所 広〇  
丑 バサラ大将 ・・・・ スチーブン・セガ〇ル
寅 メキラ大将 ・・・・ ジャッキー・チ〇ン
卯 アンテイラ大将 ・・ ジェッ〇・リー
辰 アジラ大将 ・・・・ イ・ビョン〇ン
巳 サンテイラ大将 ・・ ペ・ヨンジ〇ン
午 インダラ大将 ・・・ アンデ〇・ラウ
未 ハイラ大将 ・・・・ 金城  〇
申 マコラ大将 ・・・・ 木村 拓〇
酉 シンダラ大将 ・・・ アル・パチ〇ノ
戌 シャトラ大将 ・・・ キーファー・サザーラ〇ド
亥 ビカラ大将 ・・・・ トニー・レオ〇

邪神 アポフィス ・・・ ブラッド・ピッ〇




ミカエル様はニコリと微笑まれると、私は光に包まれ ・・・
その光が消えると、もう外の空中におりました。

 十二神将の御姿が見えます。
 皆様、後ろ向きですが ・・・

あわわっ!一瞬で振り向き様に、凄まじい殺気に満ちた眼光と、
真っ赤に焼け爛れたような槍の穂先十二本が、
私の目の前に向けられました。


  「 ああ、ぶっ ・・ うぎぃぃ ・・・ 」


《 なんじゃあ、先程の白うさぎではないか驚かせおって ・・・
 なるほど、これも神鍛えという事じゃなあ。

 いきなり背後を取られたので、そりゃあ驚いたわい。
 まあ、お前も胆を冷やしたであろうがな。》


   槍を立てられ、一人の神将様が呆れたお顔でおっしゃいました。
   他の方は笑っておられます。

   ひええ~~、わたくしの髭やら毛が逆立っております。
   危うく丸焦げになるところだった。


「 もも、申し訳ございませんでした。
 私は、ミカエル様からお送りして頂いた次第で御座います。」


《 おお、そうであったか、お前が謝る必要はないぞ、
 すまなかったな ・・・ ところで代折羅バサラ殿。

  おぬしの反応は他の者より一瞬遅れたが、
  ちと油断しておったのではないかな?》


《 いやあ~、これは面目ない迷企羅メキラ殿。
 わしはな、まさか我等の背後に現れるとは、
 想いも寄らなんだ事でしあ ガッ ・・ グウゥ・・・ 》 えっ、何っ?





      ( 推奨BGM )

     ショウ・マスト・ゴー・オン 


 Queen & Elton John - The Show Must Go On (Live, 1997)

(ボーカル) フレディ・マーキュリー

気持ち悪いのは御愛嬌です・・・




 ・・・ 一体、何でしょう? 皆様、御様子が変です。
  御顔色が真っ青で、まるで金縛りに掛かった様に ・・・


    『 当りだよ、うさぎちゃん。』


・・・ なな、男の気取ったような言霊だけで姿が見当たりません ・・・


ばっ馬鹿 ・・・ な 》

有り ・・ 得ん!
 我等全員を ・・ ど、同時に金縛りに 掛ける など! 》

何者だ!・・ 姿を ・・・ 現せぇ~! 》


  すると、十二神将の皆様の御目が更に見開き、
  凄まじい殺気が膨れ上がり怒りに震えていらっしゃる御様子。

   これは、ただ事ではありません。
   その視線の先は、私の右斜め上に御座います。

  私が覚悟を決め、ゆっくり見上げると、ううっ ・・・ 
そこには長いプラチナブロンドの髪に、ギラリと不気味に輝く大きな目、
 ツンとした高い鼻、不適な笑みを作り出す口の中には
  嫌味に光る白い歯。

   次第に現れる腕組みをした上半身 ・・・

  下半身まで続くパールホワイトのワンピースが足首まで伸び、
  その足には宝石を散りばめた黄金のサンダルが。

   これは中世ギリシャの民族衣装の様だ。
   ただ、装飾はかなり派手である。

  背丈は 2メーター30位はあるだろうか?
  十二神将でも平均 2メーターはあるのにそれよりでかい。

   しかし、強烈な邪気を放つこの姿。
   腐れイケメンの正体は、悪魔か? それとも魔神か?

《 きっ、貴様は ・・・ 二ビルの 邪神アポフィス!

《 いやっ、それは、そんな筈は無い!
  下級の神の、しかも 邪神に堕ちた ・・・ 
   お前などに、こんな力は ・・・ 無い筈だぁ! 》


『 クックックック ・・・ まあまあ、現実を感じ給え。
無い筈と思い込む事で油断が生じたのだよ。愚かだねェ。
僕は気が短いから、君達の計画が始まるまで待てなくてね。

分かるだろ。裁かれるのを ジッ、と待つなど、
プライドが許さないんだよ!

我と慢心で生きてる僕は、我道邪道の道を貫く愚か者。
別にそれで構わない。
どうせなら、散り際は派手な方が良いと思ってね、

一個中隊を率いて奇襲攻撃を仕掛け、敵将の首を取る。
な~んて、シナリオはどうかな。』


《 ・・・ ぬうう、

馬鹿な愚行は妄想だけに留めておくべきだったな!

仮に全軍を率いたとしても、この中におられる大神様には
傷一つ付ける事すら出来ずに全滅するは必定。

悪い事は言わん、魂を入れ替え投降するが得策じゃ。 
さすれば多少なりとも温情を頂き、
裁きの刑の軽減も許されるであろう。 

さあ、我等が同行し進言する故、一緒に参るのじゃ! 》


『 ふん、お前等の説教など 聴く耳持たぬわぁ!』


《 おのれ~、体が動けばこの炎剛槍(えんごうそう)で
  貴様の魂を貫けるものを ・・・ で、何処にいるのじゃ、
   その一個中隊はぬ ・・ うぬうぅ ・・・ 》


   ゲッ、何と邪神とは ・・・ 愚かだ。ここまで堕ちるものなのか?
   迷企羅様のせっかくの御申し出を無にするとは ・・・

   しかし、たっ、只ならぬ邪気が充満して来て、
   ああっ、次第におぞましい化け物の姿が、エエッ、有り得ない。

    囲まれている。空一面にぃ!


『 
クックックックッ、はあっはっはっは ぁ~ ・・・ 』


   何千 ・・・ ぶぶっ、いや、何十万?
   まだ ・・・ 湧いて来る。

   あの、ちゅ中隊って、小隊が三つか四つの編成で
   200名前後の部隊の筈だけど・・・

   こいつは澄ました顔でニヤつきやがって、
    ふざけた野郎だ! 足に噛み付いたろか!

『 うさ公は黙ってな!』

   うさこ~ だと~! 僕、金縛りには掛かってないけど、
   無害なうさぎって事かぁ? くやしい~~っ!

《 貴様ぁ、一個中隊などと、法螺を吹きおって ・・・ ん? ああ~、
  このカラクリ、よ、読めて来ましたぞ。スミ、ススッ。》
     
    えっ、何? 邪神を指差して ・・・ 炭? 煤ッ?


    *(BGM STOP)




『 エエ~ななな、なんの事か分からないぞよ。ホッホォ~、
  僕はぁ~、悪、悪、アックの貴公子~、アポフィスゥ~なの♪
  るんるん♪  両手をうねうね、ゆらゆら、フラダンスゥ、うふっ♪ 』

    なっ、何やってんだ、このボケ神はぁ~

《 げげっ、ゲッ、ぶうぅ~~~~っ!

《 あび、ぶおッ ・・・ ぐえっ!》

《 ビビビ、びっくりクリリンつるぴかりん!
   太陽拳って、あっ、目っ、目があぁ~~~っ!?

ギィーコー、ギィーコー、ザッパァ~~ン!! 溺れたぁ~~ ! 》

《 カンカンカンカン、ああ~止まってぇーー! バンッ!
        電車に激突 ジャジャジャジャ~~ン。》

《 大統領、もうお会いすることは無いでしょうって、
               ああーっ、ガキィッ !!

《 おいおい電話しながら運転は無いだろ。
 僕こないだも追突されたのにィ~クク、首が痛いんだよ~、ガクッ! 》

《 それはす、済まない。今、救急車を呼ぶからし、
      しっかりするんだああって俺も駄目だぁ、あぐっ ・・・ 》

《 みんな、いけないわ! ピィーポー、ピーポー、フィーポー。
                  あ、あなたも一緒に乗ってく。》

 上の台詞が誰だか分からないって? 

 そんなの 僕 知 らな~~い ・・・


『 はいは~い、皆っさ あ~ん御一緒に ぃ、ワンツウ ・・・

え~、駄目なのぉ、チョット行き過ぎたとは思ったのよ。
良い刺激になるかなあ~って、ごめんなさい。

でね、どこでばれるか冷や冷やで ・・・ ぶつぶつぶつ ・・・
ほら、だからね ・・・ ぶつぶつ ・・・

じゃあ、変身解きますからね。
ねね、見て頂戴ね ・・・ ふんふ、ふんふ、ふ~~ん!』


 あわわわわ、ごあっゲッ ・・・ ぽて、ポテ、ボテットナ ・・・!


《 わしゃあ、もう駄目じゃあ!
     財産は全て、変え猿(カエサル)に ぃ~
          ああ、ぐっ、グエットナ!》

ぶるぅーたす、おみゃあも かあ~~ ・・・ ガクットナ!》

《 あがが、あっスミ、ス~ミれ~のは~なあ~♪
   十二神将全滅! ぷらす一匹? いや一羽!

       ・・・・・ もう 無いよ ~ だ! 》


              だって、これ以上出ないんだもん!




     ( 推奨BGM )

    レオン・イエッセル作曲




《 あのぉ、みなさ~ん。起きて下さい。

お気持ちは分かりますが、一人残らず気絶というのは、
如何なものかと思うのであります。

 ちょっ、信造ちゃん、うさちゃん!

あなたは大黒天の叔父様から、
絶対気絶しないスーツ 着せてもらっているのに、
何なのこの体たらくは、じゃあ何、わたくしのボケは最強ってこと。

そりゃあ、わたくしは主神の中では、お笑いにはうるさいわよ。
「 笑う門には副は外 」 って言うでしょう。えッ、違う?

 あなたね、変に突っ込み入れなくていいのよ。
 黙って読んでいればいいの! でも、御爺様には適わないわ。
 あの方は筋金入りだもの。そんな事はいいのよ。

もう、ファスナーどこよ。背中にはなさそうね。
あっ、お腹に何かのスイッチか、ただの穴か?
へ~そ~! かわいい、ピンク色だわ。
むふふ、こちょこちょ、良い子も悪い子も、おヘソさわらないでね。》


  うぶっ、ぐくっ ・・・ 
  うぷっ、くくくっ、ぎゃっ、うひひ。あ、ん~?

 
《 やっと起きた。あなたが寝てたら話が進まないでしょう。
じゃあ、みんな起こすから、あなたはその大きな耳を塞いでいなさい。》


「 んご、ぶっ? へっ、耳を塞ぐので?
 耳、この前足で押さえ込めば、ちょっとは届かない。
 うんしょ、んしょ・・・」


  あ、スミレ様は何を ・・・ 左手の人差し指を立てて、
  その先に赤い光が、それを楽しそうに見つめながらニッコリ!
  元気玉か?

   いや、危なさそう、絶対危ない!


 「 あのぉ、スミレ様。
  他の方は、わたくしがお起こし致しますので、
  そればかりは御勘弁を、ああ ・・・」


《 む~り無理! あのネェ、それじゃあ芸が無いでしょ。
 景気付けという事もあるし、ところで~、あなた花火好きでしょ。
 それも大きいほど良いわよねェ ・・・
 あ~、聞かなくても分かるわよ。

 うん、じゃあ控えめに三尺玉位でいいわよね ・・・
  直径 90 センチのスミレ特製三尺玉出ェ~来た! 》


    は、はは、指先の光が花火の大玉になったぁ。
    で、何も私の前に置かなくても ・・・

    あれっ、この三尺玉には、突起物が付いて ・・・?


 「 あの、スミレ様。これは、何で御座いましょう?」


《 あら、決まってるじゃない。
いい、今私がチャッカリマンで導火線に点火するから。

そうしたら、すぐに五メートルは離れたほうがいいわ、危ないから。
それって、地球では世界共通の常識でしょ。

ほら、バケツに水も用意したのよ。これで防火対策は完璧だわ。

あなた、こんな近くで花火見物出来るなんて幸せよねェ。
それと、良い子も悪い子も真似しないでね。うふっ。》


  ううう、うふって、ロケット花火じゃあるまいし、
  いか~ん、お止めしなければ ・・・

  私はぴょ~んとスミレ様の右腕に飛び付いた。  


「 スミレ様、殿中に御座います。お鎮まり願います、なにとぞ~!」


《 ・・・ あなた良く見てよ。

  この空中はどう見ても、
 木の電柱とか燃え移るような建物は無い、
 世界一安全な場所でしょ、騒ぐような事かしら、ははあ~ん、
 あなた、さては自分で点火したいんでしょ。

 ほんと人間って強欲というか、贅沢好きというか、
  ある意味勇気あるわねェ。まあいいわ、これ持って。》


 「 ああ、あの、こんな物持たされても私は点けませんから ・・・
  えっ、火が勝手に ・・・ ああ、またこのパターン。」


《 何も心配には及ばぬぞよ。誰も火傷したりするような、
  やわな霊体は持ってはおらぬ故。むふふふ、

   ほれ、わたくしがおぬしを、
    このように両手で持って恐る恐るぅ ・・・》


        ジュッ、バチバチシュゥゥゥ~~

      《 点火終了!お役目御苦労!》  
    

       あわわわ、あきまへ~~ん! 無茶苦茶やあぁ~~!

    ブシュシュシュシュゥゥゥ~~~


   《 はっ早く離れて、キャーッ、どうなるのかな~?
     ふんふん♪ るんるん♪》

 ビシュゥゥ~~~

 
  「 そんな、お楽しそうに。あ、あのぉ、
    私抱っこされてて逃げられませぇ~~~ん!」


ユゥゥ~~、ジジッ!!! 間も無く ・・・

ピカドン、パカパカ、パリパリ、パジリジリ、ピュウ~ッ
ピュウゥーーッ、ドドンドン!ジュッ!


  ・・・ ああ凄く綺麗な光が溢れて ・・・ 

   ジジ ・・・ 熱さも忘れ ・・・ 気のせいか焦ゲッ ・・・
    ガ、が、蒲(がま)の穂で寝よ ・・・ ジジジッ ・・・
     あぁぁ~、目の前が暗くなッ、ツ ー ー ーーーー ・・・


《 何事だあ~! 敵襲かあ! んっ?
     スッ、スミレ御嬢様!ああ、何というお姿で ・・・ 》
 
《 どあ~どないしましたあ~!
     なな、なはあ~~ッ! スミレ御嬢様 あぁ 》


《 あ~ら、皆様お久しぶりですわ。驚かせてごめんなさい。

  しかしながら、惚れ惚れするような勇ましい対応に、
   わたくし、安堵すると共に非常に感銘を受けました。
   これなら司令部の守護は万全ですわ。

   あ~、ただ、あぷっ、ああ失礼。
  今の花火で、皆様のお召し物が焦げて、
 あ、頭がアフロにぃ、可笑しくて ・・・ ぷぷ、パッチン、パッチン!》
 
《 そそ、そう言うスミレ御嬢様もアフロですぞ。があ~っはっはっはぁ。》

《 え~っ、そうなの。やだぁ~あっ、
  あたくしの「 髪飾りの龍 」の鬣たてがみまでアフロだわぁ。

  もう ・・・ あん? 何? 内のうさちゃんの脳裏にメールが来てるわ!
  良く出来た脳みそよね、メール受信出来るなんて。

 あら、ミカエル殿からだわ。何々、このイメージは ・・・ 》


  ・・・ うさぎ殿、東京八雲の土門家に行け! 健闘を祈る。
  また会おうではないか~い!・・・ 公爵ミカエルより ・・・・


あは~? ミカエルったら、笑いのセンス無いわネェ。

 それにかなり古いわよ。
 え~、25点ってとこね。

でもこの子ったら、また寝ちゃったのよねェ。
二度寝は良くないわよ、髪の毛も無いのにアフロになって。

 そんなことより、私が送迎頼んであげる。    

・・・ ポピピパポポプポ ・・・ あ、あのねエアスマホよ ・・・
     ぽるるるる~、ポチッ

((( は~い、こちらハヤブサ特急便でございま~す。)))

《 あ、あの、私スミレですけど、小さな白うさぎを
      出雲から東京八雲の土門家までお願いします。》

((( 毎度ありがとうございます。
    はい、畏まりました。すぐ参ります。)))

           ・・・・・・・・ ブチッ

《 お~待たせ致しましたぁ。
 私、ハヤブサ特急便十代目、隼の竜飛丸に御座います。》

《 あらお早いですこと。ご苦労様。
 それにしても、あなたのそのいかしたゴーグルにパイロットスーツ、
 それにくちばしの上に白いお髭が、とってもダンディで素敵ですわ。》

《 お褒めのお言葉を賜り恐縮に存知ます。》

《 それで、このうさちゃんを運んで欲しいんですの。》

《 はあ~い、お安い御用に存知ます。
しかしアフロのうさぎとは面妖で御座いますなぁ、はははは。

え~、東京までですと料金は、名古屋コーチン三羽となります。
ちょっと好物でして~、それに妻と昨日かえった二羽の雛がおりまして。
むふふ、関係ありませんが。

え~、それでお時間はと言いますと、
ん~、今日の気圧配置は西高東低ですので、
風の関係で多少お時間は掛かるかと存知ます。

それで、約二時間はみて頂きたいのですが、如何で御座いましょう。》

《 それで結構よ。
うさちゃんはこのバスケットに入れるから、
あらっ、あなたブライトリングの腕時計してるなんて、センスいいわねェ。》

《 ありがとうございます。
 これは、パイロットの必需品で御座います。

 もう、かれこれ三十年は使用しておりますが、
 メンテナンスをしっかりして愛情を込めて、
 大事に使わせて頂いております。》

《 まあ、素晴らしい心掛けですこと。
 ところで、竜飛丸さん。今まで、どちらにいらっしゃいましたの? 》

《 いやあ~、まあ、ちょっと二ビルの様子が気になり、
 視察に行っておりまして、ほほほほぉ ・・・ 御安心下さい。
 二ビル星の結界は完全に機能しており、
 アヌンナキ達の邪魔は一切受けることはありませんよ。

 加えて、銀河赤道上と太陽系との位置関係も、
 シリウス銀河との距離も寸分狂い御座いませんでした。》

《 あ~ら、視察なされていたとは ・・・ お疲れさまでした。
 それで本気なのですか、その格好で空のお散歩とは・・・?》

《 勿論ですとも、関西中京を経て富士の霊界を観察しながら、
  関東へ入るつもりで す。我等がこうして分身の霊体を持つのも
  久方振りですから、じっくり感触を確かめながら、
   旅をするというのも一興で御座いますよ。

    では、もう参りますが、名古屋コーチンは付けて置きますよぉ。
    十二神将の皆もまた会おうではないか~い ・・・ 》

《 あ~ら、遠慮なさらずともダチョウの丸焼きでも御用意致しまっ ・・・
  ちょっ、もう、あんな所まで行かれてしまったわ。

   おじさまぁ~、いってらっしゃ~い!

    ふぅ、しかし叔父様ったらギャグのセンスが今一なのよねぇ。
    まあ50点てとこね。

      あっごめんなさい。
      十二神将の皆様をほったらかしにして ・・・》


          《 ああ、いえ ・・・》

              《 はは ・・・》





あああ、あの、次回に続きます。
何か、悪夢を見たような、トラウマになりそう・・・





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